TwitterがXに変更されます。
突然すぎて意味が解らない人も多かったと思いますが、突然Twitterというブランド名が無くなり、Xという名称に入れ替わることになりました。
最近のTwitterは、様々な変容があり「もう何が起こっても驚かない」「何があっても最後までついていく」と言っていた人たちすら、今回の騒動には動揺を隠せません。
何故Twitterの名称が突然Xになることになったのでしょうか。
Xになることで、今後何が変わるのでしょうか。
「別に何も変わってないんだけど…」という人もいるようですが、それはなぜなのでしょう。
今回の大混乱を一通りまとめてみました!
TwitterがXになるのはいつから?
この日突然、Twitter公式アカウント@Twitterを非公開のものとし、@Xに変更。
X社のCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏は、
「Twitterは、強烈な印象を与え、私たちのコミュニケーション方法を変革した。今、Xはさらに前進し、グローバルなタウンスクエアを変革する。Xは、オーディオ、ビデオ、メッセージング、決済/銀行業務など、アイデア、商品、サービスのグローバルなマーケットプレイスを創造する」
とツイートし、ロゴをXに変更しました。
ほとんどのユーザーにとって青天の霹靂でしたが、実はX変更に至るまで、前兆はありました。
2022年10月買収直後の発言
この時期にイーロン氏は、
「Twitter買収は、すべてを備えたスーパーアプリX(everything app X)の創造を加速する」
と言っているのです。
そもそも、イーロン氏が関わる企業やサービスの多くは『Space X』や『xAI』等、Xの名を冠するものが多いので、イーロン氏をよく知っている人にとっては「イーロン氏のいつもの癖だ」と捉えられているのかもしれません。
2023年4月にX社になっていた
実は2023年4月、Twitter社はX社になっていました。
正確に言うと、イーロン・マスク氏の企業『X社』に合併され、Twitter社はすでに無くなっていたのです。
ブランド名としては残していた『Twitter』と言う名前を今回社名に合わせて変更した、ということですね。
つまり、最近の度重なる仕様変更やトラブルはX社が起こしていたわけで…すでにTwitter社では無くなっていたため、現場はかなり混乱しているのかもしれません。
2023年7月22日のツイート
また、ブランド名変更直前の7月22日、イーロン氏は
「まもなくTwitterブランドに別れを告げ、全ての鳥たち(Twitterのアイコン)とも別れることになるだろう」
「黒く塗りつぶせ(Paint It Black)」
等と、今回の予告となるツイートをいくつかしています。
さらに、
「プラットフォームのデフォルトの色は黒と白のどちらがいい?」
とアンケートも実施。
この時にはすでにブランド名とブランドカラーの変更は決定されていたのでしょう。
その他の変更
日本のTwitter Japanの表示はJapanのみとなりましたが、アカウント名は@TwitterJPのままです。
登場時に混乱を招いた有料サービスTwitter BlueのアカウントはBlue Subscription( @XBlue )に変更されました。
サポートは@Supportに、認証プログラムは@verifiedに、セキュリティ・安全関連は@Safetyにと、シンプルにTwitterの文字を消して単語だけ残した形が多いようです。
TwitterがXになるのはなぜ?
しかし、世界的に大きなネームバリューを持つTwitterを、何故わざわざ改名することになったのでしょうか。
Twitterは今や大小さまざまな影響力が大きすぎて、世界中の各企業にも混乱を招きかねません。
それも、買収直後から本人の言動に匂わされていたとはいえ、アカウント名変更に至るまでの周知や根回しはあまりにも杜撰です。
そこまでしてXに変更させる必要はどこにあるのでしょうか。
イーロン・マスク氏はとにかくXが好き
イーロン氏は本当に、Xという字が好きで好きで仕方がないのです。
あまりにも好きすぎて、社名やサービス名だけでは飽き足らず、ご子息の名前も「X Æ A-12」という、何かの型番のような名前にしてしまうほど。
イーロン・マスクは発達障害?
イーロン・マスク氏のこの異様な執着を調べていくと、イーロン・マスク氏は2021年5月8日に、アメリカの人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライヴ』にてご自分がアスペルガーであることを明らかにしていたことも出てきます。
しかし今回の件は、社会人としてあまりにも独善的で、周りへの影響を無視しすぎています。
事態の原因は、イーロン・マスク氏がアスペルガーであるという以前に、彼の突発的な言動を諫めてコントロールの手助けをしてくれる他者が不在であることによるものと、私は考えます。
安易に発達障害のせいにすることは、社会適合を努力している多くの発達障碍者たちに失礼でしょう。
TwitterはXになり切れていない?
しかし、これだけ混乱を招いているのに、「TwitterのままでXになっていない」という報告も散見されます。
スマホアプリは無傷?
実は、ブラウザ版からはすっかり青い鳥の姿は消えていますが、AndroidやiOS版アプリの方は未だ『Twitter』の名前、青い鳥のアイコンのままとなっています。
しかしこれは恐らく、あまりにも突然の変更でApp Storeの審査を未だ通過していないことによる誤差。
審査完了次第随時変更されていくこととなるでしょう。
これがTwitterからXに変わる瞬間だよ#Twitter消滅 #Twitterのアイコン pic.twitter.com/1eXKlN2m8D
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) July 28, 2023
本社ビルの看板
ブランド名を変更する作業というものは、なにもデジタルだけで済むものではありません。
特にTwitterほど大きな会社ともなると、当然のことながら本社ビルが現実に存在し、本社ビルには社名の看板が下がっているものなのです。
本当に、事前準備もなく突発的に変更に至ったのでしょう。
TwitterがXに変更される当日になって始まった旧社名看板の撤去作業は、無許可で道路を封鎖した恐れから警察により中断される、というお粗末な事態を発生させてしまいました。
最も、違法行為は無かったことが確認されたため大事には至らなかったようですが、『@Twitter』の最初の6文字だけ外され『er』と青い鳥のロゴだけ残された看板は、今回の大混乱の象徴として有名になってしまいました。
まとめ
多くのユーザーだけでなく関連企業まで混乱に陥れてしまった今回の事件。
原因は、イーロン・マスク氏に寄る『X』という文字に対する執着からきたものでした。
それにしても、買収してから9カ月も経つのですから、もう少し順を追って段取りを踏めなかったのでしょうか…
イーロン・マスク氏の突発的な言動は今後もTwitter…もとよりXにまつわる人々を振り回すことになりそうです。