『名探偵コナンVS怪盗キッド』は、本来は名探偵コナンで初めて怪盗キッドが登場したエピソードのタイトル。
内容は、TVシリーズの『名探偵コナンVS怪盗キッド』だけでなく、怪盗キッドの登場エピソードがいくつかまとめられたストーリーになるようです。
それでは、このTVシリーズ特別編集版『名探偵コナンVS怪盗キッド』はどんな内容になるのでしょうか。
そもそも、怪盗キッドの正体は誰で、どんな背景があるのでしょう。
『名探偵コナンVS怪盗キッド』の上映時期は?
TVシリーズ特別編集版『名探偵コナンVS怪盗キッド』の上映開始は、2024年1月5日(金)です!
2024年4月12日(金)に公開される映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では平次VS怪盗キッドという図式が描かれるので、それに先駆けた怪盗キッドの紹介映画という位置づけでしょう。
名探偵コナンも連載&アニメ放映が長くなりすぎて、各主要キャラクターの基本的な背景を覚えていない&知らない視聴者も増えてきましたから、せめて映画前に主要キャラの必要最低限の話をまとめてもらえると助かりますね。
『名探偵コナンVS怪盗キッド』の収録エピソード
今回の『名探偵コナンVS怪盗キッド』のあらすじには、怪盗キッドの正体である黒羽快斗が初めて怪盗キッドに扮することになったいきさつにも触れられています。
ですが、名探偵コナンファンの中には「コナンにそんな話あったっけ?」と驚いた方もいるのではないでしょうか。
コナンとキッドが初めて顔を合わせる『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』の時点では、怪盗キッドはすでに何度も活躍し世間を騒がせている大怪盗として出てきていました。
それもそのはず、黒羽快斗が怪盗キッドに扮することになるまでの流れはコナンの話ではなく、怪盗キッドが主人公の別作品『まじっく快斗』のエピソードなのです。
ただ、『名探偵コナン』のアニメ版ではスペシャルアニメとして、「怪盗キッド誕生の秘密」と題した1エピソードが放映されました。
『まじっく快斗』は『名探偵コナン』と同じく青山剛昌先生が原作の、怪盗キッドの正体黒羽快斗を主人公にした漫画作品。
過去に2回、それぞれ『まじっく快斗』『まじっく快斗1412』としてアニメ化しています。
詳しくは後述しますね。
どうやら、今回のTVシリーズ特別編集版『名探偵コナンVS怪盗キッド』は、『名探偵コナン』のエピソードだけでなく『まじっく快斗』のエピソードも絡め、怪盗キッドの背景を保管してくれる作品となっているようです。
また、今作のあらすじには「大海の奇跡(ブルー・ワンダー)」の名前があります。
つまり、あらすじから予想するだけでも、
まじっく快斗の「蘇る怪盗」と
名探偵コナンの「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」「集められた名探偵! 工藤新一 vs. 怪盗キッド」「怪盗キッドの驚異空中歩行」1時間スペシャル】」という、計4つのエピソードが盛り込まれることが推測されます。
それぞれのエピソードを『コナン(漫画)』『コナン(アニメ)』『まじっく快斗(漫画)』『まじっく快斗(アニメ)』『まじっく快斗1412(アニメ)』に照らし合わせると、以下のようになります。
内容 | コナン(漫画) | コナン(アニメ) | まじっく快斗(漫画) | まじっく快斗(アニメ) | まじっく快斗1412(アニメ) |
---|---|---|---|---|---|
怪盗キッド誕生 | 該当なし | 名探偵コナンスペシャル「怪盗キッド誕生の秘密」 | 第1巻No.1「蘇る怪盗」 | 第1話「蘇る怪盗」 | 第1話「蘇る怪盗KID」 |
ビッグジュエル・黒真珠「漆黒の星(ブラック・スター)」 | 第16巻File.156「邂逅」~File.159「終極」 | 第76話「コナンVS怪盗キッド」 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
黄昏の館 | 第30巻File299「糾合」~File.302「誑欺(スティング)」 | 第219話「集められた名探偵! 工藤新一 vs. 怪盗キッド」 | 第4巻No.21「ブラック・スター」 | 該当なし | 第6話「ブラック・スター」 |
ビッグジュエル・アクアマリン「大海の奇跡(ブルー・ワンダー)」 | 第44巻File.453「奇蹟」~File.456「脱出」 | 第356話「怪盗キッドの驚異空中歩行」 | 該当なし | 該当なし | 第16話「KIDvsコナン 奇跡の空中歩行」 |
どのエピソードも、怪盗キッドファンなら「もう一度見たかった!」となる印象的なエピソードばかりですね!
『まじっく快斗』とは?
実は怪盗キッドは、『名探偵コナン』の作者青山剛昌先生の最初の連載作品『まじっく快斗』の主人公。
1987年から連載開始しましたが、1988年に『YAIBA』の連載が決まり、『まじっく快斗』の連載は中断。
その後も2023年現在に至るまで、『YAIBA』や『名探偵コナン』の連載をこなしながら、不定期での短期集中連載として『まじっく快斗』の連載が続いています。
しかし、やはり『YAIBA』も『名探偵コナン』もアニメ化し長期連載された人気作ですから、二足の草鞋を履くのは大変なのでしょう。
2023年12月現在、刊行されている巻数は第5巻です。
不定期とはいえ、かれこれ35年も連載と人気が続いているのはすごいですね!
『名探偵コナン』との関係
『名探偵コナン』は『まじっく快斗』連載開始から7年後の1994年から連載開始しましたが、
初代怪盗キッドが無名の頃、彼のシークレットナンバー1412の走り書きを「KID.」と呼んで名付けた小説家というのは、何を隠そう工藤新一の父親工藤優作。
この時点ですでに因縁があったというのですから、驚きです。
その後、名探偵コナンで「コナンVS怪盗キッド」として華々しいデビューを飾ってから「探偵VS怪盗」というセオリーを踏んだライバル関係であるのは言わずもがな。
名探偵コナンがクライマックスに入る中、怪盗キッドの物語もいつどこへ着地するのか、気になりますね。
2度にわたるアニメ化
まじっく快斗は最初、怪盗キッドをメインに据えて作られた2010年の映画『名探偵コナン 天空の難破船』公開に先駆け、アニマックスで怪盗キッド登場を描くエピソード「蘇る怪盗」が単独でアニメ化されました。
人気キャラ怪盗キッドが主人公の話として人気が出たのでしょう。
その後2011年8月「夏の怪盗キッド祭り」と称して2話製作されたことを皮切りに、2012年12月まで不定期でアニメ化されました。(全12話)
その反響が大きかったのか、2014年10月から、改めて原作第1話からアニメ化した『まじっく快斗1412』が『名探偵コナン』の前番組としてレギュラー放送されました。
原作『まじっく快斗』のエピソードだけでなく、『名探偵コナン』内の怪盗キッド登場回を怪盗キッド視点で描いたエピソードも盛り込まれたため、コナンファンにとっても興味深い構成になっていたようです。
まとめ
『名探偵コナン』初登場時からの大人気キャラ怪盗キッド。
その活躍総集編となるTVシリーズ特別編集版『名探偵コナンVS怪盗キッド』は、『名探偵コナン』だけでなく『まじっく快斗』のエピソードも盛り込んだ内容になりそうです。
怪盗キッドファンは見逃せませんね!