「ひぐらしのなく頃に」の2番目の出題編が「綿流し編」となります。
この第2章では圭一を惨劇へと導いた「鬼隠し」の実態に迫るストーリーです。
「ひぐらしのなく頃に 業」という完全新作だということで、ネットを賑わせています。
梨花たちが無限ループを脱出したあとの話のようですが、その経緯の理解と完全新作を楽しむためにも綿流し編の理解は欠かせません。
今回は綿流し編の概要とネタバレ、そして「ひぐらし」随一のミステリと呼ばれる綿流し編の真相を目明し編の紹介も交えながら解説していきます。
ひぐらしのなく頃に綿流し編のストーリー
この綿流し編は、鬼隠し編とは全く別の時間軸の話です。
惨劇の引き金
ひぐらしのなく頃に
— mirurun77 (@mirurun77b) May 18, 2020
綿流し編は、いいな〜
双子のお話の。
サスペンスを観てたら予想つく展開が、萌えアニメ目線で見てて当時は全く分からなかったな〜
今観ても本当に面白い。
7月の新作が楽しみだな〜#ひぐらしのなく頃に #ひぐらし#綿流し編 pic.twitter.com/mhbklwKzcv
昭和58年6月、東京から雛見沢村に引っ越してきた圭一は仲良くなった魅音、レナとに呼び出されて自転車で隣町の興宮へ向かいます。
興宮には魅音のバイト先のおもちゃ屋があって、そこで開かれるゲーム大会に出場するためです。
このゲーム大会の賞品としてフランス人形をもらった圭一は、なんとなくですがレナにそれをプレゼントします。
その様子を魅音はしょんぼりしつつ眺めています。
圭一は「人形なんて魅音には似合わないからな」と言わなくてもいいことを魅音に告げ、魅音も笑い飛ばしていました。
詩音との出会い
園崎双子…
— 新しいアカウントへ (@n_a_k_u_s_u) June 26, 2020
詩ぃの方がすきです。
もちろん!魅ぃもすきです。
単体は明日の朝にて、
こんど、ちゃんと力入れて描くね!
まってて!詩ぃちゃん!(ง •̀ω•́)ง✧
🥺🥺🗯
みなさんは、魅音or詩音
どっち派です?#園崎詩音#園崎魅音#園崎#目明し編#綿流し編#ひぐらしのなく頃に pic.twitter.com/kzsexeDK3d
帰り際、圭一は興宮のファミレス「エンジェルモート」に入ると、魅音がウエイトレスとして働いています。
しかし彼女は自分は魅音の双子の妹である詩音だと圭一に言います。
圭一はその言葉を信じずに、彼女は魅音だと思いつつ適当に彼女の話に付き合うのでした。
翌日、圭一は雛見沢村で魅音にファミレスでのバイトについて尋ねると、魅音もあれは妹の詩音だと言います。
帰宅した圭一のもとに詩音が弁当を持ってやってきたので、圭一は彼女を魅音だと思いつつも彼女と楽しく語らいます。
後日、弁当箱を返しに興宮のエンジェルモートに行った圭一は、そこで不良に絡まれるも詩音と園崎家に忠誠を誓う雛見沢村の住民たちが圭一を救ってくれました。
興宮の街を仲良く歩く圭一と詩音、そこでバッタリと魅音に出くわし、初めて圭一は魅音には双子の妹の詩音がいることを知るのでした。
綿流しのお祭り
綿流しのお祭りが近づき、その手伝いをする圭一。
やはりここにも魅音と詩音がやってきて、圭一は魅音と詩音の区別がついていない様子です。
そんな圭一たちの様子ををカメラマンの富竹が写真に収めます。富竹の横には鷹野三四という入江診療所の看護師がいました。
刑事の大石もやってきて魅音と不穏な様子、それを見た詩音は圭一に、今年の綿流しでは何人死ぬのかな、と意味ありげな言葉をかけます。
圭一に対し三四は雛見沢村の歴史と鬼隠しの噂を教え、鬼隠しは村人による殺人事件だと吹き込みます。
梨花の奉納演舞を見終わったあと境内を散策中の圭一と詩音は、祭具殿に侵入しようとする富竹と三四を見つけます。祭具殿に侵入した圭一らは綿流しのお祭りの意味を三四から聞きます。
祭具殿に侵入した者はオヤシロ様に祟られてしまうので、今年の鬼隠しの犠牲者は圭一ら4人の可能性があると詩音は言います。
オヤシロ様の祟り
翌日、圭一は学校で魅音から富竹さんたちについて聞かれ、つい言葉を濁してしまいます。
魅音はそれを聞き「圭ちゃんは何も悪いことしていないって言っておくよ」と意味深な言葉をかけます。
放課後、詩音に圭一は呼び出されて興宮に行くと、偶然にも大石と出会い、そそくさと詩音はその場を立ち去ります。
大石は圭一に園崎家が鬼隠しと称して村人の怪死事件に関わっていると吹き込みます。
その日の夜、詩音から電話がかかってきて富竹と三四が死んだことを圭一は知ります。
詩音は「これはオヤシロ様の祟りでおそらく私と圭一も殺されるだろう」といい、パニックに陥る圭一。
村長の失踪、梨花や沙都子も行方不明に
『ひぐらしのなく頃に奉』っていうゲーム150時間くらいやってるよ😃
— ゆたか (@hekipon3121) August 5, 2020
ちな、まだ終わってない😅😅😅#ひぐらしのなく頃に#竜宮レナ#園崎魅音#古手梨花#北条沙都子#綿流し編 pic.twitter.com/qS5ddWKKR3
翌日、学校では村長が行方不明の話でもちきりで、鬼隠しにあったと噂が広まっていました。
圭一は梨花からもなにか悪いことはしなかったかと問われる始末でした。
そんな梨花に圭一は祭具殿に忍び込んだことを打ち明けてしまいます。
その夜再び詩音から電話がかかってきて「村長に祭具殿に侵入したことを打ち明けた。だから村長は殺された」と圭一に告げます。
侵入の事実を知れば殺されるなら梨花も危ないと圭一は思い、魅音とレナとともに梨花の家に向かいます。
梨花は沙都子といっしょに暮しており、圭一らが到着した時家には誰もいませんでした。
すると魅音が、「沙都子は呪われている。あの子のせいで梨花も殺されたんだ」と狂ったようにわめき始めました。
なぜ沙都子の話題が出てくるのか訝りながら圭一は梨花らを探しますが見つかりません。
レナの推理
翌朝、学校へ向かう途中で圭一はレナからある推理を聞かされます。
レナは梨花らの家で作りかけの夕食を見つけ、醤油が切れていることを見つけました。
その事実からレナは梨花と沙都子は誰かに醤油を分けてもらおうと電話をかけたところ、その家に夕食に招かれたのではないかと推理しました。
学校に着くと大石に呼び出され、村長が行方不明になった時刻について圭一は知ることになります。
詩音は村長に祭具殿に侵入したことを打ち明けたと言ったが、村長は帰宅するまでは誰にも会えなかった、とすれば最後に会ったのは詩音ということになります。
詩音が村長の行方不明事件に関与している疑いが強くなります。
さらに大石は「詩音も失踪した。祭具殿の侵入した3人が変死・失踪したのに残る圭一だけがなぜ事件に巻き込まれないんだ?」と圭一に尋ねます。
その夜、詩音から電話がかかってきて圭一は村長といつ会ったかを問い詰めます。
そして圭一は「詩音は失踪した。お前は誰なんだ」と尋ねると、電話の詩音は狂ったような笑い声をあげながら電話を切りました。
魅音が犯人なのか?
翌日、学校でレナから回覧板を見せられます。
そこには「醤油分けます。園崎家」とあり、梨花と沙都子が醤油をもらいに行った先は園崎家だと判明します。
園崎家へ真相を正しに向かう圭一とレナ。
魅音は梨花、沙都子、富竹、三四と村長の殺害を自供、そして園崎家の秘密を語ります。
魅音の「魅」には鬼の文字が入っているように、自分も園崎家当主の証しとして背中に鬼の刺青が彫られていると告げ、それを見せようかと言います。
レナはそこまでしなくていいと言います。
魅音は鬼として彼らを殺さなければならなかったと圭一らに話します。
どうして魅音は鬼になったのか
魅音は圭一と2人きりになりたいといい、圭一に詩音は生きていると告げて園崎家の地下牢へ案内します。
牢に閉じ込められている詩音のもとへ駆け寄る圭一を、背後から殴って魅音は気絶させます。
目覚めた圭一に魅音はなぜ自分が狂ったか、それは人形を私にではなくレナにあげたからだと告白します。
そして2度と私を追いかけるなと圭一にスタンガンを押し付け再び気絶させます。
惨劇は回避できず、謎は深まるばかり
やっぱ綿流し編のラストが1番ビビるわ
— 成増(komaさん) (@koma_narimasu) July 9, 2020
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救出される圭一と詩音、その後圭一は雛見沢を離れます。
夜、自室で寝ている圭一のもとへ魅音がやってきて包丁で圭一を刺殺します。
同日の夜、詩音がマンションから転落死します。
大石は魅音が圭一を殺したと疑い魅音を探しますが、部下から地下牢で梨花や沙都子、村長らの死体とともに魅音の死体が発見されたとの報告を受けます。
また三四の検視結果も報告され、三四が祭具殿に侵入した時点では三四はすでに死んでいたという驚愕の事実を知ることになります。
綿流し編のネタバレ解説
原作者の竜騎士07先生がもっとも力をいれ、時間をかけたストーリーが綿流し編と目明し編です。
それだけに上質のミステリとなっており、このトリックでひぐらしを投げ出した方も多いと聞きます。
少しくわしく見てみましょう。
犯人は魅音?
ここはややこしいのですが、子供のころ魅音と詩音が入れ替わりのイタズラをしました。
気づかない大人が入れ替わった詩音を「魅音」と勘違いして鬼の刺青を彫ったのです。
以来、魅音は「詩音」として、詩音は「魅音」として生きてきました。
ですから正しくは「詩音」が犯人で、その「詩音」は元は魅音だったというべきです。
動機は何?
圭一が「魅音」に人形を上げなかったからだと「詩音」が言っています。
しかしそれは「詩音」の偽装工作です。
「魅音」が犯行を犯したと誤認させるため圭一と「魅音」の間で起きた人形の件を持ち出してるにすぎません。
真の動機は目明し編で解説します。
「詩音」は圭一に好意があった?
ありません。むしろ憎悪していたのではなかったかと想像します。
「詩音」の想い人は悟史でした。
しかし「詩音」と圭一が興宮で出会た経緯などが悟史と出会った経緯と酷似していたこと、「魅音」の想い人である圭一と違って悟史は行方不明になっており、「詩音」は「魅音」に複雑な感情を持っています。
そのため圭一に対してはやり切れない憤懣をもっており、結果的に圭一殺害に至ったのではないかと思っています。
転落死したのは詩音?
ですから地下牢で発見されたのは「魅音」です。
魅音(これは「詩音」が魅音に入れ替わった姿)が圭一に動機を告白したときには、閉じ込められていた詩音(これは「魅音」が詩音に入れ替わった姿)は生きていたのですが、スタンガンで圭一が気絶した後、「詩音」によって「魅音」は殺されます。
そして魅音は再び「詩音」として生活を始めますが、罪の意識から最終的には飛び降り自殺をしました。
ひぐらしのなく頃に綿流し編まとめ
綿流し編のストーリーと謎の紹介をしました。
上質のミステリなので目明し編といっしょに見ていただきたくて、ネタバレは最小限にしました。
大体の流れがつかめれば綿流し編と目明し編はストレスなく視聴できると思います。