呪術廻戦の休載が多い理由とは？体調不良が原因？【週刊漫画】

呪術廻戦（じゅじゅつかいせん）は、今やジャンプの看板漫画の一つ。

新人漫画家ながら、『第二の鬼滅』『ジェネリックハンタ（HUNTER×HUNTER）』等と呼ばれ大きな期待をされていますが、2021年頃から休載が増えてきたようです。

なぜ呪術廻戦は休載が多いのでしょうか。

その理由を調べてみました。

呪術廻戦の休載が多い理由は体調不良か？

呪術廻戦が初めて長期休載したのは、2021年6月です。

その時の理由は、作者芥見下々先生の体調不良でした。

週刊少年ジャンプ29号(6月21日発売)より芥見先生の体調不良のため、『呪術廻戦』はしばらくの間休載させていただきます。
芥見先生からの直筆コメントも合わせてご覧いただけますと幸いです。
なお来週6月14日（月）発売の週刊少年ジャンプ28号では『呪術廻戦』は掲載されております。 pic.twitter.com/ntgiKuICFn

— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) June 10, 2021

編集部と芥見先生のコメントの内容を簡単にまとめると、

どうやら以前から体調が思わしくなかったらしく、作者本人は連載継続を望んだものの、単発の休載では体調も作品の内容も巻き返せず、ついには下書き掲載してしまうほどになってしまったことから、編集部からの強い薦めもあって一定期間の休載となったようです。

休載発表当時の予定では一月となっていましたが、実際は8月2日に連載再開され、一カ月以上の長期休載となりました。

芥見先生の体調不良の内容

体調不良の具体的な内容は明らかにされていません。

「大病ではない」と何度も繰り返されているため、恐らく命に関わったり障害が出たり等の大きな病気ではないことだけは確かですが、他には情報が無いのが事実です。

ただ、休載コメントの中に気になる文面があります。

ただ、先日のインタビューで「ネームは　まぁ　半日あれば余裕っスね（ドヤ顔の自画像）」とか言っておいて　その半日を始めるまでに二日半は”横”みたいな状態が続いてしまい…。（横になって「うごけん…」とつぶやく自画像）

更にツーカー（?）だった整体師さんの異動。（「アナタがいなければ誰が私の尻を…!」と泣く自画像）

起きたらやってない飲食店。

ここから察するに、少なくとも二つの体調不良が伺えます。

腰回りの不調

冗談めかしてはいますが、腰回りの不調は当人にとってはかなり切実な問題です。

特に漫画家さんは、当たり前のことながら座りっぱなしのお仕事です。

腰の不調は職業病とも言えます。

休載の多い漫画家の代名詞となってしまった『HUNTER×HUNTER』の冨樫先生も、かなり重度の腰痛からトイレでの排泄もままならないほどであり、普通の姿勢で座ることが不可能であるため、仰向けに寝ながらや立ちながら少し描いては寝込むような有り様であることが明かされました。

命には関わらなくても生活には多大な支障が出るのが腰回りの病気です。

そのメンテナンスをしてくれていた信頼のおける整体師さんが異動したとなれば、漫画家にとっては死活問題でしょう。

そして、一度故障した体調を戻すには、長期間掛かることが多いので、体調不良になる前に対策するのが1番大切です。

精神的な不調

ネームは漫画家さん独自の作業工程で、それに取り掛かるペースは個人差も激しいでしょうから、芥見先生のペース配分の良し悪しは計れませんが、

二日半も横にならないと取り掛かれないというのは、漫画どうこうの前に日常生活に支障が出ています。

さらに、飲食店が開店している時間帯に起きられないというのは、明らかに精神的な不調だと見て間違いないでしょう。

理由を推測すれば、新人でありながら天下のジャンプの看板を任され、『鬼滅の刃』と並ばされたり、他の大先輩たちの連載が次々と最終局面に入ってしまう中に取り残される形になりそうだったりと、プレッシャーがとんでもないことになっているだろうことは想像に難くありません。

素人目に見ても、精神に不調が出ても仕方がない状況ではあります。

それに加え、上記の腰回りの不調も無視できません。

どんな姿勢でも身体を支える要が腰回りですから、この不調だけでも大きなストレスになり精神的な不調につながってもおかしくないのです。

芥見先生のアニメ監修へのこだわり

また、呪術廻戦は作者がアニメの監修にかなり深く関わっていることも有名です。

しかし、漫画とアニメは畑違い。

似ているようでかなり違います。

まず、製作に関わる人数が段違いですし、各方面のプロが結集しているのがアニメです。

そんな中に、原作者とはいえ素人である漫画家が入って支持を出すのは、並大抵のことではありません。

そもそも、毎週何十ページもネーム、下書き、ペン入れその他し続けなければいけない週刊連載事態が恐ろしくハードな世界なのに、アニメの監修まで同時進行するのは正気の沙汰ではないのです。

アニメはアニメ製作に丸投げするパターンがほとんどの中、原作者がわざわざ監修に入るのは、恐らく原作者自身の立っての希望なのでしょう。

それだけこだわりと責任感の強い作者さんですから、両方の質を維持するために編集側が休載を薦めるのも無理有りません。

ブラック企業も真っ青の週刊連載のハードさが読者に知られてきた今、昔のように無理やり書かせて作者を潰してしまえば炎上必至。

そのうえ、『鬼滅の刃』が連載終了し、『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『HUNTER×HUNTER』等長年週刊少年ジャンプを支えてきた看板作品が次々とクライマックスに入っていく今、その後を引っ張れるほど名が知られた作品は呪術廻戦を置いて他にないのが現状なのです。

週刊少年ジャンプ編集部に対する評価のためにも、ジャンプ事態の存続のためにも、いろんな意味で芥見先生に無理させるわけにはいかないのです。

呪術廻戦の休載に対する高評価

人気絶頂の看板漫画が長期休載するという判断は、炎上するどころか逆に高評価を得たことも後押しになったと思われます。

ファンからの「無理しないでほしい」「むしろホッとした」などの温かい声はもちろんのこと、

数々の名作漫画の先輩たちからの実体験を交えた支持の声は、「これを機会に漫画家の就業体勢を見直してほしい」という変革を切望する思いすら感じるほどです。

1年でも2年でも、お付き合いします！！！(((o( ˙꒳​˙ )o)))
下々先生が、満足いく呪術廻戦を描いていただけるのなら何年でもお付き合いするし、休載しても何年でも待つし、あと1年でも全然大丈夫！(´▽｀) https://t.co/8o5z0ry52Z

— いっくん@猿です。夏油さま。 (@Iona1126) December 18, 2022

呪術休載で考察が活発になってるの見るのよいな

— az (@azpd_saga) December 13, 2022

2021年の長期休載をきっかけに、呪術廻戦は度々休載を挟むようになりましたが、有り難いことに「休載を挟むことでモチベーションとクオリティを保ってほしい」という姿勢のファンも多いようです。

ただ、やはり存在感のある作品なので、「無理はしてほしくないけど…」と休載を惜しむ声も見られます。

ジャンプ読んだけどあの引きで今週の呪術休載で泣いた

— ディア (@DIA_tag) December 12, 2022

呪術ガチで休載多すぎるけど大丈夫なんか？

— 珊瑚宮ﾌｳﾐ (@fo0omi) December 12, 2022

まとめ

呪術廻戦の休載が多い理由は体調不良でした。

具体的な不調の原因は明かされていませんが、少なくとも腰と精神面の負担は否めないようです。

そもそも週刊連載事態が漫画家さんの無理の上に成り立っているようなところがあるので、それぞれの漫画家さんにとって無理の無いペースで、モチベーションとクオリティを維持することを優先させられる環境が整ってほしいと切に願います。