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火の鳥エデンの宙エデンの花はひどい?面白い?ネタバレ感想まとめ

火の鳥 エデンの宙』と『火の鳥 エデンの花』は、手塚治虫原作『火の鳥 望郷編』をそれぞれ配信アニメ劇場版にしたものです。

火の鳥 エデンの宙』はDisney+で全4話限定配信。

火の鳥 エデンの花』は劇場公開されています。

この二作、原作になった『火の鳥 望郷編』から大きく改変されてもいますが、

『エデンの宙』と『エデンの花』ではそれぞれラストシーンが違う、ということでも話題を呼んでいます。

https://twitter.com/hinotori_eden

『火の鳥 エデンの宙』と『火の鳥 エデンの花』はどのように改変され、それによってどう評価されているのでしょうか。

「ひどい」「火の鳥じゃなくてもよかったのでは」と言及する声も出ていますが、その理由はなぜなのか。

気になる火の鳥二作品の評価をまとめてみます!

ラストシーンのネタバレを含みますので、ネタバレが苦手な方はご注意ください!!

目次

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『エデンの宙』と『エデンの花』、原作とそれぞれの違い

『エデンの宙』と『エデンの花』それぞれは、ラストシーン以外は共通しているようです。

ただ、原作『火の鳥 望郷編』とはかなり大きく改変されています。

ちなみに、手塚治虫先生による『火の鳥 望郷編』と言う名の作品は4種類あるのですが、ここでは、その中でも恐らく今回の二作のベースでなったと思われる『角川版』を基準に説明します。

原作との違い

『火の鳥 望郷編(角川版)』との大きな違いは、以下の点です。

  • 近親交配無し
  • ロミとコム生存

原作ファンからしたら、この二点だけで「もう別作品じゃ⁉」と衝撃を受けてしまうような、大きな改変です。

近親交配無し

近親交配無しでどうやって『火の鳥 望郷編』を描くんだ?

と考えてしまうくらい、重要で外せない要素「近親交配」。

原作では、過酷な星に移住してしまい、自分と息子を残して夫に先立たれたロミの「何としてでも子孫を残したい」という渇望が最大のテーマ。

しかし、どうしても女児に恵まれず、ロミはコールドスリープを繰り返しながら自分の子孫と交配し続けるという苦渋の選択をするのです。

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ところが、『エデンの宙』『エデンの花』ではロミは近親交配のためにコールドスリープするわけではありません。

病気を理由に幼い息子を残してコールドスリープに入りますが、地震によりコールドスリープ装置が故障し、ようやく目覚めたのがなんと1300年後

息子カインは当の昔に死去しているどころか、いつの間にかカインはムーピーと繁殖し、大文明が築かれているのを目の当たりにするのです。

ロミとコム生存

原作では、地球でロミは命を落とし、コムは一輪の花として変異する、という結末を迎えますが、

『エデンの宙』『エデンの花』ではなんと、二人とも生存しエデン17へ帰還することができます!

ただ、帰還したあとのラストシーンが分岐するのです。

『エデンの宙』と『エデンの花』の違い

ロミとコムが地球に行っている間にズダーバンによって堕落し、地震によって完全に崩壊したエデン17

そうとは知らずにエデン17に帰りついたロミとコムが目にするものは、『エデンの宙』と『エデンの花』では少し違ったものとなります。

エデンの宙

エデンの宙の方では、完全に荒廃した無人の都市にショックを受けるロミとコム。

ただ、二人の手には、地球でチヒロに手渡された種もみが残っていました。

ここでまたロミとコム二人で一からやり直せ、という事でしょうか…原作読者なら、今度はロミとコムの間に子どもを産む展開も想像できるかもしれません。

エデンの花

エデンの花の方でも、エデン17が荒廃しているところまでは一緒ですが、実はそこに意外な人物との再会が待っていたのです。

それは、ロミと共にこの星に移住したロミの夫ジョージ

詳細は明かされませんが、恐らく本人ではなくムーピーなのでしょう。

しかし、ムーピーとは言え、1300年を経てジョージに再会できたロミの心には救いがあったことでしょう。

 

『エデンの宙』『エデンの花』の評判

原作がそもそも賛否激しく分かれる問題作であり、

それをさらに、根幹を揺るがすほどの大改編をした『エデンの宙』『エデンの花』が無傷でいられるわけがありません。

両作品とも激論を巻き起こしています。

悪い評判

悪い評判の多くは、やはり原作からの大きな改変を受け入れられない、という意見ですが、

実はそれ以上に、とある人物の演技への批判が大多数となっています。

ジョージの声優

一番不満が多くみられたのが、ある意味全ての発端とも言えるロミの夫ジョージの声優さんです。

出番が少ないとはいえ、ロミが時代を超えて生涯愛し抜いた男性。

ジョージへの愛あればこそ、ロミは時代も宇宙も超えることができたのです。

しかし、『エデンの宙』『エデンの花』を批判する人も賞賛する人も、口をそろえて「ジョージの演技が棒読み」と言います。

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ジョージを演じたのは、俳優窪塚洋介さん。

芸歴も長く、幅広く様々な活動をされてきて、男優賞も多く受賞してきた実力派のはずですが、実はアニメの声優は今回が初めて。

そして、ご本人も今回の自分の演技に納得しておらず、舞台挨拶という華々しい場で「力を出し切れなかった」と無念さを吐露。

好きなシーンを聞かれて「僕が登場しているシーン以外すべて」と応えてしまったというのですから、一番ショックを受けているのはご本人のようです。

何十年も演技の世界に身を置く人が、ここまで自分のふがいなさをさらけ出し自虐するなんて、よほどのことです。

ここまで深刻に受け止めるのは、演技に向き合っているからこそのことでしょう。

私が偉そうなことを言える立場ではありませんが、窪塚さんにはどうか、この経験を通して今後の演技に生かし、俳優としての肥やしにしてほしいと願うばかりです。

改変内容

やはり多くの(もしかしたらすべての)原作ファンが戸惑い、そしてショックを受けたのは、改変内容でしょう。

特に、ロミの近親交配は物語の要ともいうべき行為で、そこまでしたからこそロミが最終的に戻る場所として選んだのは地球ではなくエデン17だったのです。

コールドスリープにより途切れ途切れとは言え、長い年月を子孫繁栄のために費やした原作ロミと

事故によりコールドスリープで実質タイムスリップのように突然文明が繁栄した状態に放り出された『エデンの宙/花』のロミとでは、エデン17への望郷、郷愁の意味が代わってきます

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どちらがいい悪い、上か下かということではありませんが、「それなら火の鳥じゃなくてもよかったんじゃ」と言いたくなってしまう原作ファンの気持ちも無理のないことです。

説明不足

大きな反発を覚悟の上で原作の肝をゴッソリ改変した今作。

それなら、原作ファン向けではなく新規向けの作品なのでは? と思うところですが、全く火の鳥を知らずに見た人には意味が解らないところも多いようです。

例えば、カイン以降の子孫と交配しエデナを繫栄へ導いた救世主ムーピー

ムーピーがどのような種族で、なぜエデン17に訪れ繁殖することになったのか、の説明が無いのです。

ムーピーと人間の混血児たちの身体的特徴の説明もないため「コムたちの触角なんなの?」と言う人まで…

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また、火の鳥の出番も大きく削られ、ほとんど見守るだけの神のような存在に。

原作では、分岐点でキャラクターに接触し、判断を迫ったり、キャラクターたちの選択の良し悪しによって超常的な力で手助けをしたり、逆に裁いたりと、物語に深く関わる存在なのですが…

反発必至の改変』をしながら『説明不足』であることで、原作ファン向けなのか新規向けなのかがわからなくなってしまったようです。

良い評判

大きな反発も多く見られましたが、改変にまつわるそれは製作側も覚悟の上のことでしょう。

大きな改変をしてでも作られただけあり、映画としては大きく評価する人も多くいます。

思い切った改変

実は、思い切った改変が功を奏した、と逆に評価する声もあります。

原作は、近親交配を繰り返すことで『種の存続』をテーマに掲げましたが、

『エデンの宙/花』は、ロミが息子カインと子孫コムを重ねて見ることで、時空を超えた『母子の愛』がテーマになった、と見ることができるのです。

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ただ闇雲に現代倫理に反する近親交配を削除したのではなく、明確に主軸となるテーマを変えたのなら、確かにメディアミックスの一つとして有りでしょう。

また、原作の近親交配描写に嫌悪感を抱いてしまう人は、むしろ『エデンの宙/花』の方が不快感なく安心して見られるようです。

声優の名演

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声優に声優業のひとではなく俳優業の人を配したことには賛否ありますが、高く評価する声も多くあります。

特にズダーバン役イッセー尾形さんとコム役の吉田帆乃華さんには称賛の声が多数。

どちらも難しい役どころを、真に迫る演技で圧倒させるという高い演技力は一見の価値ありです!

映像・音楽のすばらしさ

また、映像・音楽のすばらしさも高く評価されています。

映像の美しさもさることながら、ロミたちが帰る地球の街が火の鳥の他の話のデザインを採用していたりと、細かいこだわりが随所に見られるのだとか。

音楽に力を入れていることが感じられるのが、11月19日に群馬県高崎市の高崎芸術劇場で開かれた「シネマ・シンフォニー」。

『エデンの花』の劇中歌を群馬交響楽団の生演奏で上映したという、なんとも贅沢な試みです。

これは、音楽に絶対的な自信が無ければできませんよね!

 

まとめ

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火の鳥 望郷編』を大きく改変した『エデンの宙』と『エデンの花』。

賛否両論で双方激しく盛り上がってはいますが、映画としてのクオリティが高いことは事実のようです。

後は、大きな改変部分に説得力を感じられるかどうか、それを受けいられるかどうかでしょう。

気になる人はぜひ、実際に見てみて、ご自分の目で確認してみてください!

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