4K Ultra HD Blu-rayを再生するために必要なものをご存じでしょうか。
実は4K Ultra HD Blu-rayは、「Blu-ray」と名がつくもののBlu-ray再生機器とは互換性が無く、4K Ultra HD Blu-ray専用の再生機器が必要なのです。
ここでは、4K Ultra HD Blu-ray(以下UHDBR)を再生するために必要な機器の説明とおすすめの対応レコーダー/プレイヤーをご紹介します!
4k ultra hd blu-ray 再生するには?
前述しましたが、Blu-ray再生機器はUHDBRに対応していないため、専用のレコーダーかプレイヤーが必要となります。
「パソコンで見るつもりだから、レコーダーもプレイヤーもいらないや」
と思っている人もいるかもしれませんが、実はUHDBRに対応させるためのデータ保護技術に脆弱性が確認されたため、2021年3月以降発売のパソコンはUHDBRに対応しなくなりました。
今後発売のパソコンがUHDBRに対応する目途は立っていないため、パソコン本体でUHDBRを再生させることは期待しない方がいいかもしれません。
それじゃあパソコンではUHDBRが見られないのか、というとそういうわけではなく、専用の再生ドライブを接続させることで見ることができます。
ただTVで見るにせよ、パソコンで見るにせよ、そのモニターが4Kに対応していることが前提です。
レコーダー/プレイヤーやドライブだけが4K対応であっても、それを映し出すモニター(テレビやパソコン)が4Kに対応していなければ、UHDBRは見られません。
ちなみに、テレビと一言で言っても「4K対応テレビ」と「4Kテレビ」は違うので注意が必要です。
UHDBRを見るためだけならどちらでも構わないのですが、UHDBRを見たい方の多くは4K放送を見たいでしょう。
実は「4Kテレビ」は4Kチューナーが内蔵されているため4K放送も観ることができますが、
「4K対応テレビ」は4Kチューナーが内蔵されていないため、テレビだけでは4K放送を視聴できないのです。
4K対応テレビで見られない4K放送(BS右旋)は以下の6チャンネルです。
- NHK BS4K
- BS朝日 4K
- BSテレ東 4K
- BS日テレ 4K
- BSフジ 4K
- BSTBS 4K
大きなボーダーラインは4K放送開始の2018年12月1日で、それ以前に発売されていたものは「4K対応テレビ」、それ以降に発売されたものは「4Kテレビ」が多いようです。
4K Ultra HD Blu-rayレコーダー/プレイヤーを接続しようと考えているテレビがもしも「4K対応テレビ(4Kチューナー無し)」なら、4Kチューナー内蔵のレコーダー/プレイヤーをおすすめします。
万が一レコーダー/プレイヤーを4Kチューナー内蔵無しのものにしてしまったとしても、外付け4Kチューナーを別に購入すれば大丈夫ですよ。
4k ultra hd blu-rayのおすすめ再生レコーダー
まずはテレビ放送の録画もできるレコーダーがほしいのか、UHDBRを再生するだけのプレイヤーがほしいのかを絞りましょう。
4K Ultra HD Blu-rayレコーダー
レコーダーなら、古い型で容量の小さなものを含めば4万円台から手に入ります。
メーカーはパナソニック、SONY、シャープが主流となっています。
パナソニック
パナソニックはディーガブランドで4K Ultra HD Blu-ray対応レコーダーを多く出しています。
ディーガブランドの特徴として「おうちクラウド」という機能があり、「おうちクラウド」を使うと録画番組以外にもスマホ内の動画・写真・CD楽曲を保存、再生することができます。
スマホから録画予約などの操作もできるため、下手にリモコンに依存するより使いやすい人も多いのでは。
おうちクラウド機能を使うためには連携させたいスマホに「どこでもディーガ」という無料アプリをインストールする必要がありますが、レコーダーの可能性を広げる画期的な機能ですね!
こちらは1TBと容量は少ないものの、別売りのUSBハードディスクを接続することでカバーできます。
安いながらもダブルチューナーやCMカットなど、便利な機能は押さえてありますし、仕様のわかりやすさは定評があります!
SONY
SONYはBDZ-FBシリーズ全般がUHDBR対応しています。
HDR非対応のTVでもHDRに近い高画質に調整してくれる機能があったり、
同社のブラビア(4Kモデル)を接続すると通常のハイビジョン映像も高画質に調整してくれたり、
長時間録画の際に発生するブロックノイズを抑える4Kインテリジェントエンコーダー機能を搭載していたりと、
今ある設備で最大限の画質を楽しませようという心意気を感じます!
こちらは4Kチューナー内蔵でこの低価格です!
無料アプリVideo&TV SideViewをスマホにインストールさせれば、録画した番組をスマホで再生したり、スマホでレコーダーを操作したりと利便性がアップ!
シャープ
シャープは地上デジタル放送を4K放送レベルの画質に見せる5upコンバーターPRO機能を搭載。
また、高画質圧縮技術「HEVC」が特徴的で、画質の劣化を最小限に、長時間録画・ダビングさせることに成功しました。
ただ見るときだけでなく、録画・ダビングの画質にもこだわるのならシャープが心強いです!
こちら、画質が安定してレベル高いのもさることながら、
SONYよりもキーワード検索・自動録画が優秀という声もあります。
少々値は張るのですが、質の高さ・使い勝手の良さならシャープが上かもしれません。
4K Ultra HD Blu-rayプレーヤー
ただし、安価なものは「リモコンが小さすぎて操作しづらい」「音質が悪い」「動画サイトやアプリの不具合が改善されない」「発熱しすぎて心配」など、評価を下げる口コミも多いことに注意。
UHDBR専用プレーヤーを求める人は品質を求めるからこそ選んでいるのでしょうから、実機を確認したりそれぞれのレビューを審議して、値段だけに固執せずに選ぶことをお勧めします。
パナソニック
パナソニックの低価格帯のプレーヤーは、ちょっと気になる不具合報告もちらほら見えますが、高価格帯のものは評価が高いです。
特にこちらは、国内で初めて最新のHDR規格「HDR10+」と「Dolby Vision」に対応した人気プレーヤーです!
こちら、高価格帯を求める=品質重視であることに目を付けてか、モニターにつなぐ映像用HDMIとAVアンプ等につなぐ音声用HDMIを別々にできるというこだわり仕様。
ネットもDVDも、「本当に同じものか?」と疑うほどクオリティが上がるようですが、
2chアナログ出力だけは期待ほどではないとの声があるので、そこにこだわりたい方はよく吟味して選んでください。
SONY
画質音質の良さには定評があり、「手持ちのソフトを片っ端から試したい」「DVDの画質まで上がる」と言われるほどです。
ただ、操作が完全にリモコンに依存しているため、リモコンの不具合時を心配する声がありました。
LG
安価な機種で唯一高評価だったのがLGです。
リモコンが必要最小限で操作しやすい。
読み取りが驚くほど早い。
音質が良い。
等など、安価でありながら高品質を保持しており、購入した人の満足度は高いようです。
家庭用ゲーム機
家庭用ゲーム機Play Station 5とXbox Series Xも4KUHDBRを再生することができるため、プレーヤーの代わりとして利用できます。
ただし、あくまでも代替機。品質はプレーヤー/レコーダーには及ばないとの声もあります。
とはいえ、家庭用ゲーム機一つでゲームもUHDBRも一部サブスクも楽しめるとなれば、十分コスパが良いと言えるのではないでしょうか。
もうPS5も普通に定価で購入することが出来るようになりました。
4K Ultra HD Blu-rayドライブ
先述した通り、2021年3月以降発売のPCはUHDBR未対応なので、PCでUHDBRを見るためには専用の外付けドライブが必要です。
このとき確認すべきなのが、PCのスペック。
- OS
- 動作環境
- 4K、HDR対応ディスプレイ
- 接続端子
以上4つをよくご確認ください。
UHDBRはどうしても再生機器に求める動作環境レベルが高いので、低スペックPCではそもそも再生させることに無理があったりします。
また、ドライブによって対応OSが違い、Windowsのみ対応というドライブも多いので、ドライブの対応OSも間違えないように気を付けてください。
光学ディスクドライブ市場は、パイオニアの信頼が圧倒的に厚いですね。
こちらはトップオープンなのもあり、ディスクの出し入れも安全に行えるという意味でも評価が高いです。
ただ、駆動音が大きめで気になる人もいるようでした。
まとめ
今までとはクオリティが段違いの4K Ultra HD Blu-ray。
再生させるためには専用機器が必要ですが、専用機器にすれば今までの動画やDVDすら質が向上することも多く、わざわざ専用機器に買い替えるだけの価値はあるようです。
プレイヤーとレコーダーで値段だけでなくメーカーの評判も変わってくるので、自分のニーズにどこが一番合っているのかを確認する必要があるようです。
家庭用ゲーム機でも再生可能ですが、やはり品質を求めるなら専用レコーダー/プレーヤーには一歩届かないそう。
安い買い物ではないので、自分に合ったものを選べるように事前調査して購入に臨みましょうね!