『ブレイバーン』は、2024年春アニメとして登場したオリジナルロボットアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』のことです。
ブレイバーンの癖の強すぎるキャラクターが、開始当初から「気持ち悪い」と話題になりました。
ブレイバーンのキャラクター以外も、様々なロボットアニメのセオリーを覆しながらも愛と勇気を説くという、いろんな意味で挑戦的な内容でした。
容赦なく次々と新たな展開が舞い込むため先が読めず、視聴者を混乱と興奮に落とし込んだブレイバーン。
ここでは、ブレイバーンの最終回のネタバレあらすじ紹介。
最終回で披露された新必殺技や新キャラの紹介。
続編はあるのか、など、ブレイバーンの最終回にまつわる気になる点をまとめていきます!
勇気爆発バーンブレイバーン最終回あらすじ
最終回のあらすじの前に、まずは最終回直前の第11話を説明しなければいけません。
第11話『オペレーション・ボーンファイア、開始だ!』のあらすじ
最終回直前の第11話で、残るデスドライブズ3体をスペルビアはこう評していました。
「イーラは、衝動的な怒りに身を任せる。こちらが仕掛けぬ限り、戦いは始まらぬであろう。
ポーパルチープムも、自ら動くとは思えん。彼奴の美食は、すでに始まっておるであろう。
そして、セグニティス。彼奴が戦う姿を見たことが無い。故に、その能力や目的はすべて、闇に包まれておる。かなりの手練れに違いなき。」
実際、ポーパルチープムはハワイのマントルを一心不乱に食していました。
離れ小島で一夜を過ごし、より絆を強固なものとしたイサミとブレイバーン、ルルとスペルビアは、心身ともに最高の状態で、一番手ごわいと予想するセグニティスに特攻します。
セグニティスは奇怪な技(?)で翻弄しますが、ルルとスペルビアが一刀両断。生首だけ残して大破、戦闘不能状態に。
興に乗ったスペルビアは、今こそ自身の目的「ブレイバーンと推して参るとき」だと、ブレイバーンに刃を向けます。
二対の決闘は拮抗。
ブレイバーンは、人々を守るためにこれからも強くなること、そんな自分とこれから先も闘ってほしいことを説き、セグニティスの生首を巻き込んだ相打ちの末、スペルビアと硬く握手を交わしました。
永遠の好敵手として。
そのブレイバーンを横から貫く、イーラ。
イサミは一命をとりとめましたが、ブレイバーンの身体が大きく抉られた状態で第11話は終わります。
残念ながら、スペルビアの予想はポーパルチープム以外大きく外れてしまっていました。
最終回(第12話)『勇気爆発の、その先へ!!』のあらすじ
イーラの手により、あえなく力尽きるブレイバーン。
ルルは自分の知る未来でもなく、自分が望んだ未来でもない『ブレイバーンだけ失った未来』に動揺します。
イサミは、子供の頃から特撮やアニメを見ても、本気でヒーローを夢見たことはありませんでした。それが、ブレイバーンと共に戦うことで初めてヒーローになれたのです。
そのブレイバーンが、もういません。
スペルビアはルルたちを逃がそうと、一人でイーラに立ち向かいますが、イーラの憤怒の前に倒れます。
最愛の相棒もスペルビアも失って、イサミは取り乱し、白旗を上げました。
しかし、ますますイーラの怒りを煽ってしまい、イサミはブレイバーンの中に逃げ込みます。
死を覚悟して絶望するイサミの前に現れる、スミスの幻影。
イサミは、ブレイバーンがスミスであったことを知り、「勇気爆発のその先へ」促されます。
イサミはブレイバーンと勇気融合合身し、一体化。黄金色に輝くバーンブレイブビッグバーンの姿に変貌。イーラを打破します。
バーンブレイブビッグバーンに呼応したマントルによって、ポーパルチープムも爆発。
ようやくデスドライヴズを全滅させた…と安どするのもつかの間、最後のデスドライヴズ、ヴェルム・ヴィータが登場。
デスドライヴズたちの死を経て死の魅惑に取りつかれたヴェルム・ヴィータは、自分は生きたまま、人間たちの死を通してあまたの死を経験したい———ようはすべての人間を自分の享楽のために殺害することを宣言。
そうはさせるかと、立ちはだかるブレイバーン。
ルルもまた、スペルビアと勇気融合合身し、加勢します。
そこに駆けつけたのは、ブレイバーンたちを追いかけてきたATFの面々。
仲間たちの勇気を一つに合わせ、ビッグバーンドラゴンと合体したバーンブレイブビッグバーン。
そこでさらに、スペルビアがスペルビアソードとなってブレイバーンの武器になります!
イサミたちは長すぎる必殺技名(後述)を叫びながら必殺技をたたき込み、ようやく勝利を手にするのでした。
デスドライヴズたちの死の象徴ヴェルム・ヴィータが消滅し、ブレイバーンとスペルビアも消えていきます。
そうして、イサミたちの元に残ったのは、スミスでした。
最終回で新登場した必殺技、キャラクター
最終回目前に主人公機が倒れるわ、最終話前半終了してから本当のラスボスは登場するわ、最後の必殺技名が長すぎるわと、最後の最後まで気が抜けなかった勇気爆発ブレイバーン。
恐らく覚えきれない人続出だっただろう必殺技名と、ラスボス。デスドライブズが何だったのかを改めてご紹介します。
最後の必殺技
さあ、みなさんご一緒に!
「勇気一刀流秘奥義!! 勇気爆発バーンブレイブビッグバーンアルティメットファイナルゴッドユニバースブレイク!!!」
ラスボス ヴェルム・ヴィータ
未来ルルの世界では登場しなかったデスドライヴズ、ヴェルム・ヴィータ。
ルル曰く、スペルビアが倒れた=全てのデスドライヴズが死を迎えたことで登場したようですが…
彼女の説明をするためには、まずデスドライブズを説明しなければいけません。
デスドライヴズとは?
8体いたデスドライヴズたち、公式サイトのキャラクター設定を見ると、それぞれ司る悪徳と、それに伴った死を求めていることが明言されています。
スペルビア | 高慢 | 武人としての誉れ高き死を求めている |
クピリダス | 強欲 | 滅茶苦茶でハチャメチャな死を求めている |
クーヌス | 淫蕩 | 宇宙一の快楽の果ての死を求めている |
ヴァニタス | 虚栄 | まばゆい光に照らされた死を求めている |
ペシミズム | 悲観 | 感じたことのないほどの悲しみに包まれた死を求めている |
セグニティス | 怠惰 | 何もせずに得られる死を求めている |
イーラ | 憤怒 | 怒り狂った果ての死を求めている |
ポーパルチープム | 貧食 | 満腹感で満たされた死を求めている |
スペルビアが出たころ、ネット上では「七つの大罪だ」と話題になりましたが、実際に出てきたデスドライヴズは7体ではなく8体。
また、現在知られている七つの大罪は「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」「怠惰」となっているため、それと比べると「嫉妬」がなく、「虚栄」と「悲観」が加わっていることになります。
どうやら、デスドライヴズたちのモデルになったのは、七つの大罪の起源とされている、4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコスの『修行論』に書かれた「八つの枢要罪(すうようざい)」のようです。
そんな彼らの目的は、公式HPの用語集によると、
彼らの目的は各々の願う最上の『死』を成し遂げること。
https://bangbravern.com/words
死が決して訪れることのない彼らは、願いをかなえてくれる存在を求めあらゆる銀河をめぐり、この地球にやってきた。
そう、デスドライブズは「理想の死を与えてくれる相手」を求めて宇宙を放浪し、地球で見つけた自分たちを倒しうる力を持つブレイバーンに目を付けたのです。
ヴェルム・ヴィータは死にたくない
ルルの未来ではスペルビアが生き延びていたため、ヴェルム・ヴィータは現れませんでした。
スペルビアが死に、デスドライヴズが全滅したことが、ヴェルム・ヴィータ覚醒の条件だったようです。
ヴェルム・ヴィータの目的は、デスドライヴズ全員の死だったのでしょうか。
もしかしたら、デスドライヴズたちが「理想の死」を掲げる中、ヴェルム・ヴィータはデスドライヴズたちの死の中に自身の理想の死を探していたのかもしれません。
それが、スペルビア含むデスドライヴズ全員の死を得て、理想の死に正解は無く、命の数だけ様々な死があることに興味がわき、延々と多種多様な死を味わいたくなってしまった、と…
「デスドライヴズ」の存在理念に反し、人間側にとって妥協もできない悪役理論。
まさにラスボスに打ってつけの存在ですね。ご高説をブレイバーンたちに邪魔されてしまったのが残念です。
続編はある?
最終回を迎えて一週間以上経った2024年4月7日現在、公式から続編の発表はありません。
ただ、イサミ・アオ役を務めた声優鈴木崚汰さんが最終話直前の特別番組「『勇気爆発バーンブレイバーン』ABEMA生放送特番バイバイバンバンブレイバーン」にて
「初めて乗ったスーパーロボットがブレイバーンで本当によかったなと思っております。すごく寂しいので、また何かしらの形で彼らの元気な姿を見たいと常々思ってます。引き続きブレイバーンの応援をお願いします」
と熱弁を振るっていらっしゃいました。
そして、第12話感想コメントでルイス・スミス役の阿座上洋平さんも
「スミスが無事に生還しましたし、次は2ndseason(願望)、もしくは劇場版(願望)でお会いしましょう!!」
ブレイバーン役の鈴村健一さんも
「これだけ盛り上がった作品です。否が応でも続編を期待してしまいますよね。」
ルル役の会沢紗弥さんまで
「続編を作ってくれ―――!!!」
と仰っているので、少なくとも製作陣には熱意があるようです。
しかし、最終話まで見るとわかりますが、全12話という短さをフルに使って綺麗にまとめた作品です。
一回限りだからこその輝きが凝縮されており、続編を作ると蛇足になってしまう可能性もあります。
まとめ
圧倒的な存在感で2024年春アニメの話題をかっさらって行ったダークホース『勇気爆発ブレイバーン』。
最終回までブレることなく、その暑苦しすぎる世界を貫きました!
リアリティにこだわりながら、往年のロボットアニメへのアンチテーゼも多分に含み、濃すぎるキャラクターと愛と勇気を両立させる。
胃もたれ注意ですが、刺さる人には唯一無二の存在となり、ブレイバーンロスに苦しむ人まで出しています。
話の内容的に続編は難しいかもしれませんが、他媒体での展開は可能性があるので、長く愛される作品となりますように!