『花ざかりの君たちへ』は、1996~2004年に『花とゆめ』にて連載されていた少女漫画です。
女主人公が男装して男子校に通う、という思い切った設定が受け、過去に二度もドラマ化されました。
とはいえ、それから20年もたってからアニメ化するなんて、誰が予想したでしょう。
『花ざかりの君たちへ』、まさかのアニメ化決定です!
しかし、原作者死去の噂がありますが、内容はどうなるのでしょうか。
また、過去のドラマ版が炎上していたという話もありますが、実際どうだったのでしょうか。
20年越えて再び盛り上がりを見せている『花ざかりの君たちへ』の気になる今までをまとめてみました!
『花ざかりの君たちへ』アニメ化はいつ?
気になるアニメ放映時期ですが、2024年5月17日現在、公式発表はありません。
ただ、水面下で少なくとも昨年以前から話が進んでいたようなので、来年か遅くとも再来年には実現すると予想しています!
昨年以前から話が進んでいた根拠は、後述します。
『花ざかりの君たちへ』原作者死去?
『花ざかりの君たちへ』の原作者中条比紗也先生は、残念ながら2023年10月12日に亡くなられました。
享年50歳。死因は心臓病だったそうです。
アニメ『花ざかりの君たちへ』の公式サイトによると、中条先生の生前からすでに今回の企画が進んでおり、ラフやシナリオに目を通されていたそうなので、少なくとも2023年前半にはこの企画が発足していたと推察されます。
遺作は?
遺作は、ウェブマガジン「Trifle by 花とゆめ」に寄稿された『秘密―花ざかりの君たちへAfter School―』(2021年10月20日配信開始)になるそうです。
主人公は梅田北斗と鬼島綾市…そう、『花君』の保険医梅田先生とその思い人鬼島のBL作品です!
人気キャラのアフターストーリーということで話題を呼びましたが、残念ながら単行本化はされておらず、一部漫画アプリなどで一話売りされているのみのようです。
『花ざかりの君たちへ』ドラマ版は炎上?
実は『花君』のドラマ版は、2007年版の『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』と2011年版の『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』があり、わずか4年しか感覚が空かないのにキャスト総入れ替えされていました。
厳密に言うと、実は2006年に台湾で『花樣少年少女』、2012年に韓国で『아름다운 그대에게(日本では『花ざかりの君たちへ For You Full Blossom』)』というタイトルでドラマ化された実績があるのですが、日本ではほとんど知られていないこととややこしくなってしまうため、ここでは割愛します。
炎上してしまったのは、2011年版の方です。
2007年版が良すぎた
花君アニメ化するんだ!びっくり😳
— 泉モカ (@Lovev0u0v) May 15, 2024
2007年の実写ドラマは見ていたけど、原作とかなり設定が色々違っていてもそれはそれでコメディ色も強くて毎週楽しかった✨
当時の役者さんも豪華で水嶋ヒロさん演じる難波先輩が好きだった♡
アニメは原作に沿って進んで欲しいな☺️
声優さんも気になる+゜#少女漫画 https://t.co/n3FZDQ2HOc
炎上してしまった理由の大半は、皮肉にも前作である2007年版の出来があまりにもよすぎたことでした。
2007年版は、それだけ大絶賛されたのです。
原作が少女漫画であるためか、そのイメージを壊さないため本当に美男美女を揃えたキャスティングでしたが、
顔面の良さだけでなくちゃんとキャラクターのイメージに合ったキャスティングだったため、今でも「あのキャスティングは神だった」と話題に出す人がいるほどです。
リメイクが早すぎた
また、キャスト総入れ替えするにはリメイクタイミングがあまりにも早すぎたこともあだとなったのではないでしょうか。
4年しか感覚が空いていないと、視聴者層もあまり入れ替わりがなく、ほとんどの人が2007年版の鮮明なイメージを持ったまま2011年版を見ることになってしまったはずです。
製作者側としては、その時期の旬の配役で揃えて役者の話題にもしたいという思惑があったのでしょうが、
視聴者からしたら、前作で固められたイメージを壊されることになってしまったようです。
キャスティングが合わなかった
これは好みの問題もあるでしょうが、前作のイメージが定着してしまった中、2011年版はどうしても前作といちいち比べられ「前作の方が合っていた」と言われてしまうキャスティングが多かったようです。
特に言われてしまうのが、どうしても主人公芦屋瑞稀の配役です。
2007年版の主人公を務めた堀北真希さんは、男装も男しゃべりも様になっていました。
そのうえ元々女優ですから、演技力も問題なし。
イケメンだらけの配役以上に、堀北さんのかっこかわいさが抜群だったのです。
この作品大好き❤️小学生の頃初めてマンガ読んで、大人になってドラマ観て、実写化大成功のドラマじゃなかろうか?
— みぃ太郎♀ (@s2_27a) May 15, 2024
ちなみに、イケパラは堀北真希派です‼︎#花ざかりの君たちへ #花君 #イケメンパラダイス #イケパラ #中条比紗也 pic.twitter.com/8l8dnxmvzu
しかし、2011年版の主人公を務めた前田敦子さんは、元アイドル。
ドラマの主役を演じるのは初めてでした。
場数が違いますし、男装が似合いそうなイメージもありませんでした。
(個人的には、「髪をショートにするにしても、前田敦子さんに似合うのはその髪型じゃないんじゃない?」と感じたので、ご本人だけのせいではないように思います…)
2011年版の方が原作寄り
ただ、2011年版の方が内容が原作寄りであることを評価する声もあります。
原作ファンの中には、2007年版の方に違和感を抱いてしまう人もいたようでした。
また、主人公の憧れの人佐野泉役も、2007年版の小栗旬さんより2011年版の中村蒼さんの方が原作の佐野に近いイメージでした。
花君のドラマ2011の方から入ってるから圧倒的に2011派なんだよね
— つき㌠ (@_moon_light_j) September 13, 2022
だから批判されてる意味がわからん
佐野の怪我の経緯とか原作に忠実なのは2011だし、キャストも2007より2011の方がキャラに合ってると思うんだよね
まとめ
20年も前の作品『花ざかりの君たちへ』がアニメ化決定し、ファンも喜びに沸いています。
残念ながら、原作者の中条比紗也先生は2023年に亡くなられてしまいましたが、その前に企画が開始していたため、ラフや設定に目を通され楽しみにされていたそうです。
国内で2回、国外で2回もドラマ化されたこの作品。2007年のドラマ版の評価が高すぎて2011年のドラマ版が辛口評価になってしまっていますが、それだけ言及されるのも作品が面白いからこそです。
アニメ版が原作者も喜ぶ仕上がりとなることを願っています。