『タコピーの原罪』は、集英社の漫画アプリ「ジャンプ+」で2021年12月から連載された作品です。
連載開始されるやいなや、SNSを中心に一気に注目を集め、2022年3月までという短い連載期間ながら、最新話が公開されるたびにトレンドに上がり、多くの読者が物語の行く末を手に汗握って見守りました。
そんな『タコピーの原罪』がアニメ化することが、2024年12月10日(火)に告知され、再び注目が集まっています。
『タコピーの原罪』のアニメはいつから放映されるのでしょうか。
また、こんなに読者を釘付けにした『タコピーの原罪』の内容とその魅力とはなんなのでしょう。
『タコピーの原罪』のアニメはいつから?
アニメ化発表の時点で原作終了して3年弱経っているので、原作終了の頃からプロジェクトが始動していたとすれば、意外と早く放映されるかもしれません。
冬から春に連載された作品ですが、作中の季節が夏なので、夏アニメとして放映してほしいな、と私は考えています。
『タコピーの原罪』の主な登場人物
『タコピーの原罪』は、タイトルにもなっている『タコピー』と3人の小学生を主軸に話が展開していきます。
タコピー
今作の主人公。
本名は「んうえいぬkf」ですが、伝わりづらいため、しずかに命名された「タコピー」で通っています。
ハッピー星出身のハッピー星人で、ハッピー道具(要はドラえもんのひみつ道具のようなもの)を使って地球にハッピーを広めるために来ました。
タコを丸くディフォルメしたようないでたちで、語尾に「ッピ」をつけて話します。
悪意というものが存在しない(理解できない)文化なのか、しずかたちの置かれる状況を理解することに苦労し、深みにはまっていきます。
久世 しずか(くぜ しずか)
小学4年生。まっすぐな黒髪と二重の大きな瞳が印象的な美少女です。
両親は離婚しており、父親が置いて行った犬(ボーダー・コリー)のチャッピーと、水商売を営む母親と暮らしています。
生活保護家庭で、シングルマザーの母親は彼女に無関心。
学校では、まりなたちからいじめを受けており、チャッピーだけが唯一の心の支えです。
雲母坂 まりな(きららざか まりな)
しずかのクラスメイト。
父親がしずかの母親と関係を持ったため、家庭崩壊。
うつ状態の母親からの過剰な依存と虐待に苦しみ、しずかを目の敵にしていじめています。
東 直樹(あずま なおき)
しずかのクラスメイトで、学級委員長。
兄が優秀過ぎたため、常に兄と比べ兄と同等を求める母親に支配され、苦しんでいます。
まりなからいじめを受けているしずかを気にかけており、ある事件をきっかけに傾倒、依存していきます。
『タコピーの原罪』のネタバレあらすじ
『タコピーの原罪』は、2016年のある夏の日、しずかとタコピーが出会うところから始まります。
保健所に追い回されたりして疲れ果て、空腹を抱えて弱っていたタコピーは、しずかが食べきれずに持ち帰った給食のパンをもらった縁で、ハッピー道具を使って恩返しをしようとしずかに付きまとうようになります。
しかしハッピー道具は、空を飛べたり、他人からは花にしか見えなくなったりと、邪気のない娯楽道具ばかり。
家庭環境といじめに心をすり減らし、毎日、自分自身も持ち物もボロボロにされているしずかの心を癒せるものではありませんでした。
「悪意」というものを理解できないタコピーは、見当違いなことばかり繰り返し、事態は悪化の一途をたどり、
ついには「しずかの自死」というバッドエンドを迎えてしまいます。
しずかが何故自ら死を選んだのかも理解できないタコピーは、「しずかちゃんを笑顔にする」ために、何度も時間を巻き戻し、事態の解決を目指しますが、
しずかの日常を繰り返し、彼女を追い詰める現状に晒され、タコピーは恐怖と絶望を得とくしていきます。
そしてあるとき、彼女を守るために思わず飛び出したタコピーは、まりなを殺害。
同時に時間を巻き戻す能力も失い、そこに居合わせた直樹とともに、否応のない現実に巻き込まれていきます。
なぜ2016年から始まる?
『タコピーの原罪』が連載された時期は、2021年~2022年。
しかし、物語の舞台はその5~6年前に当たる、2016年です。
なぜなら、話が進んでいくと、実はタコピーが最初に地球に降り立った時期が2022年であることが明かされるからです。
この物語の目的は、2022年に至るまでにしずかたちを笑顔にすることをゴールに据えた話だったことがわかる仕組みになっています。
『タコピーの原罪』の魅力は?
まるで落書きのようなタコピーの外観からは想像がつかないような、しずかたちの置かれた救いのない現実と、先の読めない展開。
出口の見えない絶望の中で「しずかちゃんを笑顔にしたい」という夢物語のようなタコピーの目標が、その状況だからこそ純粋でまぶしいものに読者には思えたのではないでしょうか。
最終話まで追った読者はきっと、このタコピーの純粋な思いが報われることを祈りながら読んでいたはずです。
それがどのような結末を迎えるのかは、原作漫画、もしくは2025年公開のアニメでご確認ください。
『タコピーの原罪』のまとめ
『タコピーの原罪』は、2021年12月~2022年3月の間にジャンプ+で連載されました。
タコピーのかわいらしく単純なデザインからは想像だにしない、厳しい現実に心をすり減らす小学生たちと、先の読めない展開。
この繊細な雰囲気の作品がどうアニメ化されるのか、今から楽しみですね!