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雛見沢症候群L5とは何?元ネタはあるの?徹底解説まとめ

雛見沢症候群L5とは何?

話題のアニメ「ひぐらしのなく頃に業」2020年、謎の怪死事件と惨劇に潜むのが「雛見沢症候群」というワードです。

この作品は、過去にもアニメ化されてますが、2020年になってリメイクされた作品です。

今回は雛見沢症候群の正体と、その元ネタについて探っていきたいと思います。

目次

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雛見沢症候群とは?

ざっくり言えば「雛見沢村にだけ住んでいる寄生虫によって引き起こされる被害妄想で、被害妄想により殺傷事件を引き起こす精神病」です。

症状の段階があります

L1からL5まで段階があり、L5にまでなると無差別に他人を攻撃し、最後には自分ののどをかきむしって死に至る病です。

ネットスラングで「L5(レベルファイヴ)」というものがありますが、雛見沢症候群の末期を指しており、常軌を逸した行動をする人をL5と揶揄するようです。

 

ストーリーごとに見る雛見沢症候群

それではひぐらしの各章ごとに表れた雛見沢症候群を見ていきます。

・鬼隠し編

ここでの発症者は圭一です。

東京からの転校生、圭一が雛見沢村で起きた過去の怪死事件を知ったことで恐怖感を覚えて発症、魅音とレナを殺害後、自身ものどをかきむしって死にました。

ここでは魅音やレナが圭一の不安をあおらないように村の事件について口をつぐんだことが圭一の発症の引き金となりました。

おはぎ事件の真相

レナと魅音がおはぎを持ってきてくれるシーンがあります。その時、おはぎを食べた時、針が見えましたが、これは幻覚で本来入ってたものはタバスコでした。

刺激を感じた時に圭一は、食べ物に針が入っているとイメージしてしまったため、幻覚で針に見えました。

雛見沢症候群は、思い込みで幻覚を見てしまいます。

余談ですが、おはぎを見ると「ひぐらしのなく頃に」を思い出してしまいますね。

・綿流し編

ここでの発症者は「魅音」としておきます。

「」の意味は目明し編で述べます。

犠牲者は、村長と園崎お魎、沙都子、梨花、そして「詩音」と圭一です。

・祟殺し編

ここでの発症者は沙都子です。

圭一は沙都子のおじの鉄平を殺害しますが、これは単なる義憤に基づくもので、この間違った解決法が解答編の「皆殺し編」で正されます。

物語の始まる前に沙都子の両親は死ぬのですが、実はストレスにより雛見沢症候群を発症した沙都子が両親を殺したというのが真相です。

・目明し編

ここでの発症者は「魅音」と悟史です。

まず悟史ですが、綿流しのお祭りの後で叔母を殺します。叔母が沙都子を虐待し、沙都子を守るため叔母を殺して悟史は失踪します。さて「魅音」のかぎかっこの意味ですが、この「魅音」は詩音なのです

劇中、「詩音」とされる彼女が実は魅音で、「魅音」とされる方が詩音だったのです。園崎家には跡継ぎの長子に頭目の証しである鬼の刺青を彫る掟があります。

子供のころイタズラで2人は入れ替わったのですが、園崎家の頭目の証しである刺青を詩音に彫ったために詩音が「魅音」として生きるはめになったのです。

詩音が雛見沢症候群の発症者

ですからストーリーに沿って分かりやすくいえば、詩音が雛見沢症候群の発症者なのです。

詩音は悟史に恋していたのですが、園崎家と北條家の因縁により許されない恋として2人の交際は認められなかったのです。

そして悟史の失踪が園崎家と村ぐるみの陰謀だと勘違いした詩音が村長、お魎、沙都子、梨花、圭一そして魅音を殺害したのです。

その後、詩音はビルから誤って転落し死ぬのですが、正気に戻っておりこの自殺は雛見沢症候群のものとは考えられません。

・罪滅ぼし編

ここでの発症者はレナです。

父が再婚を考えている女性のリナが実は財産目当てで近づいた性悪女で、それに気づいたレナが父を守るためリナと鉄平を殺害ました。

その後、三四が鬼隠しの伝説やら園崎家の陰謀やら宇宙人の襲撃などの情報をレナに吹き込んでレナは混乱、そのストレスにより園崎家がレナを殺害するという被害妄想になって学校占拠事件を引き起こします

アニメオリジナルストーリーのこの章では発症者はいません。

なぜならこの章は、問題の本質である「雛見沢大災害」にスポットをあてた話だからです。

・皆殺し編

ここでも発症者はいないといっていいです。

富竹は自らのどをかきむしって死にますが、三四が人為的に富竹に薬品を投与して雛見沢症候群を発症させたにすぎず、これはカウントしないことにします。

・祭囃し編

ここでの発症者は三四です。

梨花を捕らえることが出来なかった苛立ちから、しきりにのどをかきむしっており、彼女の発症は明らかです

 

どうして梨花は雛見沢症候群が発症しない?

以上のストーリーごとの発症者の中で、主要人物である部活メンバーのうち、梨花と魅音だけが雛見沢症候群に発症していないことに気づきます。

それはどうしてでしょう?

・梨花は女王感染者だから

雛見沢症候群の発症は、強い不安やストレスがあるか、もしくは雛見沢村から離れることにより起こります

そしてその発症は「女王感染者」の近くにいることで抑えることができます

「女王感染者」は古手神社の一族にのみ生まれ、梨花はその長女として現在の女王感染者なのです。

そして女王感染者は雛見沢症候群の原因である寄生虫を支配する側なので症状が発生せず、梨花には雛見沢症候群が発症しなかったのです。

・三四はどうして梨花の殺害を企てるのか

三四は養父の一二三が提唱した雛見沢症候群を立証したいという野望をもっています。

この雛見沢症候群は女王感染者が死ぬと、雛見沢村全員に寄生する寄生虫により雛見沢村症候群が発症するという特性があるのです。

三四は梨花を殺害することで村人全員が狂気に陥って互いに殺し合う惨劇を政府に報告することで、雛見沢症候群を証明しようとしているのです。

そしてパニックになった村民が外部に逃げないように諜報機関の山狗に村民の皆殺しを三四は命じます。

この作戦が「雛見沢大災害」の真相なのです。

・なぜ魅音は発症しないのか

魅音は村のリーダーである園崎家の人間なので、鬼隠しなどの事件の真相を把握しています。

だから圭一やレナなどのように村ぐるみの陰謀といったストレスにさらされず、雛見沢症候群が発症しなかったと考えられます。

それに対して詩音は園崎家からは隔離されており、真相を知る立場になかったため魅音と違い発症したのです。

なお、羽入も部活メンバーですが神様なので発症はしません。

雛見沢症候群の元ネタはある?

のどかな片田舎で起きる惨劇、閉鎖された村社会に隠された真相、いかにもミステリ向きな雛見沢症候群は、かつて日本で起きたある事件が元ネタと言われています。

「津山事件」が元ネタ

村の怪死事件という点では、昭和13年に岡山県の津山村で発生した津山事件が類似していると指摘されます。

都井睦雄という青年が当時岡山県にあった津山村の村人30名を残忍な方法で殺害し、その後彼も自死したという痛ましい事件でした。

もともと過疎だった津山村は事件後消滅しました。

都井睦雄の犯行動機は村にあった夜這いの風習に絡む痴情のもつれが原因だったとされます。

閉鎖された村社会で孤立した都井睦雄と圭一たちの立場は似通っています

「ニオス湖のガス災害」が元ネタ

一方で「雛見沢大災害はニオス湖のガス災害が元ネタ」という指摘もあります。

ニオス湖はアフリカのカメルーンにある湖で、1986年にガス災害が発生し、周辺の村人1800人が死亡した事件でした。

しかし雛見沢大災害は、三四が命令を下して村人を皆殺しにしたことの偽装工作なのでこの指摘は的外れだと思います。

「ゾンビ・カタツムリ」が元ネタ

寄生虫により被害妄想となり無差別に人間を攻撃する、そのようなことがあり得るのでしょうか?

実は、ロイコクロディウムという寄生虫がおり、カタツムリに寄生することで意のままにするという事実が存在するのです。

この寄生虫は最終的には鳥に寄生するために鳥のエサであるカタツムリにまずは寄生します。

そして寄生したカタツムリに自らエサであるように振舞わせ、鳥に食べさせて自身は鳥に寄生するという荒業を行います。

寄生されたカタツムリは「ゾンビ・カタツムリ」といわれます。

宿主を意のままに操るという点で雛見沢症候群に似ています

雛見沢症候群のまとめ

今回は、雛見沢症候群の大まかな解説とその元ネタを紹介しました。

オヤシロさまの祟りや園崎家の陰謀などのミスリーディングが多い本作、さらに雛見沢症候群と雛見沢大災害の関係など初見では分かりにくい設定とともに視聴者が混乱しやすいと思います。

今回の紹介で複雑な設定を頭に入れて、本編の視聴を楽しんでもらえたらと思います。

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