ゴールデンカムイ実写映画のキャストや放映開始日が解禁されました!
ゴールデンカムイといえば、アイヌ文化にしろ時代考証にしろ、多岐にわたる作者のこだわりがすさまじいこと、キャラクターそれぞれの背景や濃さがすさまじいこと、ギャグもシリアスもグロも下ネタもすさまじくいろんな意味で目の離せないストーリー展開であることなど、とにかくいろいろ極端なことで知られています。
魅力を短くまとめにくい作品ですよね…広範囲に高クオリティなので、見る人によって食いつく面が違いそうです。
そんなゴールデンカムイが実写映画化するという報はすでに入っていましたが、ファンの間では様々な論争を巻き起こしていました。
その中でも盛り上がったのが、配役論争です。
ゴールデンカムイのキャラクターはそれぞれが独特で奇抜な魅力を持っているため、それぞれが相当作り上げてくれる配役で固めなければ面白味が失せてしまいます。
ファンの間では、キャラクターの作りこみに定評のある鈴木亮平さんの名がよく上がってきましたが、逆にどのキャラクターも鈴木亮平さんほどの適任者が浮かばず「鈴木亮平の数が足りない」等と言われる始末。
今回の実写映画で、鈴木亮平さんは実際に配役されたのでしょうか。
他の配役の評判はどうなのでしょう。
ゴールデンカムイ実写の映画公開日は?
ゴールデンカムイの実写映画放映開始は、
2024年1月19日(金)です!!
一年で最も寒い真冬に始まるのは、物語とリンクしていていいですね!
配役とその評判
さて、実写化決定した頃から物議を醸していた配役ですが、一部に対しては批判意見も上がっていますが、全体的に概ね良好なようです。
それというのも、特に難しいと考えられていたキャラクターに皆が納得せざるを得ない俳優さんが配役されたことで、ファンはぐうの音も出なくなってしまったのです。
とはいえ、全て完璧な配役というものは難しく、中には賛否分かれているものもあります。
悪い評判
ファンたちの間で「理想の配役」論争が盛り上がってきた分、やはりすべてが理想通りとはいかず、不満の声も聞こえます。
鈴木亮平さん不在
ファンの予想を裏切り、まさかの鈴木亮平ゼロというキャスティングは、返って話題になりました。
鈴木亮平さん不在で配役を成り立たせたことに対する驚きの声、嘆きの声がSNS上にあふれ、
その結果、「鈴木亮平」がトレンド入りしたことで「ゴールデンカムイキャスト発表? あ、トレンドに入ってるし、やっぱり鈴木亮平さんがどこかに配役されたんだな」と誤解させる、という珍事も巻き起こりました。
もっとも、今回の映画で配役されていないだけなので、もしも映画が好評で第二弾、第三弾と続いたら、どこかに配役される可能性はありますが…
ここまで期待が大きすぎると、返ってどこに配役しても「その役よりこの役に配役してほしかった」等の不満が出てしまうでしょうから、使いづらくなってしまっているのかもしれません。
評価が高すぎるのも難しいですね。
主人公が合っていない?
主人公の杉元佐一を演じるのは、山崎賢人さん。
杉元佐一は『不死身の杉元』と呼ばれるほど異常に頑丈な体質です。
『不死身の杉元』とは、戦場で、普通の人ならショック死や即死するような重症を負っても翌日には動き回っていたためついた二つ名で、彼の獅子奮迅ぶりは半ば化け物扱いされるほど。
背丈も高く筋肉質で二枚目ですが、とにかく生きることに対する執着が並大抵でなく、その戦いっぷりはまさに鬼のよう。
女子供には優しいけれども、意外と警戒心が強く抜け目なく、敵と判断すれば豹変する杉元は所謂『敵に回したくない相手』と言うやつです。
そんな杉元を演じるには、山崎賢人さんの体格では少々華奢に感じるのが正直なところ。
後述しますが、アシリパさんが原作と違って成人女性になってしまったので、なおさら二人の体格差が近くなってしまったのは正直痛いです。
ただ、映画は動いてみなければわかりません。
山崎賢人さん自慢の運動能力で、是非『不死身の杉元』っぷりで圧巻してほしいと期待します。
ヒロインが成人女性
主人公杉元の相棒アシリパは、原作やアニメでは12歳程度の少女です。
アイヌとして生まれ育った彼女は、12歳でありながら賢く経験豊富で、サバイバル技術では彼女の右に出る者はいません。
新しい時代を生きるアイヌの女としての意識が強い、大人びた凛とした面と、少女らしく無邪気で繊細な面を併せ持ったキャラクター。
しかし…やはり実写化する上では、このハードなシナリオに12歳の少女をポンっと置くことはできなかったのでしょう。
ヒロインアシリパを演じるのは、山田杏奈さん22歳。
グロは元より、意外と子供じみた下ネタ大好きですもんね、アシリパさん…
ちなみにゴールデンカムイは、グロや下ネタは満載ですが、アシリパさんを性的に搾取するような発想に結び付かせないよう配慮されている作品です。
杉元はじめ、アシリパと直接接する大人のほとんどがアシリパを子ども扱いせず、一人の人間として尊重している点でも安心して見られます。
ただ、一人の人間として扱うがために、容赦ない選択を迫られたりもするので、実写じゃいろいろと難しいですよね…
良い評判
今回の実写化が一目置かれている原因は、最も難しいとされていた二人の配役がぐうの音も出ないほどハマってしまったからです。
鶴見中尉
鶴見中尉は、まさかの玉木宏さんです!!
多分、文字情報だけでは想像できませんが、この件に関しては百聞は一見に如かずとしか言えません。
是非一目、鶴見中尉姿の玉木宏さんをご覧ください。
鶴見中尉といえば、明らかに胡散臭いし常軌を逸しているのに、紳士的で人心掌握の術に長けた凄みのあるカリスマです。
彼の配役はファンの間の理想のキャスティング談義でも難航し、なかなか「これ!」と言える人がいなかったのですが、
玉木宏さんの鶴見中尉を見て、皆、息を吞みました。
———鶴見中尉だ。
何がどうと言うわけではなく、もうたたずまいを一瞬見るだけで説得力がすごい。
これは鶴見中尉以外の何者でもありません。
それに、玉木宏さんの声の良さは誰もが認めるところでしょう。あのお声で、あんなことやこんなことを囁かれるのですよ?
蠱惑的すぎて、息の根が止まりそうです。
土方歳三
こちらもまた、意外や意外、舘ひろしさんです。
聞いたときは意外過ぎて「え!?」と声がもれましたが、次の瞬間、土方歳三姿の舘ひろしさんが脳裏を駆け巡り「有りだわ…」と唸ってしまいました。
実際にビジュアルを見れば、なおさら納得。これは良い土方歳三です。ありがとうございます。
土方歳三は、鶴見中尉とは別のカリスマ。一筋縄ではいかない時代遅れの武士道を貫く御仁です。
しかも舘ひろしさんご自身が「土方歳三というのは、常々演じてみたいと思っていた役でした。」とコメントを寄せておられます。
土方歳三は本来なら34歳でこの世を去った身。
舘ひろしさんは現在73歳。当に土方歳三役を諦めているはずの年齢です。
そんな方が、むしろこの年齢であるからこそ土方歳三役が回ってきたとは、なんという運命のめぐりあわせでしょう!
アイヌの小道具は本物の職人手製!
さらに特筆すべきは、アイヌ文化の道具類でしょう。
ゴールデンカムイは詳細なアイヌ文化の再現の上に成り立っていることが大きな魅力でありアイデンティティです。
今回の映画は原作者野田サトル先生監修ということで、やはりそこに強いこだわりがあったらしく、「アイヌの民具、衣装は本当にアイヌルーツの伝統工芸の作家の方々が大勢で作ってくださってますし、杉元の30年式小銃などどこに出しても恥ずかしくないものです。」とコメントを寄せられています。
あの!あの野田サトル先生お墨付きなら、この点はまず信頼して間違いないでしょう!
小道具展!小道具展を開いてください!そのためにも映画を成功させてほしいです!!
まとめ
漫画の実写化となると、吉と出るか凶と出るか大きく差の出る大博打、と言うイメージがあります。
特にゴールデンカムイは原作者のこだわりが強すぎるが故、実写化は難しいだろうと期待していなかった人も多いでしょう。
しかし、実写化する上で最も難しいだろうと考えられていた要素がむしろ高評価で、わからなくなってきました。
せっかくの素晴らしい原作を実写化するのですから、やはり、できることならハイクオリティであってほしいものです!
お願いします!思いっきり羽目を外した最高な映画にしてください!!