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シャドーハウスは打ち切りの危機だった?アニメ化までなった理由

シャドーハウス

『シャドーハウス』は、2021年にアニメ化もして話題になったゴシックミステリー。

原作はヤングジャンプで連載されている漫画ですが、この原作漫画『シャドーハウス』が一時期打ち切りの危機に瀕していたという噂があるのをご存知でしょうか?

アニメ化するほどの人気作となった『シャドーハウス』がなぜ打ち切りの危機にあったのか、

どうしてその危機から脱したのか、調査してまとめてみました!

目次

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VPNを使って、YouTubeプレミアムを月額200円台で契約する裏技まとめ


シャドーハウスは打ち切りの危機だった?

シャドーハウスの打ち切りの噂やネットの反応について

シャドーハウス打ち切りの危機は噂?本当?

まず、打ち切りの危機はただの噂なのか本当なのか、という話ですが・・・

どうやら、本当のようです。

事の起こりは、2019年の12月。

アプリ『ヤンジャン!』と公式無料Web漫画サイト『となりのヤングジャンプ』にて、12~18日までと短期間ではありましたが全話無料開放されました。

それに合わせて原作者ユニット、ソウマトウさんがTwitterでこんな書き込みをしているのです。

シャドーハウス打ち切りの危機に対するネットの反応

このツイートにネット上は騒然としました。

打ち切り危機の一因は、掲載紙の方向性?

私自身は、ソウマトウさんの前作『黒』を少し読んだことがあり、雰囲気が印象的でいつかまとめて読みたいと思っていたところにこの無料開放を偶然知って、一気読みして以来のファンです。

シャドーハウスを知ってまず思ったことは「掲載紙がヤンジャンであること」への驚きでした。

ネット上でも「掲載紙の毛色に合わないのでは」という主旨の意見が散見されるので、同じ違和感を感じた人は多いのでしょう。

個人的な偏見ですが、ヤンジャン…というか集英社は、全体的に

  • 「大衆向けの」
  • 「オーソドックスで」
  • 「わかりやすい」

作品が多い、と感じていたからです。

もちろんそれは決して悪いことではなく、「一定以上の安定感がある」という信頼も含めての感想なのですが、

ソウマトウさんの『黒』、そして『シャドーハウス』は

  • 「大衆向け」どころかかなりクセが強く
  • 「オーソドックス」どころか最初の16話くらいまで方向性すらわからず
  • 「わかりやすい」なんてお世辞にも言えないくらい、設定も主人公ケイトの思惑も展開もギリギリまで秘めに秘めたお話。

―――ヤンジャンを好む読者層に、果たして受け入れられるのだろうか…?

そう不安を感じずにはいられませんでした。

わたしはどちらかというと、クセが強かったり独自性の高い作品の方が好みなので、そんなわたしにはドンピシャ!な作品なのですが。

わたしにドンピシャ!な作品が必ずしも人気が出ず、むしろ低迷して打ち切りとなってしまうことは珍しいことでは無かったので…

シャドーハウス原作50話全話無料開放の結果

しかし、わたしの憂いは杞憂と変わります。

スロースターターでありながら、読み進める内にぐいぐい視聴者を引き込む魅力のある『シャドーハウス』にはこの全話無料開放戦略がドンピシャ!だったらしく、ネットを中心に話題となり、既刊の購入も推進されました。

そして、気が付けばなんと『シャドーハウスのアニメ化』の話まで出るほどの人気作となったのです。

 

シャドーハウスがアニメ化で人気が出た理由

シャドーハウスのアニメ化は、結論から言って大成功!でした。

私はニコニコ動画で見ていたので、それこそリアルタイムの感想コメントと共に視聴していたのですが、

冒頭の掴みも、OP&EDの相性も、演出も演技もキャラクターの個性もとても好意的に受け取られていました。

アニメ第1話は原作の第1~9話を凝縮

私が特にアニメ化で「うまい!」と思ったのは、第一話の構成です。

シャドーハウスの原作は、第1話から第16話まで日常回が続きます。

この日常回も、エミリコとケイトの信頼感の成長や物語の土台を紐解くためにとても重要で、削れる話は無いほどなのですが、

この丁寧なプロローグを冗長と感じ、そこで脱落してしまう読者も多くいたのです。

しかし、エミリコがケイト以外のキャラクターと出会うまでの第1話~第9話までを、アニメでは最低限必要な箇所だけ抽出して、第1話にギュギュギュッと凝縮してしまいました。

そもそも第一話の冒頭で視聴者を釘付けにさせていた

さらには思い切ったことに、

原作ではお披露目の中盤まで明かされない『館の秘密』を、第1話の、それも開始ゼロ秒の冒頭で突然お披露目したのです!

もちろん多くある『館の秘密』のほんの一部であり、言葉での説明はなく映像でほのめかすだけではありましたが、

それでも原作勢としては度肝を抜かれました。

―――最初からこんなにひけらかして大丈夫なの!?

しかし、これが原作の序盤で離れてしまうようなライトユーザーの足を踏みとどまらせるために大きな効果を博したのです。

アニメはなぜ大胆な手法に出たのか

映像作品であるアニメーションで、原作漫画と同じ手法は効果的ではありません。

1話30分もの時間を『よくわからない作品』に割いてくれるのんきな視聴者は少なく、「よくわからない」と思われた時点で切られてしまうことがほとんど。

開始数分で「よくわからない」とチャンネルを変えられず、「ちょっと見てみようかな」と画面の前に座ってもらうためには、

  • この作品がどういう雰囲気なのか。
  • 主人公たちはどういうキャラクターで、どんな関係性なのか。
  • どんな謎が隠されているのか。

それをほのめかすことは、アニメとして必要な情報であり、効果的な戦略となるのです。

『シャドーハウス』は、長い日常回というプロローグさえ超えてしまえば、あとは多くの人をグイグイ引き込み夢中にさせる魅力のある作品。

だから、第1話さえ見てもらえれば、あとはどんどん視聴者が増えていく、というわけです。

冒頭でいきなり秘密をほのめかしても、その後の日常回ですっかり『シャドーハウス』らしい味になっていき、

魅力的なキャラクター達、ちりばめられる伏線、『お披露目』にかけての盛り上がりと、最終話付近のオリジナル展開までほぼ原作通りに描かれていきました。

アニメ化するにあたって個人的に不安だった

真っ黒で描かれるお影様たちの作画が崩れやしないか

ゴシック雰囲気満載の背景、調度品やファッションデザインが乱れないか

といった心配もきちんと覆してくれ、

原作勢を驚かせたオリジナル展開も原作者観衆の元、原作の設定を崩さないように展開されたものだということも判明し、

私としては、「アニメ化の難しそうな作品なのによくやってくれた!」と毎週楽しみに視聴できました。

 

まとめ

掲載紙ヤングジャンプの中で異色の作品であり、最初は日常回を丁寧に描くスロースターターであったこともあり、原作第50話まで打ち切りの危機にあった『シャドーハウス』ですが、

短期間の全話無料開放、アニメ化と大きな追い風を受け、話はますます秘密に迫り、

2022年7月にはアニメ2期も始まることとなります!

原作もアニメも、ますます目が離せませんね♪

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