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ultra hd blu-rayはなぜ普及しない?将来性が無い理由

Ultra HD Blu-rayは、4Kにも対応した光学ディスクとして誕生しました。

Blu-ray以上の高画質で容量も倍増、光学ディスクとして最強と思われましたが、普及は遅々として進んでいません

Ultra HD Blu-rayは今現在最もハイスペックな光学ディスクなのに、なぜ普及しないのでしょうか。

将来性が無いとまで言われてしまう理由を考察してみます。

目次

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ultra hd blu-rayはなぜ普及しない?

もしかしたら、通常のBlu-rayは4Kに対応していないことを知らなかった人もいるのではないでしょうか。

実はBlu-rayが対応しているのは2Kまでで、4Kには対応できていません。

ですから、せっかく4K対応のテレビを持っていても、つないでいるレコーダーがBlu-rayまでだと4Kの作品は見ることができない、ということになります。

2023年3月現在、4Kに対応している光学ディスクUltra HD Blu-rayしかありません

再生には専用レコーダーが必要

そもそも、Ultra HD Blu-rayは名前にBlu-rayとついているもののBlu-rayレコーダーとは互換性が無いため、Ultra HD Blu-ray専用レコーダーが必要となります。

Ultra HD Blu-rayレコーダーは既存のBlu-rayとも互換性があるため、潔くBlu-rayレコーダーからUltra HD Blu-rayレコーダーに乗り換えてしまえば問題はありませんが、

後述するように光学ディスクに依存する必要性が薄れている現代で、割高なUltra HD Blu-rayレコーダーに切り替えなければいけない理由を見失っている人も多いのではないでしょうか。

ちなみに専用レコーダー以外でUltra HD Blu-rayを見る方法にPS5があります。

PS5はUltra HD Blu-rayに対応しているので、PS5を持っていたらレコーダーの問題はクリアされます。

…新たな問題として、そのPS5事態が手に入りにくい、というのもありますけれどね…

2023年3月になってから、PS5も普通に購入することが出来る時代になってきましたが、普通に手に入るまで2年ほど掛かりました。

これもウルトラHDブルーレイの普及がしにくかった原因の一つかもしれません。

通常のブルーレイは、PS3で再生出来たので当時ブルーレイの視聴環境はある人が多かったですよね。

パソコンとの互換性が断たれた

Ultra HD Blu-rayの将来性が危ぶまれる大きな理由の一つに、パソコンとの互換性の問題もあります。

DVD、Blu-rayと既存の光学ディスクを再生する機器としてパソコンを利用していた人も多いはず。

次にパソコンを買い替えるときにUltra HD Blu-ray対応のパソコンにしたら、Ultra HD Blu-rayに手を出そうかな———なんて思っていた人もいるのではないでしょうか。

実は、2021年3月以降発売のパソコンでは、Ultra HD Blu-rayに対応していないのです。

正確に言うと、Intelの第11世代Coreプロセッサ「Rocket Lake-S」以降のCPUがUltra HD Blu-rayに対応していません。

問題は、データ保護技術Intel SGX(Intel Software Guard Extensions)にあります。

パソコンでUltra HD Blu-rayを再生するためにはIntel SGXに対応したCPUとマザーボードが必須だったのですが、

このIntel SGXには多くの脆弱性があり、実際にマルウェアなどの攻撃に利用されてきてしまいました。

Intel SGXの脆弱性の改善は困難だったらしく、Intelはセキュリティ上の利益のため、Intel SGXを断念しました。

簡単にまとめると、Ultra HD Blu-ray対応のパソコン(CPU)を作るとセキュリティ上著しい問題が生じてしまうため、安全性を優先してUltra HD Blu-rayに対応することをやめた、ということです。

つまり、Intel SGXに代わるUltra HD Blu-rayに対応した新たなデータ保護技術が誕生しない限り、パソコンでのUltra HD Blu-ray対応は不可能となります。

その新たなデータ保護技術の開発への意欲なども聞かれないところを見ると、

これは、セキュリティと天秤にかけて切り捨てられるほどUltra HD Blu-rayの需要が無いと判断されたということでもあります。

 

ウルトラHDブルーレイは将来性が無い?

Ultra HD Blu-ray再生機器としてパソコンがとん挫したとなると、やはり頼みの綱は4Kテレビ&Ultra HD Blu-rayレコーダーということになりますが、

しかし、「それじゃあ、Ultra HD Blu-rayレコーダーがなければ4K作品を見られないのか?」というと、そういうわけではないというのが、Ultra HD Blu-rayが普及しきれない一つの要因でもあります。

4Kのテレビで4Kの作品を見る方法は、Ultra HD Blu-ray以外にもあります。

ネット動画配信サイトを利用すればいいのです。

現在の4KテレビならAndroid TVでないものを探す方が難しいでしょう。

そして、Android TVなら、ネット動画配信サイトアプリを簡単に利用できます。

簡単なリモコン操作だけで、そのサイトやアプリ内の膨大な動画の中から好きな動画が選び放題。

多くの場合、無料か多少の課金で指定の動画をダウンロードし、いつでも見られるように保存しておくことすらできます。

ちなみにAndroid TVでなかったとしても、Googleクローム等で他の端末と接続することで同じように4Kテレビで動画サイトやアプリを楽しめます

片やUltra HD Blu-rayは、専用レコーダーが必要ですし、そのレコーダーをTVと接続する手間暇、レンタルなり購入なりでUltra HD Blu-rayディスクを手に入れる手間暇、そのディスクをレコーダーに出し入れする手間暇があります。

物理的に存在するということは、それだけ場所を取り手入れ片付け管理も必要とします。

ネット上リモコン操作だけでそれらの煩わしさをカットする選択肢のある現代人にとっては、あまり魅力を感じられない、というのが本音でしょう。

 

まとめ

4Kにも対応したハイスペック光学ディスクUltra HD Blu-ray。

しかし、動画サイトやアプリが一気に浸透したことから、光学ディスク事態の需要が激減

そのうえ脆弱性という致命的な欠点のため、CPUが撤退してしまうという厳しい状況です。

クオリティを求めるユーザーからすれば、需要がゼロにはならないでしょうが、先行き不透明なのは確か。

Ultra HD Blu-rayの運命は、残念ながら風前の灯火と言えるでしょう。

ネット回線が高速になって、使い放題になった時代だと物を所有するという時代では無くなったのだと思います。

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