ダイの大冒険の名言・名台詞ランキング！（味方陣営編）

ダイの大冒険こと『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』は、週刊少年ジャンプで堀井雄二（監修）、三条陸（原作）、稲田浩司（作画）というそうそうたるメンバーで連載された作品です。

ドラゴンクエストの設定をベースに描かれた作品ですが、話の内容はあくまでもオリジナル。

ダイの大冒険が当時の少年たちに与えた影響は大きく、小学生男児はみんな作中の必殺技アバンストラッシュを一度は真似したのではないかと思われるほど支持が高い名作です。

少年漫画の王道とも言われ、作中の熱い言葉を座右の銘とする人もおり、ネット上でも定番のネタとして知られている言い回しの中にもダイの大冒険が出自のものがいくつもあります。

それほど印象的なセリフ回しのこの作品の名言・名台詞を、独断でランキングにしました！

ただ！

名言が！多すぎて！絞り切れなかったので！

味方陣営と敵陣営で分けて紹介したいと思います！

第15位　あなたの手でオレを裁いてくれ…

魔王軍の不死騎団団長だったヒュンケルは、国王ともどもパプニカ王国を滅ぼします。

しかしその後、ダイたちと出会い、改心。

逆にパプニカ奪還の戦いにも参戦しました。

その祝いの席で、彼はパプニカ王国の生き残りであるレオナ姫に、馬鹿正直に自首するのです。

…たとえどんな償いをしようとも
このオレが不死騎団によってこの国をほろぼしたという事実はぬぐいようがない
その罰だけはうけねばならん
…幸いにも一度生命を拾いダイたちの力になることができた
もはや思い残すことはない…
…レオナ姫…
あなたの手でオレを裁いてくれ…
この場で切り捨てられても…
オレはかまわん…

ダイの大冒険　8巻

姫自身に国と父親を滅ぼした張本人であると打ち明けるのは、恐らく死を覚悟してのことでしょう。

いや、正義の心に目覚めた彼は、自分の過ちを許せず、むしろ彼女自身の手にかかりたいとすら願っていたかもしれません。

しかし、そのヒュンケルに対しレオナ姫がかけた言葉がまた素晴らしいのです。

…ヒュンケル
望み通りこのパプニカの王女レオナが判決を下します
あなたには残された人生のすべてをアバンの使徒として生きることを命じます…！
友情と正義と愛のために
己の生命をかけて戦いなさい
そしてむやみに自分を卑下したり過去にとらわれ歩みを止めたりすることを禁じます…！
以上！いかがかしら？

ダイの大冒険8巻

それまでは姫でありながら無鉄砲なこともするお転婆な少女、というイメージだったレオナが、一国の王女であることを思い知らされたセリフです。

滅ぼされた国を取り戻したものの、いまだ満身創痍な状態でのささやかな宴の席で、味方だと思っていた一人が自分の国と父を殺した相手だと告白され、こんな言葉をかけられるでしょうか。

しかしレオナは、言ってのけるのです。

否が王にも一国の主にならざるを得なかった彼女は、一国の王として裁くのです。

この言葉はヒュンケルの指針の一つとなり、その後も何かと危なっかしく死亡フラグを立て続ける彼をギリギリで生き延びさせてくれます。

その証が、バーンパレスで相対し下したハドラーの部下・ヒムに向けられたこの言葉です。

…立てヒム
おまえはこんなところで死ぬべき男じゃない…！
仲間たちの所に追いつけば
回復呪文も受けられる
立ってそこまで行くんだ
情けではない
これはオレの命令だ
もし勝者に敗者の生命を奪う権利などというものがあるなら…
オレはおまえから生命ではなく…
死を奪う…！！！
もはやおまえは悪ではない！
したがって生命を奪う必要もない！
オレに勝ちたいと願う
おまえの心は純粋なもの
…ならば戦いの中であえて決着をつけずともよかろう…
それになによりも…！
おまえの生命はもうおまえ一人のものではないはずだ！！
おまえにはハドラーと親衛騎団の生命が宿っている…！
おれには単に昇格プロモーションの能力だけでおまえに生命が宿ったとは思えないのだ…
おまえには仲間たちの分まで生きる義務があるはずだ！
違うかヒム！！！
…”仲間になれ”とまでは言わん
だがこの戦いの後でオレの生命がまだ残っていたら必ずやおまえとの勝負再び受けて立つ！！
……だから…
…生きろヒム！
オレたちと共に！！！
……フッ…！
どうも上手くない言い方だな…
オレが仲間たちから言われた時にはもっと優しさを感じる言葉だったが……出典：ダイの大冒険　30巻

ヒュンケルをライバル視するヒムとの一騎打ちで軍配が上がったのはヒュンケルでした。

負けたヒムは「止めを刺せ」と言いますが、ヒュンケルは生命ではなく死を奪いました。

彼の言葉にはレオナ姫だけでなく、マァムや多くの仲間たちに与えられた親愛が確かに彼の生命を息づかせてくれていることを感じます。

第13位　あれは侵略です!!　侵略に対しては戦います！

今度はヒュンケルに生きる指針を与えたレオナ姫の言葉です。

竜騎士を信仰するテランの王に「あくまで竜の騎士様と戦うのか」と問われた時の返答がこれです。

……戦います！
テランのみなさんはバランの攻撃を天命かなにかだと思っていらっしゃるようですが
私には人間が滅ぼされても当然のひどい生物だとはどうしても思えません！
あれは侵略です！！
侵略に対しては戦います！出典：ダイの大冒険10巻

竜の騎士であるバランが人間を滅ぼそうとしていると知ってもなお「竜の騎士に滅ぼされるのなら、それは人間に非があるのだ」と受け入れようとするテランの人々。

それにレオナは毅然と返すのです。

理由はどうあれ、理不尽な攻撃に対抗する権利は誰にだってあるのです。

たとえ人間に非があるとしても、自身の生命を守るために戦うことは、生きとし生けるもの皆が持つ権利です。

一国の主である彼女は特に、国民を守る義務があり、引くわけにはいかない。

自分の判断に多くの人命がかかっていることを知る彼女だからこそのセリフです。

第12位　人間が生きていればそこが国です!!

またもやレオナ姫の言葉です。

各国の王たちを集めた世界会議を魔王軍に襲撃されてしまいました。

要人たちを非難させる支持をするレオナにベンガーナ王は「国を見捨てて逃げるのか」と非難します。それに、

国とは土地や建物のことではありません
人間が生きていればそこが国です！！

ダイの大冒険16巻

この言葉を放てるような人にこそ、国の指揮権を委ねたいものですね。

一度は国を滅ぼされ奪われても、生き残った国民たちと協力してくれる仲間たちと共に奪還し再建させた経験を持つレオナ姫には、国の真髄がよくわかっているのです。

第111位　天下の大魔王バーンに傷を負わせた世界最強の女の子よってね！！！

ダイたちと大魔王バーン最終決戦。

ダイとポップ以外一度は瞳に幽閉されたものの、レオナ姫だけ逃れます。

しかし、ダイ最強の技ギガストラッシュも効かぬバーンにダイとポップは追い詰められ、レオナ姫はバーンに捕らえられてしまいます。

勝ち誇り、自分に下るよう要求するバーンに、レオナはあろうことかパプニカのナイフでバーンに切りつけたのです！

ど…どう？
女の子に傷をつけられた心境は
大魔王さんっ！！
ダイ君も見てたでしょ！！
ギガストラッシュでもはじき返したバーンの身体だって全神経を注いでいなければ無敵の強度を保っていられない！！
あたしにだって傷つけられたんだから！！
この世に本当の無敵の存在なんていないわっ！！！
絶対にいないっ！！！
その事を忘れないで！！
これでもあたしを生かしておけるものなら勝手にしなさいよ！！
でもお望み通り修正言いふらしてやるからっ！！！
このあたしは天下の大魔王バーンに傷を負わせた世界最強の女の子よってね！！

ダイの大冒険　34巻

どうです、この見事な啖呵！

レオナは賢者なので、モンスター相手に肉弾戦ができるほどの身体能力はありません。

そんな非力な少女が一矢報いることで「こんな自分でも攻撃できるんだから、絶望している場合じゃないでしょ！」とダイたちに発破もかけています。

ここまではレオナの国王としての言葉を紹介してきましたが、一人の少女としても、ダイたちの仲間としても勇気があり魅力的なキャラクターであることがこの言動に詰まっているように思えます。

第10位　力のすべてを出しきっての敗北ならばなんら恥じる事はない

回想シーンで、アバンの指示を受けていたヒュンケルに説いたアバン先生の心構えです。

力のすべてを出しきっての敗北ならばなんら恥じる事はない
でも今のあなたはまだやれる事が残っているじゃあないですか･･･！
･･･負ける時は力のすべてを出しつくして思いっきり負けなさい
そうしないと絶対に今より強い自分にはなれませんよ！！
最後の最後まで己の力を出しつくして戦いぬく…！
それが･･･真の戦士です！！！

ダイの大冒険　30巻

負け方にも次につながる負け方とつながらない負け方がある、ということですね。

決着が着く前から諦めてしまった敗北では人は成長できません。

最後の最後まで諦めずに、一歩でも前に進もうと努力し続けるからこそ、人は成長できるのです。

この心構えは人生においてあらゆる面に活用できるものですね。

第9位　敗北とは傷つき倒れることではありません

敗北とは傷つき倒れることではありません
そうした時に自分を見失った時のことを言うのです
強く心を持ちなさい
あせらずにもう一度じっくりと自分の使命と力量を考え直してみなさい
自分にできることはいくつもない
一人一人がもてる最善の力を尽くすときたとえ状況が絶望の淵でも
必ずや勝利への光明が見えるでしょう･･･！

ダイの大冒険　13巻

そんなアバン先生の考える「敗北とは何か」———絶望の中でも勝利を目指す心構えですね。

これは、竜の騎士・バランとの戦いで途方に暮れてしまったダイたちのために、大魔導士マトリフが取り出した『アバンの書』の中の一説です。

打ちひしがれているときに冷静に自分の力量を量ること、自分の限界を認めることは勇気のいることです。

その勇気もまた、本当の勝利のためには必要なことなのですね。

第8位　真の勇者とは自らよりもむしろ…！！　みんなに勇気を湧きおこさせてくれる者なんだ と……！！！

ノヴァは北の王国リンガイアで『北の勇者』と呼ばれてきました。

しかしダイと出会い、力量の差に一度は自信を失いますが、ダイたちと行動を共にすることで改めて自分と向き合います。

バーンとの最終決戦でダイたちを見送り、地上を守る部隊の一人として活躍しますが、魔王軍全軍に勝てると思ったところで超魔ゾンビが出現。

ノヴァは自らの生命を代償とする『生命の剣』で立ち向かおうと、ロン・ベルクの制止を振り払います。

……ボクは…あの時はじめて知った！！
真の勇者とは自らよりもむしろ…！！
みんなに勇気を湧きおこさせてくれる者なんだ と……！！！
ボクが生命尽きて倒れても……！！
ボクがつけたわずかな傷跡に後から攻めていけるだけの勇気を…！
この場のみんなに残して上げられれば……！！
…ダイほどではなくても…
ボクも勇者の代わりができる…！！！

ダイの大冒険　29巻

ドラゴンクエストの世界において『勇者』とは特別です。

プレイヤーの生き写しである『勇者』。作中一人しか存在しない『勇者』。

『勇者』とは一体なんなのか。

ドラゴンクエストの命題に対する一つの答えを、主人公のダイではなくダイこそが勇者だと誰よりも痛感するノヴァが出したことがとても印象的でした。

第7位　こんなものが正義であってたまるかっ！！！！

”力が正義”
常に そう言っていたな･･････バーン！！
これがッ！！！これがッ！！！
これが正義かっ！！？
より強い力でぶちのめされればおまえは満足なのかッ！！？
こんなものがっ…！！！
こんなものが正義であってたまるかっ！！！！

ダイの大冒険　37巻

最終決戦で、大魔王バーンは「力こそが正義」と言う持論を証明しようとします。

バーンは、欲深く自分たちと違うものを差別し迫害する人間を「守る価値のない最低の存在」と否定し、

一方、力によって弱者を痛めつける快感を肯定し、並外れた力を持つダイもそうなると持論を展開します。

しかし、二つの竜の紋章によって竜魔人化し、名実ともにバーンを超えて世界最強となったダイは、バーンに渾身の力を込めて拳と共にこの言葉を叩きつけるのです。

アバン先生が語り、この作品のテーマの一つでもある「『正義なき力』も『力なき正義』もどちらも無力」という価値観を体現したシーンですね。

ダイは正義のないただの力のむなしさに涙が止まらなくなるのです。

第6位　…ニセ者だけどなあっ！！！！

最終決戦———では世界は救われず、実は世界各地にバラまかれていた黒の結晶の爆発こそがバーンの本命で、バーンを倒しても地上が消滅すると知ったダイたち。

バーンとの最終決戦は、それを阻止させないためにバーン自身が囮となってダイたちを地上から引き離すためのものでした。

ダイたちには打つ手が無くなった時、ゴメちゃんに何を望むか問われたダイの願いは「世界中の人々の心を一つにできたら…」

それに真っ先に応え駆けつけたのは、ニセ勇者一行でした。

…立てよぉっダイ！！！
届いたぜ！！！おまえの想い！！
こんな 北の果てにもちゃんと
勇者サマはいるから安心しろいっ！！！
…ニセ者だけどなあっ！！！！

ダイの大冒険 36巻

ダイたちにとって最初の敵で、小物で小悪党で、勇者を名乗りながら勇気も正義も無かったニセ勇者たち。

でも、偽物でも勇者を名乗っていたのは、勇者に憧れる心があったからでした。

本物の勇者たちがなす術のない世界の危機に、そんなニセ勇者たちが真っ先に立ち上がるのです！

このシーンが嫌いなファンはいないでしょう！

ノヴァが「真の勇者とは、みんなに勇気を湧きおこさせてくれる者」と言っていましたが、ニセ勇者たちがまさにダイたちの、そして読者たちの勇者として輝いた瞬間でした。

第5位　生きとし生けるものにはすべて太陽が必要なのだ…

漢の中の漢、クロコダイン。

旅を経るにつれ、力量は若者たちに置いて行かれていく彼ですが、最後まで前線で戦い続け、最後まで皆から一目置かれた理由は、何よりもその魂の気高さに寄るものです。

そんな彼の気高さが何に寄るものなのかが察せられるのがこの言葉。

オレはハドラーや大魔王バーンさまのためなら死んでもいいと思っていた
主のために生命を捨てるのが真の武人…！！
その対象が今はダイになったというだけの話だ！！
…ダイたちがいなかったらオレやヒュンケルはいつまでも魔道をさまよっていたに違いない…
あいつはオレたちの心の闇に光を与えれくれた…太陽なのだ！！
生きとし生けるものにはすべて太陽が必要なのだ…
それを奪おうとする者は断じて許せんっ！！
たとえ力およばずとも戦うのみ！！

ダイの大冒険　10巻

圧倒的な力を誇る竜の騎士バランからダイを守るために対峙するクロコダイン。

戦えば死ぬことは明白である彼の行動理由をバランに問われて答えた言葉です。

「太陽」と言う言葉は作中何度も出てきます。

バランは最愛の妻ソアラを「太陽のような女性」と呼び、

地下深い世界で生きてきた大魔王バーンが求めたものも「太陽」でした。

クロコダインのこの言葉は、ダイの大冒険という作品において「太陽とは何か」という問いに対する一つの答えだと思います。

第4位　真の勇気とは打算なきものっ！！

クロコダインとの戦闘を前に逃げ出そうとしたポップに対し、ニセ勇者パーティの魔法使い・まぞっほがかけた言葉です。

勇者とは勇気ある者ッ！！
そして真の勇気とは打算なきものっ！！
相手の強さによって
出したりひっこめたり
するのは本当の勇気じゃなぁいっ！！！

ダイの大冒険 3巻

これはまぞっほの師匠の言葉なのだそうで、まぞっほはついに真の勇気を持てなかった自分を振り返り、そんな自分の後を追いそうになっているポップにこの言葉を送ったのでした。

その後に

さあ 早くいけっ
胸に勇気のかけらがひと粒でも残っているうちに･･･！
･･･子悪党にゃあ なりたくなかろう･･･？

ダイの大冒険　3巻

と続ける彼に、何も為し得ることのできなかった老人の侘しさを感じますが、

そんな彼が最終決戦でダイの願いに応え黒の結晶の爆発を阻止するのですから、人生捨てたものではありません。

『最後の最後まで己の力を出しつくして戦いぬくのが真の戦士』というアバンの教えまでも体現していますね。

第3位　魔法使いってのはつねにパーティーで一番クールでなけりゃならねえんだ

ザボエラの策にハマり混乱するポップを助けたマトリフの言葉です。

よく覚えとけ
魔法使いってのはつねにパーティーで一番クールでなけりゃならねえんだ
全員がカッカしてる時でも
ただ一人 氷のように冷静に戦況を見てなきゃいけねえ…
少なくともオレはアバンと組んでた時にゃそうしてたぜ

ダイの大冒険13巻

この言葉は魔法使いの心得として、その後も難しい戦況下に置かれるたびにポップの心を支えてくれました。

それまでは臆病で人一倍パニックに陥りやすかったポップが足を踏ん張れるようになったのは、この教えのおかげでしょう。

マトリフは他にもこんな心得を教えてくれています。

…生意気ぬかすなッ！！！
魔法使いの魔法ってのはな
仲間を守るためのものなんだ
無数の呪文と知識をかかえ
皆の危機をはらうのが魔法使いの役目だ
もしおまえがルーラを使えていたら
炎上する気球船からたやすく
仲間を救えたことがわからんのか！！？

ダイの大冒険　6巻

「ルーラなんて戦いの役には立たない」等と言ったポップを叱った言葉ですが、

マトリフはさすが大魔導士を自称するだけあり、大魔導士としてどれだけ戦況をクールに見据えて正しい判断を素早く下してきたのかが言葉にも反映されていて、重さを感じます。

第2位　･･･そう！！ おれを呼ぶなら大魔導士とでも呼んでくれっ！！！

戦いの中で回復呪文（ドラクエ世界では魔法使いには使えない）を使うポップに敵のシグマが「君は賢者なのか⁉」と思わず聞いたことへの返答です。

･･･いや違うね･･･！
･･･オレは賢者じゃねえ･･･！！
･････････大魔導士！！
･･･そう！！
おれを呼ぶなら大魔導士とでも呼んでくれっ！！！

ダイの大冒険　27巻

満身創痍の状態で、文字通り血を吐きながらポップにメドローアを授けてくれた大魔導士マトリフ。

ポップはメドローアを習得したときに「あんたのできる事は全部おれが覚えてみせる･･･だからもう無茶する必要はないぜ」とマトリフに伝えていました。

おそらくその時、ポップはマトリフの跡を継ぎ、世界唯一の大魔導士の名を背負うことを決意していたのでしょう。

ドラクエ世界では賢者が魔法使いの上位職とされていることもあり、この言葉はいい意味でドラクエ常識を覆したという意味でも印象的でした。

第1位　一瞬･･･！！だけど･･･閃光のように･･･！！！

最終決戦が実はただの囮で、本命は世界各地に散らばった黒の結晶の爆発による地上消滅だと判明。

その爆発まで残り数分だと大魔王バーンに告げられ、勇者ダイまでもが膝を折ったとき、

それでも立ち上がったのは、ポップでした。

あんたらみてえな雲の上の連中に比べたら おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう！！？
だからこそ結果が見えてたって もがきぬいてやる！！！
一生懸命に生き抜いてやる！！！
残りの人生が50年だって5分だって 同じ事だっ！！！
一瞬･･･！！だけど･･･閃光のように･･･！！！
まぶしく燃えて生き抜いてやるっ！！！
それがおれたち人間の生き方だっ！！！
よっく目に刻んどけよッ！！！
このバッカヤローッ！！！！

ダイの大冒険　36巻

本当はここに至るまでのセリフはさらに長く、しかしそれも素朴だからこその誠実さを感じるので、詳しくはぜひ本編で…！

いつかは死ぬ人間だからこそ、最後まで自分らしく生き抜きたい。

そうは思っても、それを成し遂げることのなんと難しいことか。

特に、死の危機から脱したという安堵を覆されての死の危機に、なおそれでも立ち上がれるものだろうか。

この言葉がまさに閃光のように胸に焼き付いた読者は多かったことでしょう。

しかし、連載期間7年、全36巻の長編作品だというのに、実はこの作品はたった86日間の出来事だというのですから、そりゃー確かに一瞬だけど閃光のようですよね!!

まとめ

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました！

ダイの大冒険は少年漫画の王道でもあり、ドラクエのセオリーをあえて覆す作品でもあります。

その魅力は、味方陣営はもちろんのこと、脇役や敵役まで、それぞれがそれぞれの譲れない信条を抱いているからなのでしょうね！