ソリオ バンディット 2015-2020 PR

ソリオバンディットにハイブリッドが2種類ある理由

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スズキのソリオとソリオ バンディットは、スズキの意欲作です!
両車はデザインなどの違いで、それぞれのキャラクターを生み出しています。
あえてソリオ バンディットを選んだあなた、いいところに目を付けてますね。

でも、2種類のグレード、HYBRID SVHYBRID MVのどちらにするか、
つまり、フルハイブリッドにするか、マイルドハイブリッドでいいか、悩まれているのではないでしょうか。

これから、その違いをお話しします。
違いはエンジンだけではありません!
重要なあの部分も違うんです!

 

 

ソリオ バンディットというクルマ

引用:スズキ公式HP

ソリオ バンディットは、ソリオという基本車種の派生バージョンです。
したがって、基本は同じ、細部のデザインを微妙に変えてある、というのは先にお話しした通りです。
例えるなら、ソリオ バンディットは、トヨタのアルファードに対するヴェルファイアのような存在と言えます。

理恵(りえ)
理恵(りえ)
友達がバンディットを買ったので気になっていたんです。
赤なんだけど、ルーフの色が黒になってて、ちょっとオシャレな感じ。

ソリオとソリオ バンディットの違い

では、両車の違いを簡単にご説明しましょう。

  • フロントマスクが違います。バンディットの方がスポーティな印象です。幅広く見えるのも特徴です。
  • テールランプ間のパネルが、バンディットは黒になります。ソリオはクロームメッキです。
  • 室内のダッシュボード中央のパネルが黒になります。ソリオはグレイです。
    このため、バンディットの方が高級感があります。
  • バンディットはツートンのボディカラーが選べます。

ソリオ バンディットのグレード

グレードはたった2種類です。

HYBRID SVHYBRID MVです。
どちらもHYBRIDという名が付いていますが、
SVはフルハイブリッドMVはマイルドハイブリッドです。

両車とも、上級グレードの仕立てです。

こういうラインアップになったのには、実は深いワケがあるのです。

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ハイブリッドは当たり前?

引用:スズキ公式HP

今でこそ当たり前のハイブリッドですが、ソリオバンディットの直接のライバルである次の3車はどうなのでしょう?

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンク、スバル・ジャスティがそのライバルですが、なんと! 意外にも、これらライバル3車はハイブリッドは用意されていません!

そんな中、スズキは、2種類ものハイブリッドを用意しています
冒頭で述べた、「スズキの意欲作」という意味がこれでお分かりいただけるでしょう。

これを裏付けるように、スズキの普通車の販売台数では、ソリオ+ソリオ バンディットはスイフトの次に売れています。

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ハイブリッドがあるのに なぜマイルドハイブリッドがあるのか?

引用:スズキ公式HP

ハイブリッドとは?

今までのクルマはエンジンで走ります。ハイブリッドは、これに、モーターを加えることによって、エンジンの負担を減らし、燃費と動力性能の向上を図るものです。
下の図で、イメージはつかんでいただけると思います。

 

ソリオ ハイブリッド 走行イメージ

引用:スズキ公式HP

マイルドハイブリッドとは?

ひとことで言えば、マイルドハイブリッドは、簡易型のハイブリッドです。
簡単なおかげで、コストも安く、スペースも取りません。
ちょうど、電動アシスト自転車のような感覚と言っていいでしょう。
とはいえ、電動アシストをご存じの方は、モーターのアシストがどれはど足(=エンジン)の負担を和らげるかおわかりでしょう。

まず、次の表をご覧ください。

ハイブリッドとマイルドハイブリッド それぞれの特長紹介

引用:スズキ公式HP

この表の解説を少ししてみましょう。

  • モーターアシスト燃費性能の項目
    まず、アシストするモーターの力が違います。
    マイルドハイブリッドの燃費性能が少し劣るのはそのためです。
    また、フルハイブリッドは、モーターだけでも走れるのに対し、マイルドハイブリッドはモーターの力が弱いので走れません。
  • 走行性能の項目
    ここで、AGSとかCVTとかの用語が出てきますが、これは、後ほど詳しくご説明します。
  • 室内空間の項目
    マイルドハイブリッドは構造が簡単なので、室内スペースを犠牲にしない、ということが書かれています。フルハイブリッドは、スズキの技術を持ってしても結構かさばります。

スズキのハイブリッドのすごいところ

すごいのは、スズキのフルハイブリッド/マイルドハイブリッドは100%自社開発であることです! 他社から技術やパーツを仕入れて組み立てているのではありません。

スズキは、トヨタとの資本提携により、トヨタグループに入ることが話題になっています。すばらしい点は、ハイブリッド技術において、トヨタは上位車種、スズキは軽を中心とした小型車種、と完全に棲み分けが出来ていることです。こうなると、トヨタグループに他社は太刀打ち出来ないのでは、と心配になるほどです。

なぜ2種類のハイブリッドがあるのか?

そこで、話をフルハイブリッド/マイルドハイブリッドに戻します。
フルハイブリッドは値が張るのに対し、マイルドハイブリッドは比較的安く造れ、価格の安い軽やコンパクトカーに向いている、ということです。

ざっと計算すると、素のクルマ代に上乗せして、マイルドハイブリッド代は約20万円フルハイブリッド代は約40万円かかります。

もちろん、安いマイルドハイブリッドは構造が簡単ですので、燃費や動力性能でフルハイブリッドに多少引けをとります。しかし、それでも充分な燃費向上の効果をあげています。

ソリオバンディットは、比較的買いやすい価格のクルマですから、リーズナブルなマイルドハイブリッドを付けた、ということです。
さらに、「どうせなら本格的なハイブリッドを」というお客さんに向けてフルハイブリッドも用意した、ということなのではないでしょうか。

これは、同時に、スズキのアンテナ販売でもあるはずです。
今後のクルマ開発に、どのようなシステムが最適かをリサーチしているわけです。

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ハイブリッド(SV)、マイルドハイブリッド(MV)の比較

引用:スズキ公式HP

燃費性能

先ほどの表からも明らかなように、メーカー公表燃費は、フルハイブリッド32.0km/Lマイルドハイブリッド27.8km/L(2WD)です。実燃費は通常この約7~8.5割ですから、22~27km/Lと19~23km/L程度と考えられます。

動力性能

やはり、強力なモーターを積んだフルハイブリッドが有利ですが、発進時のトルク(力強さ)は、マイルドハイブリッドも負けていません。
実際に、力不足を感じさせる場面はあまりないと言えます。

価格

HYBRID SV  2.208.800円
HYBRID MV  1.980.000円 (2WD)     2.108.700円 (4WD)
上がフルハイブリッド、下がマイルドハイブリッドです。
この価格に52.800円の追加で「全方位モニター用カメラパッケージ」が付けられます。
自動ブレーキ装置は全車標準装備です。

なお、MVには用意される4WDがSVにはありませんのでご注意ください。
SVにない理由は、フルハイブリッドのSVは、装置がかさばり、4WDメカを組み込むスペースがないからです(!)

居住性・荷物スペース

居住性に両車の違いはありません。
荷室スペースですが、フルハイブリッドのSVは、トランクのサブトランク(床下収納)がありません。かさばるハイブリッド装置のスペース確保のためです。

生涯燃費でハイブリッド代を取り戻せるか?

単純計算すると、1kmを走るのに要するガソリン代は、フルハイブリッド5.3円、マイルドハイブリッド6.1kmということになり、フルハイブリッドが22万円の差額を取り戻すには、27万kmを走らなくてはならないことになります。

理恵(りえ)
理恵(りえ)
  単純な燃費比較なんかしても無意味ということかもしれないわ 
宏樹(ひろき)
宏樹(ひろき)
そう思う。むしろ、フルハイブリッドのクルマとしての価値を見つけられれば、それが「買い」ということではないかな?

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両グレードには、さらに大きな違いがある!

引用:スズキ公式HP

もうひとつの大きな違いは、トランスミッション(変速装置)です。
同じオートマチックでも、フルハイブリッドがAGSマイルドハイブリッドがCVTというまったく別のものが載っています。

どうしてそんなややしいことをしたか? というと……

CVTというオートマ装置が、フルハイブリッドを搭載すると収まりきらなくなるのです。
で、仕方なく、アルトに使用していたAGSというオートマチック装置を持ってきた、ということなのですが、事態はそれではおさまりません!

搭載して走らせてみると……ギアチェンジのショックが半端でない!! これはイカン!

スズキさんのすごいところは、ここからです。
ギアチェンジの時、エンジンの回転が落ちてガクンとなる瞬間を、ハイブリッドのモーターの力でカバーしようと思いついたのです!

結果は大成功。これは将来につながる技術になりました。パチパチ!
では、実際の運転感覚はどうでしょう?

CVTは、特に小型車に多く採用されている簡易オートマチックで、スムーズなのですが、これには悪癖があります。まず、ダイレクト感に欠けること。そして、車種によっては、一定のスピードを保ちにくいこと、などです。しかし、一般的に使われている方式なので、信頼性は充分です。

対するAGSですが、マニュアル5速の機械を基に開発しているので、ダイレクト感があります。そして、悪癖であった変速時のぎくしゃくをモーターが自動調整してくれる。ただし、一部の意見として、その作動がまだ不自然で、開発の余地がある、というものがあります。

理恵(りえ)
理恵(りえ)
へぇー、スズキさん、がんばったわねー。でも、これが初めての採用になるんでしょ? なんだかちょっと大丈夫かなって思ってしまう……

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結論

まとめてみましょう。

  • 燃費は15%ほどフルハイブリッドのSVが良い
  • 価格は22.8万円ほどフルハイブリッドのSVが高い
  • しかし、その差を埋めるには27万km以上を走る必要がある
  • オートマはフルハイブリッドSVのAGSが革新的だが、技術的に未完成

どうでしょう、フルハイブリッドでモーターを使ってシュルシュルと走ってみたい、という方以外、マイルドハイブリッドのHYBRID MVが無難なチョイスであるような気がしませんか? 4WDが選べるのはコレだけ、というのも大きなポイントになりますね。

記事にお付き合いいただき、有難うございました。

さらに、ソリオバンディットのことを知りたい方、以下の記事もご参照ください。

新型ソリオバンディットの試乗記/試乗レポートまとめ! 動画付きで分かりやすく紹介!

新型ソリオバンディットの内装をオシャレにdiy! 初心者でも簡単にできるカスタム方法を紹介

 

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さらに、お得に新車を買いたい方はこちらの記事も合わせてご覧下さい。
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