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ひぐらしのなく頃に目明し編解説ネタバレ解答まとめ【アニメ】

ひぐらしのなく頃に目明し編解説ネタバレ解答まとめ

「ひぐらしのなく頃に 目明し編」は、「綿流し編」の裏で何が起きていたかのストーリーです。

「綿流し編」に残されたいくつかの謎がここで解明されます。

それだけではなくひぐらし随一のミステリとして、そして悲恋の物語として異彩を放つストーリーでもあります。

今回はそんな目明し編の紹介をしていきます。

目次

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ひぐらしのなく頃に:目明し編のストーリー

まずは、目明し編のストーリーを解説していきます。

昭和57年、「ひぐらし」の前日譚

昭和57年、園崎詩音は全寮制の聖ルキーア学園から脱走し、興宮に舞い戻りました。

詩音の興宮帰還は園崎家の当主であるお魎には絶対バレてはいけないことであり、興宮で暮らすにあたって詩音は魅音にこっそりと連絡を取って、自分は魅音だと偽って生活すると提案しました。

実は園崎家には双子が生まれた場合は産湯につける前に片一方を殺さなければならないという掟があったのです。

幸運にも詩音が殺されることはなかったものの、その代わり本家で暮らすことは許されず、聖ルキーア学園に幽閉されるような形で生活していたのでした。

そのため雛見沢村との行き来がなかった詩音は、オヤシロ様の祟りやダム建設反対事件、鬼隠しの事実についてはあまり知ることなく育ったのです。

詩音と悟史の出会い

とうとう詩音の脱走がお魎の耳に入り、興宮でぶらついていた詩音はどうしようかと悩んでいた時、うっかり不良たちのバイクを蹴っ飛ばしてしまいます。

不良たちに絡まれる詩音、そこへ北條悟史がやってきて詩音を助けようとしますが逆に不良たちに暴行されます。

ボロボロにされた悟史に話しかける詩音、しかし彼は「魅音が無事でよかった」と喜んでいました。

詩音はその夜、魅音に悟史のことを尋ねました。

魅音は北條家はダム建設事件で賛成の立場に立ったため、お魎ににらまれて村八分にされ、悟史と沙都子はつらい状況にあること、北條家の夫婦は謎の死を遂げたことなどを詩音に知らせます。

詩音の届かぬ想い

悟史のことが気にかかった詩音は、魅音として彼に近づきます。

普段の彼は、養親と沙都子の仲が良くなく、それで沙都子の情緒が不安定なのと養親による沙都子への虐待から彼女を守るため、身も心もすり減らし切っていました。

何とかしないとと焦る詩音でしたが、そんな詩音を悟史は邪険に扱うのでした。

詩音は悟史を苦しめているのが園崎家と沙都子であると思うようになり始めました。

ある夜、悟史からの電話を受け取った詩音は彼からオヤシロ様に祟られていること、そして沙都子を守ってやってくれないかと頼まれます。

詩音はオヤシロ様なんて迷信だし、沙都子のことは私が守ると悟史に明るく言ったのでしたが、なんとなく彼について不安になります。

悟史に自分は詩音だと打ち明ける

その夜、悟史は沙都子を虐待する叔母を金属バットで殴り殺しました。

翌日、興宮で悟史を見かけた詩音は沙都子へのプレゼントとしてクマのぬいぐるみを悟史が買おうとしてバイトを探していると打ち明けられます。

そんな2人の前に刑事の大石が現れ、叔母殺しについて悟史に尋ねます。

詩音は思わず悟史は昨晩私といっしょにいたと嘘をつき、そして私は魅音ではなく詩音だと悟史に告げます。

惨劇の引き金になった「ケジメ」

警察で事情聴取が終わった詩音、園崎家本家の人間が彼女を迎えに来てお魎のもとへ連れていきます。

お魎は詩音を一喝、北條家の人間と付き合うなと命じますが、詩音はそれに従いません。

詩音は悟史のことが大好きだとお魎にいうと、それなら詩音を助けた葛西と詩音のおじの命はどうなるか分からないと脅します。

その脅迫に屈服した詩音はお魎のいう「ケジメ」をつけるため3本の指の爪をはいで見せろと拷問器具を詩音に渡します。

詩音は1本目の爪ははいで見せたが泣きが入り、残り2本は魅音が無理やりはいで見せ葛西と詩音のおじ、そして「悟史」の命は救われることになりました。

悟史の失踪

詩音が興宮を歩いているとまた大石に出会い、叔母殺しの犯人が見つかり悟史の疑いは晴れたのだが、今度は悟史が失踪したといいます。

あの爪はぎのケジメで悟史の命は救われたはず、なのにどうして悟史がいなくなったのかわからない詩音は大石とともに警察で事情を聴くことになります。

大石は叔母殺しの犯人はオヤシロ様の祟りをまねた模倣犯だったこと、そして昨晩その男は留置所で怪死を遂げたといいます。

さらに大石は鬼隠しではないかと推測、1人が死んで別の1人が行方不明になる鬼隠しは、この犯人の死と悟史の失踪にぴったりと符合すると詩音に教えます。

園崎家への疑い、そして魅音への嫉妬

悩む詩音が図書館で鬼隠しについて調べていると、三四がやってきて雛見沢の伝説をまとめたレポートを詩音に見せて、それを読んだ詩音はこの事件の裏には園崎家が絡んでいると疑いを強めていきます。

魅音に詰め寄る詩音、しかし園崎家は無関係だと魅音は言い張り、魅音も3本の指の爪をはいでいました。

詩音にばかり辛い思いをさせたくないと魅音も爪をはいだのを知り、詩音は魅音と和解しました。

ある日、魅音は詩音に泣きながら圭一のことを相談しました。

その相談とは圭一はゲーム大会の賞品の人形をレナにあげて、魅音には似合わないと言ったこと、自分は圭一のことが好きなのに気持ちが伝わらないと嘆くものでした。

その魅音からの相談を聞いた詩音の中でなにかがはじけ飛びました。「魅音には好きな人が生きてるのに、私の好きな悟史はもうどこにもいない」。

悟史のため復讐を誓う詩音

その日を境に、詩音は自分の後をついてくる謎の足音が聞こえるようになりました。

詩音はその足音は悟史のものだと思い、悟史の無念の恨みをはらすため古手神社の祭具殿に圭一と忍び込んで鬼隠しの謎を調査しようとします。

そこで偶然会った富竹、三四とともに祭具殿に忍び込んだのですが、その後富竹と三四の死体が発見されます。

オヤシロ様の祟りに違いないと村は騒然とし、詩音は魅音とお魎に祭具殿に忍び込んだことを問い詰められ、とっさに2人にスタンガンを押し付け気絶させて、園崎家の地下牢へ2人を運びます。

気が付いた魅音に詩音はオヤシロ様の祟りとして富竹らを殺したのかと聞くと、祭具殿に彼らが忍び込んだことを魅音は知らなかったといい、2人の話はかみ合いません。

お魎に尋ねようとするもスタンガンで彼女は死んでしまい、真相を知ることができない詩音。

「ケジメ」の真実を知る詩音

そこで詩音は御三家で村長である公由を拉致し、事情を聴きます。

公由は詩音の3本の爪は葛西、詩音のおじ、そして詩音の「ケジメ」だったと言って、悟史は鬼隠しにあって当然だといいました。

激高した詩音は公由村長を殺害します。

再び魅音を問い詰め、悟史が生きている可能性は低く死体があるなら地下牢にある深い穴の中ではないかと魅音は言います。

そんな魅音の言葉を聞き詩音は「嘘だっっ!」と絶叫しました。

完全に狂った詩音

公由村長まで失踪したことで雛見沢は大騒動になっていました。

「公由のおじいちゃんどうしているかなあ、大好きだったのになあ」、「沙都子が死ねば、沙都子がいなくなれば…」と一人ごちる詩音。

そんな詩音のもとへ梨花が醤油をもらいにやってきました。

詩音は魅音として応対、醤油を分けていると突然梨花が注射器をもって詩音に襲い掛かってきました。

この注射器で病気を治すという梨花をなんなく組み伏せる詩音、しかし梨花は包丁を持ち出して「お前のような拷問魔に殺されるくらいなら自害したほうがましだ」といって自ら包丁を首に突き立て、自死しました。

圭一から電話があり、詩音は「祭具殿に忍び込んだことを公由のおじいちゃんに打ち明けた。この事実を知った人間はみんな死んでいくんだ」といい、圭一も梨花に打ち明けたといって梨花の家に行ってみようといいます。

魅音に成り代わった詩音、情緒不安定なのか圭一とレナの前で「沙都子は呪われた子なんだ」と叫びます。

正気に戻った詩音の絶望

すでに沙都子は詩音によって地下牢へ拉致され、十字架に磔にされていました。

沙都子に対し悟史の失踪はお前のせいだと言いながら包丁を突き立てていく詩音。

そんな詩音に対し沙都子は「その通り、私のせいでにいにいは失踪した。だから強くなったところを見せてにいにいに帰ってきてもらうの」と泣き声一つあげず刺されていきます。

ついに沙都子を殺した詩音は悟史との約束の「沙都子を守ってやってくれ」という言葉を思い出し、この手で沙都子を殺したことで絶望、発狂します。

惨劇の最後

翌日、圭一とレナが園崎家へやってきます。魅音として彼らと会う詩音。

園崎家の秘密を暴露し、一連の殺人を自供する魅音(詩音)、圭一と2人きりになりたいといって地下牢へ誘い込みます。

どうしてこんなことをしたのかと問われて魅音(詩音)は「人形をレナにあげたからだ」と言います。

「二度と私を追わないで」といって圭一をスタンガンで気絶させた魅音(詩音)は、地下牢に閉じ込めた詩音(魅音)に近づきます。

悟史の死体があるのではないかという穴に突き落とそうとしたとき詩音(魅音)は「園崎家は悟史を殺していない。ばっちゃ(お魎)は詩音と悟史の交際を爪をはいだから認めてやると言ったんだ」と魅音(詩音)に教えます。

詩音(魅音)の言葉を信じない魅音(詩音)は彼女を穴へ突き落すのでした。

再び詩音として生活を始めましたが、魅音の幻覚に悩まされ圭一を刺し殺し、空へ向かい「やったよ、悟史くん、全部できたよ、私をほめてよ」と絶叫します。

マンションのベランダから自室に帰ろうとした詩音は足を滑らせて転落、途中のエントランスの屋根に墜落しましたが、彼女は自分の罪を償うため再びそこから地面へと飛び降り自殺を図りました。

「今度は間違えないよ、悟史くん」、彼女が最後に発した言葉に答えるように「むぅ」といういつもの悟史の声が聞こえたのでした。

(原作ゲームでは一連のこの出来事を詩音がノートに書き留めており、それを大石が読んで「こんなに幸せな恋ができて詩音は幸せだったんだな」といい、目明し編は終わります。)

 

目明し編の解説

綿流し編の真相は目明し編で大体語られました。

圭一目線の綿流し編に対して、詩音目線の目明し編といえます。

犯人は?動機は?転落死したのは詩音?などは綿流し編の解説に委ねます。

そこで少し謎だった部分をピックアップしたいと思います。

詩音に聞こえた足音は誰の足音?

これは羽入のものです。

詩音もレナと同じく雛見沢症候群のレベル5になっています。

ですから幻覚・幻聴があるのですが、これはオヤシロ様の末裔の羽入が部活メンバーが惨劇を起こさないようにと見守っているため起きる症状なのです。

どうして詩音は生まれたとき殺されなかった?

お魎が自分の爪を拷問器具ではいで「ケジメ」をつけたためです。

双子なら一方を殺せという掟を破るため当主自ら爪をはいでみせたので詩音は殺されずにすみました。

命の恩人であるばっちゃ(お魎)を殺したのが詩音自身とは皮肉で悲しい結末でした。

悟史は死んだのか?

生きています。

入江診療所で医師の入江によって治療されています。

入江は雛見沢症候群で救えなかった親族がいたので、医師になったという人物です。

彼は雛見沢症候群で苦しむ人を救うため「東京」という組織の命を聞いている善人であることが「皆殺し編」「祭囃し編」で明かされます。

目明し編の解答ってなに?

実はありません。

例えば鬼隠し編の正答は不完全ですが罪滅ぼし編です。

祟殺し編も同じく皆殺し編前編が解答編といえます。

ですが綿流し編のネタばらしが目明し編の位置づけで、あえて惨劇を回避するなら詩音のレベル5の発症の阻止が解答かもしれません。

しかし悟史の雛見沢症候群発症、叔母による沙都子虐待、園崎家と北條家の因縁、など問題が山積みでとても鬼隠し編のようにコミュニケーション不足の解消では事足りないと思います。

目明し編では雛見沢大災害が発生するのか?

しません。

ひぐらしを支配するルールYの例外が目明し編なのです。

理由は三四の指示により梨花を殺害、その後村人大虐殺という作戦が目明し編では梨花が失踪(園崎家で自死、地下牢の穴に死体は隠蔽)したため、虐殺命令が起きなかったと推測されます。

その意味で「死者数」という点だけで考えれば目明し編は最小の犠牲者で済んだともいえ、ある意味「グッドエンド」といえなくもありません。

 

「目明かし編」のまとめ

目明し編の解説、本ストーリーはひぐらし各章のなかで最も完成度が高いと絶賛されています(なお人気度は罪滅ぼし編がベストといわれています)。

ミステリとしては上質である反面、虐殺シーンも多く眼をそむけたくなるシーンも多い目明し編、もう一度旧作アニメで見直してみてはどうでしょうか。

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