今回は、アニメ『かぐや様は告らせたい』に登場するキャラクターたちの名前の由来となる元ネタについて徹底解剖していきます!
少し知っているだけで『かぐや様』の世界をより楽しめるようになること間違いなし。
それでは参りましょう!
『かぐや様は告らせたい』キャラクターは竹取物語に由来!
『かぐや様は告らせたい』のキャラクターたちの名前は、『竹取物語』に登場する人物や物の名前に由来しています。
本作をより楽しむために、是非とも知っておいてほしい小ネタですね!
それでは個性豊かな登場人物たちの名前の由来となる元ネタを解説して行きたいと思います。
よーい…ドーンだYO!
生徒会メンバーの名前の由来・元ネタは?
『かぐや様』の生徒会メンバーの名前の由来となった人物を以下のようにまとめて見ました!
四宮かぐや(しのみやかぐや)= かぐや姫
白銀御行(しろがねみゆき)= 大納言大伴御行(おおとものみゆき)
藤原千花(ふじわらちか)= 藤原不比等(ふじわらのふひと)
石上優(いしがみゆう)= 中納言石上麿呂足(ちゅうなごんいそのかみのまろたり)
伊井野ミコ(いいのみこ)= 石作皇子(いしつくりのみこ)
主人公である「四宮かぐや」は、同じく『竹取物語』の主人公である、「なよ竹のかぐや姫」を由来としています。
一方、他の4人のメンバーはかぐや姫に求婚した男たちの名前が由来となっています。
以降は『かぐや様』のキャラと『竹取物語』で対応する人物の共通点にフォーカスしてお話しして行きます。
四宮かぐや(しのみやかぐや)= かぐや姫
かぐや様3期楽しみですね。#かぐや様 pic.twitter.com/MlG5hvtH61
— M.とーこつ (@mm_pentab) April 3, 2022
言わずもがな、『竹取物語』の主人公・なよ竹のかぐや姫を由来とする「副生徒会長・四宮かぐや」。
かぐや姫はいわゆる絶世の美女。
世の男性から言い寄られまくりの、超モテモテ美少女でした。
中でもとある5人の男性(他の生徒会メンバーの由来となる人物)から猛烈なアプローチを受けました。
しかしかぐや姫にその気はなく、男たちを引き下がらせるために、ありもしない宝物を持ってくるように要求するに至りました。
この「良くも悪くもしたたかな点」は四宮かぐやとの共通点かもしれませんね。
白銀御行(しろがねみゆき)= 大納言大伴御行
かぐや姫を愛した5人の求婚者のうちの1人、「大納言大伴御行(おおとものみゆき)」が名前の由来となっている「生徒会長・白銀御行」。
『竹取物語』の中で、結婚の条件として「龍の首の珠」という宝物を持ってくるように命じられた大納言大伴御行は、危険を承知で航海に乗り出します。
結局、命のからがら生き延びることができましたが、珠を持ち帰ることはできませんでした。
とはいえ、かぐや姫への愛の深さや、真摯な態度を十二分に感じ取ることができますね。
誠実で、素直で、かぐやを愛している白銀御行との共通点もここにあるのではないでしょうか。
藤原千花(ふじわらちか)= 藤原不比等
かぐや姫を愛した5人の求婚者のうちの1人、「藤原不比等(ふじわらのふひと)」に由来するのが、ドーンだYOでおなじみの「書記・藤原千花」。
藤原不比等は結婚の条件として「蓬莱の玉の枝」持ってくるよう命じられました。
どうしてもかぐや姫と結婚したい彼は、これを職人に一から作ることを依頼。
一度は騙されそうになったかぐや姫ですが、玉の枝の製作費用を借金取りが家に取り立てに来たところで偽物だとバレ、計画は頓挫してしまいます。
セ、セコイ…。
そういえば千花も、体調を崩したかぐやの見舞いに行きたいがために、神経衰弱でイカサマをしたりしていましたね。
石上優(いしがみゆう)= 中納言石上麿呂足
かぐや姫を愛した5人の求婚者のうちの1人、「中納言石上麻呂足(ちゅうなごんいそのかみのまろたり)」が由来となっているのが「会計・石上優」。
「いそのかみのまろたり」って今も当時も絶対間違えて読まれてたでしょうね…
さておき、石上麻呂足は結婚の条件として「燕の子安貝」持ってくるように言われ、
アグレッシブにも竜の背中に自ら飛び乗り、子安貝を手に入れることを試みます。
その後、不運にも竜の背中から転落。
命からがらなんとか掴み取ったぞ、と思っていた子安貝も、よく見てみると竜の糞。そのまま彼は息を引き取ってしまいました。
めちゃくちゃ哀れなエピソード。
思えば石上もかわいそうキャラでした…。共通点発見ですね。
伊井野ミコ(いいのみこ)= 石作皇子
かぐや姫を愛した5人の求婚者のうちの1人、「石作皇子(いしつくりのみこ)」が由来となっている「会計監査役・伊井野ミコ」。
石作皇子は、結婚の条件として「仏の御石の鉢」を持ってくることを命じられます。彼は他の求婚者たちとは異なり、全く鉢を探そうとしませんでした。
タイムリミットである3年の猶予をギリギリまでサボり抜き、挙句その辺の山寺で見つけた普通の鉢を「仏の御石の鉢だ!」と言い張って献上。
当然嘘を見破られ、かぐや姫からは「この恥(鉢)知らず」とひどく軽蔑されますが、その後もなんとかかぐや姫の気を引こうとポエムを送り続けるのでした。
メンヘラという点が唯一ミコと共通しているようですね。
ちなみにミコは「メンヘラ女子の象徴・マイメロ」が好きなようです。
「宝物」を由来・元ネタとするキャラクター
ここからは、生徒会メンバー以外のキャラクターたちの由来となった元ネタを見ていきましょう。
生徒会メンバーとの人間関係を意識しながら読み進めると、より深く理解することができますよ!
大仏こばち = 仏の御石の鉢
「仏の御石の鉢」に由来するのが、「大仏こばち」です。
ちなみに「大仏」ではなく「おさらぎ」と読むようです。生半可な漢字力では絶対読めません…。
そんなこばちは、ミコの一番の友達で、風紀委員会のメンバー。おばかで先走りがちなミコの面倒を、小さい頃から見てきたしっかり者です。
『竹取物語』ではゲットすることができなかった「鉢」ですが、『かぐや様』ではしっかりミコの手元にあるのがなんだか面白いですね。
子安つばめ = 燕の子安貝
「燕の子安貝」に由来するのが、「子安つばめ」です。
体育祭では応援団の副団長、文化祭では実行委員長の役所についていることからもわかるように、リーダーシップと明るい性格の持ち主。
そして誰とでも分け隔てなく話すことができる、THE・モテ女。
さらに加えて文武両道。文句なしのパーソナリティです。
そして何と言っても石上の恋の相手。
卒業までに石上はつばめを手に入れることができるのでしょうか?
『竹取物語』のように、誤って死んでしまうことがないよう、気をつけてほしいと思います。
石上に春来れ!
龍珠桃 = 龍の首の珠
「龍の首の珠」に由来しているのが、「龍珠桃(りゅうじゅもも)」です。
現段階では生徒会メンバーと直接的な関わりのない桃。
しかし、天文学部に所属しているということから、今後天体観測好きな白銀となんらかの関係性を築いていくのではないかと、予測されています。
かぐや様名前の由来となる元ネタのまとめ
『竹取物語』に関して少し知っているだけで、
何倍にも増して『かぐや様』ワールドを楽しむことができますよね!
アニメ3期、そして原作ともにますます目が離せない『かぐや様』。
『かぐや様は告らせたい』は有名財閥の御曹司や成績優秀の超エリートが集う高校・秀知院学園を舞台に、個性豊かな生徒会メンバーの日常を描いたドタバタ学園ラブコメです。
そんな生徒会の副会長である四宮かぐや(しのみやかぐや)と生徒会長である白銀御行(しろがねみゆき)は互いに惹かれあっているにもかかわらず、プライドの塊のような性格ゆえに告白できずにいました。
恋路は進展しないまま半年という月日が流れ、いつしか二人は「告白することは服従することだ」という謎の偏見から「知略の限りを尽くして相手を告白させる」という目的を抱くようになってしまったのでした。
「高い知能や洞察力、行動力を駆使した、二人の手に汗握るちょっとおバカな頭脳戦」が本作の一番の見どころと言っていいでしょう!