ロマンティックおばさんという言葉が、2025年2月下旬、突然X(旧Twitter)を中心にもてはやされ始めました。
なぜか爆発的な人気を起こし、一気に拡散。
それも、元は冷やかし文句であったはずなのに、この言葉をあげる人たちは皆「わたしもロマンティックおばさんになりたい!」「むしろロマンティックおばさんに憧れる!」と称賛する人ばかり。
ついには芸能人まで参戦しだし、ロマンティックおばさんは逆にブームとなってしまいました。
ものの数日で、知った人たちを虜にしていった「ロマンティックおばさん」とは一体なんなのでしょうか。
初出はファッション雑誌ということですが、どの雑誌なのでしょう。
巷ではどんな反応なのでしょうか。
ここでは、謎のミーム「ロマンティックおばさん」が流行った流れをご紹介いたします!
「ロマンティックおばさん」とは何?

まず、「ロマンティックおばさん」という言葉を流行らせてしまったツイートをご紹介しましょう。
こちらです↓
2025年2月19日に書かれたこのtweet。
どうやら、とある雑誌の記事で「大きな花柄をトップスに持ってくる」ことを”ロマンティックおばさん”と名付けて揶揄しているようですが、
ツイートしたご本人は逆に「語呂が良すぎて」「なりたすぎるだろ」という感想を述べています。
そして、そのツイート主の言葉に感化された人が大量発生。
3日後に当たる2025年2月22日現在、リポスト2.8万、イイネ12万、閲覧数1744.8万という数字をたたき出しています。
「ロマンティックおばさん」を生み出した雑誌は何?

さて、この「ロマンティックおばさん」という単語。
具体的に何の記事なのかはツイート主ご自身は明かされていないので、推測になりますが、
過去に「ロマンティックおばさん」という言葉を引き合いにして、花柄のアイテムへの警鐘を鳴らした記事は、現在2つ見つかっています。
雑誌『クロワッサンオンライン』
クロワッサンオンラインにて2019年2月21日に公開された『【柄物を取り入れるならボトムスが鉄則。】大人体形を一瞬で魅力的に見せる魔法の着こなしルール。』という記事。
くすみがちな顔をカバーするために、つい華やかな柄物トップスに惹かれる大人は多い。「実はそれが大きな間違い。柄トップスを大人が着ると野暮ったく見えてしまう。着るならボトムスで取り入れて」。もちろん、柄選びも慎重に。「レオパードなど大人っぽい柄を選んで。花柄は下手すると“ロマンティックおばさん”になるので、選ぶならシックな色の大ぶりの柄を」
https://croissant-online.jp/life/84915/
この記事では、一定以上の年齢の大人は、柄物全般をトップスに持ってくることを避けるように、特に花柄だと「ロマンティックおばさんになる」と言う風に書いています。
雑誌『ar Web』
次に取り上げるのは、2021年10月1日に公開された『ar Web』の『「ヤバ!私、ロマンティックおばさんになってた?」25歳〜がトレンドのビックカラーブラウスを着こなすコツをプロが伝授♪』という記事。
https://ar-mag.jp/articles/-/10720?display=full
ただし、こちらの記事でメインになっているのは、ビックカラーブラウスという襟の大きなブラウスの着こなし方。
beforeとして紹介されたファッションでは、ビックカラーブラウスに小花柄のスカート(記事内では「黒のシンプルなスカート」と紹介)を合わせていたところを、デニムに変更することで垢抜ける、と紹介しています。
「ロマンティックおばさん」という言葉の取り上げ方や、「花柄トップス」と明言していることを考えると、今回話題になった「ロマンティックおばさん」は、先に紹介した『クロワッサンオンライン』の記事が該当するようですね。
「ロマンティックおばさん」へのネットの反応

どちらの記事にしても、明らかに煽りや冷やかしとして「ロマンティックおばさん」という言葉が使われているのですが、これがX(旧Twitter)では逆に大いにもてはやされてしまいました。
と言うのも、中年女性が大柄の大胆な洋服を着こなしている姿を「かっこいい」「憧れる」と思っていた人も多く、
柄に限らず「好きな服を堂々ときている人は素敵」という風潮が、X(旧Twitter)の一部にはここ数年、強まっていました。
そこにこの「ロマンティックおばさん」が登場し、むしろX(旧Twitter)上では大喝采!
次々と「自分の考えるステキなロマンティックおばさん」のイラストや「身近な(もしくはご自分の)ロマンティックおばさん」の写真、
本来の意図からは外れますが、花柄繋がりということで、着物やロリータファッション、ドレス姿の人たちまで次々と参戦し、「ロマンティックおばさん」界隈が爆誕。
現在もその輪はすごい勢いで広がっていっています。
「ロマンティックおばさん」のまとめ

X(旧Twitter)に突如誕生した「ロマンティックおばさん」旋風。
本来は煽り文句として『クロワッサンオンライン』や『ar Web』等で使われた言葉でしたが、「ごろがよすぎて」「なりたすぎるだろ」と前向きに受け取ったtweetが多くの人の心に響いたことで、逆に「ロマンティックおばさん」をもてはやす流れとなりました。
いくつになっても、好きな服を楽しんで着られるのは素敵ですよね。