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アニポケ新無印炎上まとめ!原因の理由はあのキャラ?

アニポケ新無印炎上しているそうです。

アニポケとはアニメ版ポケットモンスターのこと。

新無印とは、2019年11月から開始した第7期のことです。

今までは第1期以降、モデルとなるゲーム版ポケモンのシリーズタイトルを冠していたのが、この7期でシリーズタイトルを外してまっさらの『ポケットモンスター』のみのタイトルとなったため、第1期を『無印』と呼んできたことから第7期は『新無印』と呼ばれています。

アニポケ新無印は、今までのアニポケの慣習から外れたところが多々あるため賛否両論が出るのは想定されていましたが、『炎上』とまで言われる原因がいくつかあります。

その炎上原因をここでまとめてみました!

目次

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アニポケ放映時間の移動

この記事を書いている2022年11月時点ですでに新無印始動してから3年近くたっているため、今となっては言われなくなりましたが、

新無印始動と同時に放映時間が金曜夜6:55に移動しました。

2016年4月~2018年9月は木曜6:55、2018年10月~2022年10月は日曜6:00とここでも曜日時間共に代わっていましたが、わずか3年で再び移動したことは大きな不評を買っていました。

何故なら、金曜夜と言えば週末

ポケモンのメインターゲットである低年齢の子供がいる家庭は、お出かけすることも多いタイミングなのです。

そうでなくても、子どもたちが学校から一週間分の洗い物を持ち帰ってくる金曜日は大人も何かと忙しない…大人自身が土日休みならなおのことです。

平日日曜は見られたけれど、金曜夜は見逃すことが多くなって自然と見なくなってしまった」

という理由で離れてしまったファンはかなり多かったようです。

また、金曜夜は他のTV局も視聴率を稼げそうな番組を持ってくる時間帯なので、家族とのチャンネル争いの結果、ポケモンが切られてしまった家庭も多かったはず…

放映前から『集大成』と謳い力を入れていながら、週末の夜に移動してしまったのはミステイクだったと言えます。

しかし、今の時代ネット動画配信でアニメ視聴することが出来るので、動画配信でまとめてイッキ見視聴が可能です。

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世界王者ダンデ

新無印に批判的なコメントを見ると、二言目にはダンデ絡みの不満が上がっているように見えます。

ダンデはゲーム版『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するガラル地方のポケモンリーグチャンピオン。

アニメでは世界最強とされ、ポケモンワールドチャンピオンシップス(以下ポケモンWCS)のトップに君臨しています。

なにせアニポケの炎上が本格化したのが、クライマックスシリーズであるマスターズエイト編に入ってからです。

つまり、ポケモンWCSのトップ8人で一位を争うトーナメント戦が始まってからだと言うのです。

ダンデに対する酷評は今に始まったことではなく、曰く「リザードンのごり押しばかりで芸が無い」というのが大きな原因のようです。

サトシにとってのピカチュウのように、ダンデにとっては初めてゲットしたポケモンであり、以来常に苦楽を共にしてきた片腕がこのリザードン

もちろん他にも手持ちポケモンは多いのですが、基本的にこのリザードンでどんな強敵も―――過去サトシに全勝した強者アランカルネまでワンサイドゲームで勝ってしまい「さすがにそれはないだろう」と反感を買ってしまったのです。

ゲームの強さを表現したのでは

ただ、ダンデの圧倒的な強さ原作ゲーム譲りだとも言えるようです。

最強』『無敵』としつこいくらいに評されるように、ダンデは他のトレーナーと比べて群を抜いて強い

まず手持ちポケモンのレベルがずば抜けて高く、さらにはAIも常に最適な技を選択してくるという、いわゆるチート性能なキャラ。

手持ちポケモンも隙を突くのが非常に難しい布陣で、特に最初に手に入れる御三家のどれに対しても対抗策を講じられているという念の入れよう。

ダンデのごり押し戦法は確かにポケモンバトルとして見て面白みにかけるのかもしれませんが、ゲームの圧倒的王者感を表現しようとしたと見ることもできます。

 

W主人公のゴウ

ダンデの次にやり玉に挙げられるのが、サトシとW主人公として新無印で登場したアニメオリジナルキャラクターゴウ

25年もほぼ一人でアニポケの主人公を張ってきたサトシと肩を並べるのですから、そりゃあ風当たりが強くなるのも仕方のないことだとは思いますが…

彼が叩かれる理由は主に、ポケモン収集癖と彼の倫理観に寄るようです。

ポケモン収集癖

ポケモンバトルを経てポケモンマスターとなることを目指すサトシと差別化するためか、

ゴウの目的は「全てのポケモンをゲットし、伝説のポケモンミュウにたどり着くこと」。

その目的のため、ゴウは手持ちに無いポケモンを見つけると片っ端からゲットしていきます。

しかし、今までのアニポケではポケモンの乱獲と言えばポケモンハンター(密猟者)の所業

しかも、サトシとリサーチフェローとなり、ヒバニーをゲットするまでポケモンを捕まえたことのなかったゴウが、あまりにもトントン拍子にポケモンを増やし、伝説のポケモンスイクンまでゲットしたことで「都合が良すぎる」と炎上してしまったのです。

立場上仕方がない

身もふたもない言い方をしますが、これはゴウの立場上仕方がありません。

ポケモンマスターを目指すサトシと差別化するため、「バトルより収集メイン」というもう一つのポケモンの楽しみ方を体現させたかったのでしょう。

そもそも、ゴウというキャラクターは新無印始動と同時期に話題となったアプリ『ポケモンGO』から着想を得ていると言われています。

『ポケモンGO』事態が片っ端から収集するアプリなので、ポケGOユーザーに親近感を得てもらうキャラクターとしてもこの特性は必要なのです。

それに…新無印の最初に、サトシとゴウはサクラギ研究所のリサーチフェローという役割を任されました。

リサーチフェローの役割の一つにポケモンの採集も含まれているらしく、新無印でサトシとゴウがゲットしたポケモンは全員サクラギパークで保護しています。

ポケモンハンターのように私腹を肥やすための乱獲・密輸ではなく、れっきとした研究というお仕事の一環であることを忘れないであげてほしいです。

『経験に見合わない』と言う意見もありますが、ゴウはサトシ並みに身体を張れるし判断力も決断力もあるので、経験年数は短くても素養があるということを表現したいのではないかと思います。

サルノリ絡みの炎上2件

また、ゴウの倫理観が伺えるとしてサルノリ絡みで2件炎上しています。

最初の炎上はサルノリ初登場回の第59話『迷子のサルノリ! トレーナーは誰だ!?』

ゴウの家に侵入していたサルノリが、実はロケット団の手持ちポケモンだったのですが、どうもロケット団が苦手なうえにゴウに懐いてしまったらしく、サルノリ自身の意向でゴウがゲットしてしまうという話です。

新無印はロケット団がランダムで与えられたポケモン(モンスターボールに入った状態で与えられるため、ロケット団自身は中身を知らない)を使役する『ロケットガチャットシークレット』なるものがあります。

サルノリはその内の一つだったはずが何かのはずみで出てきてしまい逃亡した、という形だったため、ロケット団自身もサルノリにそこまで執着はありませんでしたが、一部視聴者からは「確たる理由もなく他人のポケモンをゲットするのは泥棒では」と指摘されていました。

ただ、サルノリ自身がロケット団を強く拒絶ゴウに救いを求めていたのは明白なので、あんな態度を取られたら保護するべきと判断するのも無理の無いことかもしれません。

次の炎上が第73話『ピカチュウ隊長!進めタイレーツ!!』で、サルノリが突然スティックでタイレーツを叩き、怒ったタイレーツの攻撃をピカチュウがさらに反撃、その結果タイレーツたちは散り散りになってしまいます。

そんな発端だったのに、見つけたタイレーツにゴウがかけた言葉が「ごめんな、サトシたちがやりすぎちゃって」だったものですから「発端はお前のサルノリだろう!」と炎上したようです。

サルノリに過保護

この2話に限らず、そしてゴウに限らず、新無印全体が何故かサルノリの所業に過保護であるように私は感じています。

サルノリは天真爛漫で誰とでも仲良くなれるキャラクターとして描かれていますが、

だれかれ構わずスティックで頭を叩いて回るという悪癖があり、それをゴウだけでなくサトシたち他のキャラクターまで笑って許してしまっているのです。

スティックで頭を叩くって、普通に暴力ですよね…?

私はゴウの他の倫理観についてはあまり違和感を感じておらず(すべてをもろ手を挙げて賛成というわけではありませんが)一理ある同意する人もいるだろうと理解できる範疇がほとんどですが、

サルノリのスティックで叩いて回ることに対する空気感だけは、強い違和感を感じます。

どうも『スティックで叩いて回るのはサルノリというポケモンの特性』とされているようなのですが、周りに被害を与えるような特性のポケモンをむやみにモンスターボールから出して連れ歩くのは果たして『ポケモンの特性の受容』と言えるのでしょうか?

ゴウはサトシと同じく、他のポケモンには周りに迷惑をかけないようしつけているし、時にはケンカだって辞さないのに、なぜサルノリだけ…

勝手な邪推ですが、どうもサルノリにだけ甘いスタッフがいて、その意向がサルノリのトレーナーであるゴウに特に反映されてしまうせいでゴウがやり玉に挙げられているように見えます。

ちなみに、この『ポケモンの特性の受容』は新無印、引いてはゴウのテーマの一つのようで、新無印では一貫してポケモンの生態、各ポケモンの特性や個性というものを取り上げ、それを互いにどうすり合わせて受容していくのかを描き続けています。

アニポケ新無印の過去キャラの扱い

アニポケ25年という長い歴史の中では、それはもうたくさんのキャラクターたちが登場し、もちろんそれぞれにファンがいます

アニポケ集大成を歌う新無印では、そんな昔の仲間と会う機会も多く、わざわざ昔拠点にした土地に赴くこともあるので、過去キャラ回の度にネットでは大盛り上がりです。

ただ、その盛り上がりの中ではブーイングと言う意味での盛り上がりもあるようで…

ブーイングの主な原因は「過去キャラの取り上げ方が雑」というもの。

過去キャラサービスも限界がある

私個人の感想ですが、特に雑だと感じたことは無く、むしろ逆に「今期はよく過去キャラを取り上げるなぁ」と感心していたほどです。

そりゃあ、それぞれのファンからすれば「もっと取り上げてほしかった、絡んでほしかった」と思うのも無理ありませんが、それを言い出したらキリがありません

過去キャラが一体何百人いると思っているのでしょうか。それらを全てファンが満足するまでストーリーを組んでいたら、新無印としてのストーリーが破綻してしまいます。

残念ながらチラッと出てすぐ退場という扱いの過去キャラもいましたが、

ゴウのライバルとして12年ぶりにシゲルが起用されたり、ヒカリと共に世界&異世界を救ったり、ゲーム本編でも叶わなかったリーリエ一家の大団円を描いたりと、要所要所でかなり大きく印象的に取り上げています。

ちなみにいうと、過去キャラが登場するたびにゴウやコハルが必ず過去キャラに感銘を受け、褒めている姿に過去キャラリスペクトの姿勢が見えます。

ダンデをライバル視するキバナを先に退場させて、マスターズエイトのメンバーをサトシとダンデ以外過去キャラで固めたことからも、新無印はむしろできるだけ過去キャラを取り上げようと積極的だったのではないでしょうか。

アニポケは、ゲームの販促アニメです。

現行のゲーム絡みさえしていれば、本来の役目を果たしている存在です。

それなのに、もはやお役御免の過去キャラをこれだけとりあげてくれたのは、サービス精神に他なりません。

過去キャラかわいさであまりに過剰な攻撃をし続けていると、過去キャラ事態がはれ物扱いとなって今後扱いづらくなり、下手すると過去キャラの起用がなくなってしまう可能性もあるので、本当に過去キャラが好きなら現行キャラに一歩譲る姿勢を見せてあげてほしいと願います。

アニポケ新無印のバトル内容がひどい?

アニポケの大きな魅力、迫力のあるポケモンバトル。

しかし、今作は「バトルがつまらない」「バトルの内容が薄い」という評価も散見されます。

特にサトシのバトルスタイルに違和感を感じる人が多いようです。

新規の強ポケモンばかり

新無印のサトシのバトルスタイルで指摘されているのは、主に二点。

  • 新規ポケモンばかり
  • スペックの高いポケモンでごり押し

新無印は放映前から「集大成」と表現されていました。

しかし、「集大成」と言いながら、サトシの布陣は新無印以降ゲットした新しいポケモンばかり。

過去、ポケモンをどれだけ育てても、チャンピオンクラスのトレーナーにはほとんど敗退していたというのに、

新無印ではこの新規ポケモンだけでチャンピオンクラスの相手を下しているため、ご都合主義と感じてしまう人もいるようです。

また、過去シリーズのサトシは基本的に強くはないポケモンを育てて勝負していくスタイルが魅力だったのに対し、新無印では最初から高スペックのポケモンでごり押ししていく姿にサトシと言うキャラクターの魅力が無くなったと感じる人も多いようです。

成長は描かれている

こういう評価を聞くと、まるでサトシが苦労なく余裕でベスト8まで駆け上がったように見えますが、成長はちゃんと描かれています

ポケモンワールドチャンピオンシップスにエントリーした当初はむしろ負けることもあり、ポケモンと息が合わず、特にサイトウさんには最初に無惨なボロ負け → 引き分け → 勝利と対戦を重ねるごとにわかりやすく成長していく様を描いていました。

新無印は折に触れオーキド博士の元にいる過去ポケモンが画面に映ることもあり、ダンデ戦でダンデのリザードンが満を持して登場したときにテレビで見ていたサトシリザードンが身を乗り出すさまを描かれていたりと、細かな描写がされています。

過去ポケモンを入れた布陣にすると、あまりにも過去ポケモンが多すぎてどう組んでも炎上必至ですから、むしろ割り切って新無印は新無印の布陣を描くのも潔いのではないかという見方もあります。

総集編の多さ

クライマックスに入ってから、総集編を挟んで話が進まないことが増えました。

二週連続総集編だったこともありますし、3回に1回くらい総集編かもしれません…

これはどうもごまかしようのない人手不足によるものらしく、実際に作画監督のTwitterでも人手不足がほのめかされたようです。(ちなみにそのツイートも炎上し、謝罪しています。現在は削除されたようです)

コロナ渦でアニメの製作も今までのようにはいかず難しい、と聞いたことがあるので、いくら天下のポケモンと言えど限界があるのでしょう。

ただ、ストーリーの作画は毎度素晴らしく、このクオリティを保つために必要ならば仕方がないと納得もできます。

とはいえ、尺が足りなくなってきたのも事実。どうか無事に話を完遂できるよう祈るばかりです…!!

全地方舞台

今までのアニポケは、メインとなる地方をサトシと仲間たちが歩いて旅するスタイルでしたが、

新無印になってからは、カントー地方クチバシティにあるサクラギ研究所を拠点として、各地に調査に出かけるスタイルに一新しました。

話も、サトシがポケモンワールドチャンピオンシップスを、ゴウはプロジェクト・ミュウのチェイサーを目指すという本筋はありつつも、一話~数話完結の単発の話が連続する形が基本となっています。

しかし、この展開の仕方は今までのアニポケとあまりに違い、様々な地域を見比べられる面白さはあるものの、その分同時期に発売されたポケモンソード・シールドの舞台であるガラル地方の掘り下げが手薄となり、ガラル地方のキャラクターやポケモンは半分も出番が無いまま終わりそうです。

全地方に手を広げすぎて、話が薄くなった」という声も聞こえます。

集大成と銘打った弊害

こうなることは覚悟の上で、苦渋の決断だったのではないでしょうか。

なぜなら、新無印は「集大成」と銘打った新シリーズ。

それを裏付けるように、前述したように過去キャラだけでなく多地方のポケモンも積極的に取り上げています。

集大成として過去作を手広く取り上げるためには、「様々な地方を単発で取り上げられる立場話の構成が必要で、その結果この形とならざるを得なかったと考えられます。

その分、サトシのバトル時の布陣をガラル地方のポケモンメインにすることでバランスを取ろうとしたのではないでしょうか。

また、ポケットモンスターソード・シールドのガラル地方を舞台にしたWebアニメ『薄明の翼』をYouTubeで公開しています。

アニポケで掘り下げきれない歯がゆさは、ファンだけでなくスタッフにもあったのではないかと感じます。

まとめ

アニポケ新無印炎上騒動の原因を整理してみました。

私の印象としては「集大成となるべく過去キャラとできるだけ多く絡みつつ、販促アニメとしてガラル地方のポケモンを多く取り上げようとした」という、とても難しいバランス感覚の問題のように思えました。

おそらくこれは、すべての人が納得できる正解はないのではないでしょうか。

泣いても笑っても、新無印は終盤。

スタッフの皆さんが描きたい新無印を描き切っていただきたいと、私は応援しています!

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