『弱虫ペダル』は、2013年にアニメ化してから人気がうなぎのぼりで、映画化、実写化、舞台化と様々な展開を見せてきました。
2022年には、アニメもついに5期にも及び、順風満帆のように見えますが、
弱虫ペダルには「打ち切り」の噂があることをご存じでしょうか。
「打ち切り」と言われるのは、アニメの方なのか、原作漫画の方なのか。
なぜ「打ち切り」と言われるのか。
6期は無いのでしょうか。
『弱虫ペダル』の気になる続きについてせまります!
弱虫ペダル打ち切りの真相は?
結論から言うと、『弱虫ペダル』はアニメも漫画も打ち切りにはなっていません!
特に漫画の方は、2024年3月現在、3年生編のインターハイが始まり、いよいよ盛り上がっていくところですし、スピンオフの『弱虫ペダル SPARE BIKE』も絶賛続刊中です!
そうなると、「打ち切り」の噂の発信源はアニメ版、ということになりますが、「打ち切り」という噂が流れた理由はいくつかあります。
4期最終回の内容
4期最終回に、1期からのまとめのような回想シーンが入りました。
4期最終回と言うと、2年生編のインターハイ2日目、ゴール争いが始まる直前というタイミング。
まだここから2日目のゴール争い、翌日の最終日が控えている中、まるでこれまでの集大成のように最初からの回想を流されると、シリーズそのものの最終回のように思えてしまいます。
このことが「打ち切り」の噂の一因となったようです。
4期から5期への空白期間
1期からの総まとめのような回想を入れて4期が終わってから5期が始まるまで、長い時間がかかりました。
それまでは間隔が空いても、最長が2期から3期の1年10カ月でしたが、4期が終わってから5期が始まるまで実に4年4カ月もかかったのです。
それぞれのシリーズの間隔を比べると、その長さは一目瞭然です。
- 1期終了~2期開始 4カ月
- 2期終了~3期開始 1年10カ月
- 3期終了~4期開始 6カ月
- 4期終了~5期開始 4年4カ月
とはいえ、週刊漫画に比べるとアニメのペースは恐ろしく早いので「単純に話が書き溜まっていなかったのでは?」と考え、該当する単行本の発刊時期とアニメ放映時期を調べたのですが、
1期以外では該当巻数が発刊されてから1~2年で放映されている中、5期だけ3年もかかっているので、打ち切りの疑念を抱くには十分な期間だという結論に至りました。
アニメ放映時期 | 該当巻数 | 単行本発刊時期 | |
---|---|---|---|
1期 | 2013年10月~2014年6月 | 第17巻 | 2011年5月6日 |
2期 | 2014年10月~2015年3月 | 第27巻 | 2013年3月8日 |
3期 | 2017年1月~6月 | 第39巻 | 2015年4月8日 |
4期 | 2018年1月~6月 | 第49巻 | 2017年2月8日 |
5期 | 2022年10月~2023年3月 | 第63巻 | 2019年9月6日 |
テレ東からNHKへ
実はアニメ『弱虫ペダル』は、この長い空白期間を経た4期から5期の間に放送局が変わりました。
1~4期はずっとテレビ東京系で放映されていたのに、5期はなぜかNHKで放映されたのです。
そのため、「テレ東での弱虫ペダルは打ち切り」という言い方なら成立することになります。
美術設定等、スタッフも一部入れ替わりました。
4期の最終回に1期からの回想が入ったのも、テレ東放映としては最終回であることに対する現場の想いが現れていたのかもしれません。
放映局がテレ東からNHKに移った理由は、公式からは明らかにされていません。
『響け!ユーフォニアム』や『進撃の巨人』など、人気作でありながらも話が長く、様々な理由でアニメ継続が難しくなった作品がNHKに移動することは今までもあるので、弱虫ペダルもその流れなのかもしれません。
アニ×パラ
テレ東放映終了から2年後、NHK放映開始2年前の2020年。
NHKの『アニ×パラ』という、人気アニメでパラスポーツを取り上げる企画の一つで、『パラサイクリング×弱虫ペダル』のアニメを制作しています。
放映局がNHKに移った理由はいろいろと推測されていますが、もしかしたらこの『アニ×パラ』企画に組み込むために弱虫ペダルを移動させる必要があった、という面もあるかもしれません。
1年生編と2年生編の温度差
どんな作品でもあることですが、どうしても1期に比べると続編は低迷する傾向があります。
どれだけ作品のクオリティが高くても、長くなれば長くなるほど目新しさは薄まり、新規ファンにとっての敷居が高くなり、古参ファンも生活環境の変化などから離れやすくなり、先細りになるものです。
特に弱虫ペダルの場合、1期2期で描かれた『1年生編』と3期~5期で描かれた『2年生編』では毛色もテーマも変わりました。
1年生編の時は、主人公は右も左もわからない初心者でしたし、先輩含め周りは才能あふれる天才揃い。
しかし、2年生編になると、主人公はまだ2年目でおぼつかないとはいえ「経験者」「先輩」という立ち位置になり、それを引っ張る主将は「主人公たちに負けた先輩」というこれまた難しい立場。
与えるメッセージも変わって来て、1年生編の魅力に食いついてきたファンの中からも「2年生編は主将に気を使っていてつまらない」「1年生編に比べて見劣りする」などの声が上がりました。
円盤の売り上げも、1期2期の破竹の勢いに比べると目に見えて下がってしまい、
DVDの売り上げを見ると、4期第1巻は約2200枚。
続編製作の指標となる枚数は5,000枚だという噂が本当だとすると、その半分以下という事になります。
しかし、サブスクでアニメを視聴する人が多くなった現在、いまだに円盤の売り上げだけが指標になっているのかは疑念が残ります。
原作『弱虫ペダル』の売り上げ自体は落ちておらず、スピンオフまで人気で定期連載になっており、グッズ展開も盛んです。
実質的な需要は大きく変わらないようにも思えます。
原作は完結している?
原作は完結していません!
むしろ2024年2月には、原作が3年生編のインターハイに入ることから、集英社の漫画アプリで既刊全巻無料という大盤振る舞いをしたため、人気が再燃してすらいます!
6期はいつ頃?
さて、では気になるアニメ6期はいつ頃放映されるのでしょうか。
その前に、5期の時点で打ち切りが心配されている現状なのに、6期の製作はあるのでしょうか?
6期はある!
理由は、原作漫画の人気が衰えていないこと、グッズ展開が続いていることはすでに上げましたが、さらにもう一つあります。
アニメ以上に集客の難しい舞台版が、2012年以降毎年開演されており、大盛況を博しているからです!!
舞台版がこれだけ安定して継続できているということは、『弱虫ペダル』というコンテンツの人気は十分に維持されているという一つの証拠でしょう。
6期の放映時期は?
弱虫ペダルは、インターハイがメインの作品です。
アニメの1期~2期、原作漫画では第1巻~第27巻で1年生編インターハイ終了までを、
アニメの3期~5期、原作漫画では第27巻~第63巻までの計37巻で2年生編インターハイ終了までを描きました。
3年生編はやはり卒業を控えているためか、インターハイに入る前にすでにマウンテンバイク編等大きな話をいくつも挟んでいるので、2年生編を超える巻数になりそうです。
2024年1月5日に87巻も出ていますが、インターハイ終了から24巻を経ても、レギュラー選抜の合宿すら終わっていません。
6期で原作のどこまでを描くかにもよりますが、メインであるインターハイ開始までは行きたいでしょう。
そうなると、少なくともインターハイ1日目の様相と、それによる読者の反響が分からないことにはアニメ制作に踏み切れないのではないでしょうか。
インターハイ1日分を描くのに10巻ほどかかり、単行本発刊時期でいうと2年弱ほどかかるので、
まとめ
弱虫ペダル打ち切りの噂は、4期から5期の間に空白期間があり、放映局が移動したことが大きな原因でした。
しかし、実際は原作漫画も3年生編に入り盛り上がりを見せており、スピンオフ漫画も好評、グッズ展開も盛んであることから6期の可能性はかなり高いと見ています。
ただし、アニメ制作の指標となるだろう3年生編のインターハイ1日目が終わるまで2026年まではかかりそうなので、アニメ化はそれ以降になるだろうと考えられます。
気の長い話になりますが、小野田坂道たちの集大成となる3年生編が最後までアニメ化されることを信じて待ちましょう!