ポケモンがゴッホ美術館と異色のコラボをしています!!
「ゴッホ美術館ってどこだっけ?」と思う人もいると思いますが、それもそのはず、ゴッホ美術館とは国内ではなくゴッホの出身国オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館のことです。
まさか海外の美術館が日本のゲームキャラクターとコラボするなんて、ちょっと驚きですよね。
しかし、せっかくのこの異色コラボ、限定のゴッホピカチュウに転売ヤーが殺到してしまっているという、残念な話題も…
今回のことの顛末をまとめてみました!
ポケモンとゴッホ美術館のコラボはいつまで?
ポケモンとゴッホ美術館のコラボは、ゴッホ美術館開館50周年の企画として催されています。
コラボは2023年9月28日~2024年1月7日までです。
三カ月以上と長期開催なんですね!
コラボ内容はゴッホの名画を模したポケモンイラスト展示以外にも、ピカチュウの書き方動画や体験型プログラム『ポケモンアドベンチャー(Pokémon Adventure)』等、ポケモンとゴッホに絡めた凝った催しとなっています。
オンラインでも、オンラインレッスン『ポケモンとゴッホ(オランダ語・英語対応)』を開催中ですよ!
ゴッホピカチュウってなに?
今回のコラボ企画に連動して作られた、ゴッホの自画像を模したピカチュウのイラストのポケモンカード『Pikachu with Grey Felt Hat』(日本名:灰色のフェルト帽子をかぶったピカチュウ)のことです。
絵本も手掛けるイラストレーター木村直代氏が描いた、ゴッホと同じ灰色フェルト帽をかぶったピカチュウが凛々しくも愛らしいイラストです。
昨今、ポケモンカード自体が転売ヤーに目を着けられてしまい、入荷すると即座に(転売ヤーによって)完売してしまうため、肝心の子どもたちやファンの手に渡らないと話題になっています。
そんな、ただでさえ注目を集めるポケモンカード。コラボ限定デザインが発売されれば、なおさら転売ヤーが血眼になって殺到することは想像に難くありません。
しかし、いくら世界的に人気があるとはいえ、海外でもポケモンカードの転売騒ぎはそこまで深刻な状況なのでしょうか?
なんでゴッホとポケモン?
そもそも、なぜゴッホ美術館がポケモンとコラボしているのでしょう?
実はゴッホは、日本の浮世絵などに強く感化された画家の一人として有名なのです。
浮世絵に囲まれた自画像を描くほどの浮世絵コレクターで、浮世絵のすばらしさを周りの人にも熱心に説いていた手紙が残っています。
そこから、現在の日本アートの一角であり、オランダでも有名なポケモンとのコラボ企画が立ち上がったそうです。
ちょっと一足飛びな気もしなくもありませんが、ゴッホ美術館としては「子どもたちにも、もっとゴッホや絵画への興味を持ってほしい」という気持ちもあったらしいので、そのニーズともうまく合致した対象がポケモンだったのでしょう。
ゴッホピカチュウの元になった絵は何?
実はゴッホの自画像と言っても、確認されているだけで37点もあります!
今回ゴッホピカチュウの元になった絵は『灰色フェルト帽の自画像(Self-Portrait with Grey Felt Hat)』と呼ばれている作品です。
1887年にフランスのパリで描かれたものですね。
37点の自画像の中でも有名な作品の一つで、パリで画家仲間に恵まれ意欲的だった頃であり、独特のタッチも洗練されてきたころの作品です。
さすが、キャラコラボするにはいい作品を選びましたね。
ゴッホピカチュウが転売トラブルになってる?
コラボ開始と同時に転売トラブルになってしまったことは本当のようです。
現地のファンがポケカに殺到する人々を撮った動画が拡散されました。
「ポケモン×ゴッホ美術館」
— ポケカ速報@未来の一閃/古代の咆哮 (@pokecamatomeru) September 29, 2023
ゴッホ美術館でのコラボ商品の販売は映像のような状況になり、購入制限等ルール変更がありました。
ゴッホピカチュウなどポケモンセンターオンラインでなかなか販売されないのもこの影響があるかも?しれません。pic.twitter.com/2vy1BgZZPS
子供を蹴散らし大人たちが殺気立つ様は阿鼻叫喚です。
ゴッホピカチュウを含む今回のポケモン展コラボグッズは、ポケモンセンターやゴッホ美術館の公式HPでオンライン販売もしていますが、そちらは1人1点の制限購入有り。
それが、美術館での直接購入は当初制限購入が無かったことも、この騒ぎを起こした一因のようです。
しかし、公式も事の重大さに迅速に対応し、すぐさま1人1点の購入制限をかけました。
それでもポケモン人気は凄まじく、9月30日にはポケモン公式が「グッズ全て完売」したことを報告。
We apologize to all the fans eagerly awaiting our Pokémon Center x Van Gogh Museum release today.
— Pokémon (@Pokemon) September 29, 2023
Due to overwhelming demand, all our products from this collection have sold out. We understand this is disappointing to many who were looking to our official email and social media… pic.twitter.com/KM3ZCO1EQZ
ゴッホ美術館も「2023年10月中旬頃に再入荷の予定」としています。
また、ゴッホ美術館が再入荷したとしても、ライセンスの関係でそもそも日本への発送はできないようです。
ゴッホ美術館の公式通販、世界中に発送してるって聞いて喜んでたけど、よく読んだらポケモン商品はライセンスの関係で日本への発送不可みたい🥺
— カツキくん (@hakata_red) September 28, 2023
やはり現地に行くか…#ゴッホピカチュウ #ゴッホ美術館 pic.twitter.com/GZI8FejZu4
現地に行く以外でゴッホピカチュウを拝むためには、ポケモンセンターの再入荷を待つしかないようですね…
転売はすでに大暴落
ここまで見ると、まるで転売ヤーの一人勝ちのようでいまいましい話ですが、ポケモンカードの転売トラブルに公式が何も手を打ってこなかったわけではありません。
受注生産や再販を駆使し、実はポケモンカード転売はすでにほころび始めているのです。
今回のゴッホピカチュウも、転売開始当初は最高15万という高価格をたたき出したようですが、10月初めには3万台でも売れ残っている模様。
私も2023年10月8日にメルカリで検索してみましたが、すでに4千円台で買いたたいている人も複数見かけました。
ほんの十日程度でこの凋落っぷりはすごいですね。
さらにコラボ期間が長いこと、その間に直接販売はもちろんゴッホ美術館のオンラインストア、ポケモンセンターオンラインストア、それぞれで随時再販が繰り返されるだろうことを考えると、今の騒ぎは時間の経過とともに収束していくことは明白。
転売まつりとはいかないようです。落ち着いて再販を待ちましょう。
ちなみに、X(旧Twitter)などのSNSで「ゴッホピカチュウプレゼント企画!」等と銘打っている胡散臭いアカウントもゴロゴロしていますが、それらも転売ヤーの一種と見ていいでしょう。
転売ヤーを儲けさせる人も転売トラブルの加害者です。
公式以外には引っかからないようにしてくださいね。
まとめ
ポケモンと海外のゴッホ美術館とのコラボという意外な組み合わせで盛り上がっているこの企画。
転売ヤー殺到という残念な騒動もありましたが、再販が決定しているため価格はすでに急落しているようです。
コラボ内容自体は素晴らしいものですから、改めてオランダと日本の架け橋となってくれると嬉しいですね。