『贄姫と獣の王』は花とゆめで2015年11月5日~ 2020年10月20日の間連載されていた漫画です。
全15巻ですでに完結していますが、根強い人気のあった作品で、完結と同時に待望のアニメ化が発表されました。
贄姫と獣の王はどんな作品なのでしょうか。
アニメはいつからどこで放送されるのでしょうか。
原作15巻中どこまでアニメ化するのでしょうか。
気になる情報をまとめてみました!
アニメ放送開始はいつから?何で見られる?
ただ、2023年3月3日現在、残りひと月しかないのにそれ以上の詳しい日取りは未だわかりません。
放送局はTOKYO MXとBS11の二局だけなので、ご注意ください!
サブスクでの配信は現在のところ予定されていないようです。
今どき、ネット動画配信されないというのは、視聴出来ない人が多数出てしまいますよね。
放送後の人気次第でサブスクでの配信が決定する可能性もあるので、それに期待しましょう!
贄姫と獣の王のあらすじと推しポイント
贄姫と獣の王は、ヨアナと呼ばれる人間の国とオズマルゴと呼ばれる魔族の国の存在するファンタジー作品です。
ヨアナとオズマルゴは先代王の時代に停戦して以降交流はありませんが、停戦の条件としてヨアナの娘をオズマルゴの贄として定期的に捧げる風習が残っていました。
ヒロインのサリフィは、その生贄としてオズマルゴに捧げられた人間の娘です。
しかし、オズマルゴの王は生贄を必要としておらず、密かに逃がそうとすらしました。
ところが———オズマルゴ王の秘密を知り、彼を受け入れたサリフィは、王の妃として見初められ、愛する王のそばにいるため、皆に認められるために奮闘することになります。
差別がテーマにある作品
この作品は、差別を大きく取り上げた作品です。
魔族たちは、見た目がいわゆる獣人なのですが、人間に対する差別意識があります。
人間界では逆に、人間が魔族に抱く差別もあります。
そして魔族間でも、哺乳類は位が高く、爬虫類や魚類は位が低いという差別があります。
同じ種族の中でも、家柄や見目の良しあしによる差別が———
大小の様々な差別が混在する世界で、実は純血ではない王が自分の出自を隠しながら、しかしその出自が故に差別に苦しむ人たちを見捨てず、誰よりも気高い王であろうと孤独に戦っていました。
そして、魔族の国ではもっとも忌み嫌われる人間を妃に迎えようとするのです。
もちろん、最初は誰からも理解を得られません。
主人公のサリフィは魔族の常識も全くわかりませんし、いや、贄になるべく育てられた彼女はそもそも人間としても常識外れな価値観を持っています。
しかし、だからこそ物事の真髄をけっして見逃さず、迷いのないサリフィに王は唯一の安らぎを得られ、周りの者も変わっていくのです。
最初読んだ時に、テイルズオブリバースを思い出しました。
こちらもファンタジー世界で人間と獣人との差別を大きく取り上げた作品でした。
「人間」「獣人」という形をとってあえて間接的に描いていますが、その差別の内容は現実世界と何も変わらない、根が深く難しいものです。
獣人や異文化のデザインが素敵!
この作品で私が特に好きなのは、魔族のデザインや異文化デザイン(衣装や住居、調度品など)のセンスの高さです!
魔族のデザイン
「獣人」と一言で言っても、人体に耳としっぽが生えただけのものから、顔は動物そのもので全体に毛は生えているけれど首から下の形は人体のもの、動物の身体に忠実なまま二足歩行のものなど様々な段階があります。
贄姫と獣の王は後者に近く、動物の生態にある程度詳しくなければ描けない獣人デザインです。
しかもこれが、様々な哺乳類だけでなく爬虫類・魚類にまで及ぶのです。
人体より動物に近いデザインで難しいのが表情の描き方なのですが、これも上手に漫画に落とし込めているため「表情・感情が分かりにくい」と感じたことはありません。
ちなみに、サリフィのお世話係キュクとロプスに至っては獣人ですらなく、黒い球体に手と大きな目だけ&黒い球体に足と大きな口だけというシンプル過ぎるデザイン。
しかし、このキュクとロプスがとても表情豊かなマスコットキャラクターとして活躍するだけの漫画力があるのです!
異文化デザイン
見比べてわかりやすいのが、衣装デザインでしょう。
王妃候補としてサリフィは様々な国に外交に出かける機会があるのですが、そのたびにそれぞれの国の衣装を纏います。
この衣装デザインが、ベースになる実在の国は思い当たりますが、各国の民族衣装そのままではなく、けっこうオリジナルに手を加えたデザインになっています。
それも、様々な獣人がいるため体躯も様々、それぞれの獣人が着こなすとまた雰囲気が違ってきたりします。
様々な異文化デザインを見比べるのもまた、この作品の醍醐味の一つだと感じています。
ちなみに、魔族はどこの国も靴を履く習慣が無いらしく、みんな裸足なので、サリフィもオズマルゴ内ではそれに習って裸足で過ごしています。
魔族の足は丈夫な毛やツメ、鱗等で守られているから靴は必要ないのでしょう。
とはいえ、裸足というものは靴を履くより作画コストが高いため、連載作品では避けられがちな要素。
そこをあえて描こうという、こういう細かいところにもデザインのこだわりを感じられますね。
贄姫と獣の王は原作何巻までやる?
原作は全15巻と、全てアニメ化するには長いので、おそらくアニメ化は途中までだろうと考えられます。
キービジュアルや公式サイトのキャラクター紹介などを見ると、ラントベルトやベンヌだけでなく、フェンリルとグレイプニルの姿が。
彼らが表に出てくるのは10巻なので、結構先までやるつもりなんですね!
そういえば、作中ではフェンリルたちが出てくるまではわかりやすい敵対組織が出てきませんもんね…
フェンリルたちとの決着が着くのが11巻なので、恐らく切りのいい11巻までアニメ化すると予想しています!
しかし、11巻分まで放送して、二期を期待する声が出たらどうするのでしょう…原作は残り4巻しかありませんのに…
逆に言うと残り4巻を残して終わるのももったいないので、残り4巻は映画にしてもらえないでしょうか(気が早い)
まとめ
差別という難しいテーマに挑む作品贄姫と獣の王。
アニメ化はおそらく原作11巻まででしょう。
原作の良さを忠実に再現してくれれば、放送局拡大も十分ありうる実力ある作品だと思うので、期待しています!!
今、情報を出していないだけで、そのうち情報は出てくるはずですよね。