『葬送のフリーレン』は、週刊少年サンデー連載中のファンタジー漫画です。
2023年冬アニメとして2クール放映されました。
ファンタジー漫画の王道「魔王を倒す勇者一行」の冒険譚———ではなく、勇者が亡くなり数十年以上経ったあとがメインとなる、ちょっと変わったストーリー。
変わっているのはストーリーだけではなく、主人公に据えられているのも勇者一行の一人であるエルフの少女という、普通なら間違いなく脇役か、はたまたパーティのヒロイン役に置かれそうな存在。
しかしこのエルフの少女、ヒロインにするにしては感情の起伏が少なく、長命種故に達観していて他者への興味も希薄。
ちょっと、設定だけだと「奇をてらい過ぎでは?」「本当に物語になるの?」と不安になりそうなものですが、淡々と丁寧に描かれる後日談が独特の寂寥感と同時に温かみを出しており、一躍人気アニメとなりました。
そんな『葬送のフリーレン』はアニメで原作のどこまで描いたのでしょうか。
また、2期や劇場版はあるのでしょうか。
あるとしたら、原作のどこまでやるのでしょう。
気になる『葬送のフリーレン』のその後をまとめてみます!
葬送のフリーレン1期は原作のどこまで?
アニメ『葬送のフリーレン』では、1クール目で「旅の始まり編」~「断頭台のアウラ編」を、2クール目で「一級魔法使い試験編」を扱いました。
原作漫画で言うと、1クール目は第1巻第1話「冒険の終わり」~第4巻第36話「心の支え」、2クール目は第4巻第37話「一級試験」~第7巻第60話「旅立ちと別れ」です!
2期はある?それとも劇場版?
さて、気になる続編ですが、
公式からは続編に関するアナウンスは何もありません(2024年4月10日現在)。
これだけの人気作で、アニメのクオリティも話題性も最後まで申し分なかった作品が、続編の情報を出さないのは珍しいですね。
とはいえ、アニメ最終話である28話のラストカットで「The journey to Ende continues(エンデへの旅は続く)」という一文が入ったので、続編の可能性は大いにあると思います。
製作期間が読めない
ただ、『葬送のフリーレン』のアニメ化までの流れを整理すると、
- 2020年 連載開始
- 2021年 9つの漫画賞を受賞
- 2022年9月 アニメ化発表
- 2023年9月 アニメ放映
と、連載開始からわずか4年の間に急激に注目を浴び、アニメ化に至りました。
最新刊は第12巻で、収録話数は117話。
今回のアニメでその半分以上に当たる第60話まで消化してしまったことを考えると、2期製作を宣言するには心もとない話数です。
原作がもう少し書き溜まるのを待っているのではないでしょうか。
休載が多い
また、ファンの間で度々心配されているのが、原作漫画『葬送のフリーレン』は休載が多いことです。
休載理由は明らかにされていませんが、原作者と作画担当が分かれている作品なので、どちらか一方に不都合があれば休まざるを得ません。
それも、アニメ化発表前から休載が増え、アニメ放映と共に連載再開となったことから、休載理由の一つにアニメ化による多忙が考えられています。
原作者と作画担当が分かれている作品は、ただでさえ両者のすり合わせに時間を取られることもあります。
原作漫画が遅筆である以上、余裕を持った話数が確保できない内はアニメの続編製作を宣言することは難しいのではないでしょうか。
2期はいつ頃?どこからどこまで?
では、アニメ2期があるとしたら、いつ頃、何クールで、原作のどこからどこまでをやるのでしょうか?
私の考えでは、2期は1クールで、アニメ1期の直後である第7巻第61話「封魔鉱」~第9巻第80話「聖雪結晶」辺りではないかと考えています。
理由は二つあります。
原作の遅筆
遅筆遅筆と何度も言って申し訳ないですが、わたし個人はむしろ、どれだけ遅筆でもいいから作者の納得のいくように描いてほしい派なので、遅筆大歓迎です。
そして、その遅筆を応援するためにも、一度1クールのアニメを挟んでほしいと考えています。
葬送のフリーレンはどうやら、長期連載になりそうなので、余裕をもって書き溜まるまでにかなり時間がかかると思います。
しかし、せっかく盛り上がった1期の後の空白期間があまり長くなりすぎると、ファンの気持ちが離れてしまいかねません。
そのため、無理の無いように1クールだけで一度、ファンの気持ちをつなぎとめてほしいのです。
黄金郷編に本腰を入れたい
そして、私が予想した2期直後の第9巻第81話「黄金郷」~第11巻第104話「墓参り」は、「黄金郷編」と呼ばれる長編です。
宮廷魔導士デンケンが活躍するこの「黄金郷編」は、戦闘も白熱し盛り上がる話なので、アニメ製作陣は恐らくここに重きを置いていることでしょう。
しかし、「黄金郷」編だけで24話、アニメにすると2か月分くらい消費するのではと予想している人もいるボリュームです。
1期直後の第61話から「黄金郷編」まで連続で消費するとなると、2クールではちょっと足りないかもしれません。
第61話~第80話を駆け足ですませる、という方法もありますが…
もしかしたら、「黄金郷編」だけ抜粋して劇場版にする、という可能性もあるのではないでしょうか。
その可能性も考えて、「黄金郷編」直前の第61話~第80話を1クールでアニメ化するのではないか、と考えています。
2期が1クールなら早めに実現?
私の予想通り、2期が1クールだとしたら、その分の原作はすでに書きあがっています。
次は意外と早く、2025年か、遅くとも2026年には実現するのではないでしょうか。
ただ、2期で「黄金郷編」まで描くのだとしたらもう少し遅く、2026年以降になるのではないかと予想しています。
まとめ
元々評価の高い原作を丁寧にアニメ化したことでより評価が高まった『葬送のフリーレン』。
第1期では第1巻第1話「冒険の終わり」~第7巻第60話「旅立ちと別れ」を描きました。
第2期は1クールで第7巻第61話「封魔鉱」~第9巻第80話「聖雪結晶」をアニメ化、その後、第9巻第81話「黄金郷」~第11巻第104話「墓参り」を劇場版にする可能性も期待できると考えています。