ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)は、2025年冬アニメとして放映された、ドラゴンボールの新シリーズです。
あまりにも有名で、リメイクもされてきたドラゴンボールの完全新作シリーズ。
それも、故鳥山明先生が最後に携われた作品ということでも注目されていました。
そんなドラゴンボールDAIMAは、悟空達主要キャラが全員子どもになる、今まで名前でしか出てこなかった『大魔界』が舞台になるなど、思い切った設定も目を見張るものがありましたが、
子どもになった途端、悟空・悟天以外の全員が声優まで変わったことで、視聴者に大きな動揺を与えました。
スタートから波乱万丈だったドラゴンボールDAIMA。
最終話まで終わりましたが、結局、最後には声優が戻ったのでしょうか。
また、最終話まで終わってどんな評価をされているのでしょう。
ドラゴンボールDAIMA最終回で、声優はどうなった?
1986年に初めてアニメ化したときから、実に39年間。
ドラゴンボールの主要キャラクターの声優は、声優さんご自身が死去された場合以外は皆さん続投され続けています。
そんな中、敵の策略に寄って子どもの姿に戻ってしまう、という展開と共に今回行われた、声優交代。
悟空・悟天役の野沢雅子さん意外全員の声が別の声優さんになり、驚かなかった人はいないでしょう。
なにせ、39年も長きに渡って務めてこられた声優陣です。
もしかして、40周年の節目を前に、ここで声優を入れ替えるのでは?
という憶測が飛び交いました。

ドラゴンボールDAIMAの最終回では、もちろん悟空達が元の大人の姿に戻りますが、その時に声優さんは新しい声優さんのままだったのでしょうか?
それとも、元の声優さんに戻ったのでしょうか?
正解は、元の声優さんに戻りました!
やはり、聞きなれた声に戻った途端、ホッとしたのは事実ですが……
1クールとはいえ、18話もの間演じ続けてくれた新声優陣。
どの声優さんも、元の声優さんの演技をよく研究されてイメージを引き継いでくださっていたので、あれだけのクオリティが一過性のものとして終わってしまうのは惜しく感じたのも事実です。
またどこかで、今回の新声優陣でのドラゴンボールを見せてほしいものです。
ドラゴンボールDAIMA最終回の評判は?
ドラゴンボールと言えば、やはり長年ファンで居続けてきた人の多い作品ですから、他シリーズと比べられてかなり賛否両論が繰り広げられています。

悪い評価
いろいろと大胆な面があったこともあり、辛口意見も多く見かけます。
脚本に粗がある?
まずよく言われるのが、脚本の粗。
例えば、今回のオリジナルキャラグロリオは、成長キャラ枠でもありましたが、
悟空達と地道に信頼関係を築きながら、口調など態度に変化が現れても、次の話で雑に戻ってしまったりして「なんで態度が戻ったの?」と思われるところもあったようです。
原作オマージュのセリフを入れたかったにしても、少しずれていたり、
脚本家の連携がうまく取れていなかったのではないか、という指摘もありました。
盛り上がりに欠ける
ドラゴンボールというと、新しい強敵を相手に、それぞれが試行錯誤し修行を重ね、その努力の結果、新しい技を編み出したりして強敵を倒す。
という流れが多いような印象ですが、今回は全20話と短かったこともあってか、特に修行などもなく、各地の強敵を順調に倒した末で、ラスボスも(時間軸的にはまだ不可能だったはずのスーパーサイヤ人4などのお目見えはありましたが)苦戦はしても倒してしまったので、
大きな驚きを感じられず、盛り上がりに欠けたと評する方もいます。
そういえば、ラスボスも巨大化するばかりで、次の形態に変身とかはしませんでしたね。

悟飯は?
今回悟飯は、物語最初で「勉強のために欠席」と伝えられただけで、全く出番がありませんでした。
悟飯と言えば、一時期は悟空をもしのぐ人気を得た、悟空の後継者と目されたこともある重要人物。
そんな彼が全く活躍しなかったことに肩透かしを食らってしまった人もいたようです。

良い評価
話は比較的落ち着いたものではあったものの、わずか全20話というドラゴンボールの中では破格の短さでありながら、至る所にわかる人にはわかるものを仕込まれた今作は、「毎週楽しみでワクワクさせてくれた」「子どもの頃の気持ちを思い出させてくれた」と評価する人もたくさんいます!
オマージュ盛りだくさんの集大成
セリフ回し、シーン、演出などなど、過去作のオマージュがあちこちにちりばめられていたことに気づいたでしょうか?
ちりばめすぎて、一部違和感を与えてしまったものもあったようですが、
そこに込められたスタッフの人たちの意気込みとリスペクトを賞賛する人たちもたくさんいました!

初期っぽい雰囲気
確かに、フリーザ編やセル編などの、ドラゴンボールの中でも代表とされる箇所と比べたら「期待外れ」という人もいたのですが、
最初期のドラゴンボールを知る人はむしろ「初期っぽくていい!」と高評価でした。
というのも、鳥山明先生は最初、それこそ西遊記のような冒険活劇を描こうとされていたんですよね。
それが、編集のテコ入れで格闘漫画に移り変わっていった、というのは、ファンの間では有名な話です。
そのこともあり、以前から「初期の冒険活劇の方が好きだった」「初期のまま冒険活劇を続けたドラゴンボールも見てみたかった」という声が根強くあったので、
今回のドラゴンボールDAIMAは、ちゃんと格闘アニメもしながら初期っぽい雰囲気も再現してくれた、と評価する人も多くいるのです。
笑える大団円
正直、強く魂を揺さぶられる、泣ける感動ものではありませんでした。
しかし、誰も死なず、過剰な苦しみもなく、ほっこりと笑って終わった大団円の最終回は、初期や終盤の鳥山明先生らしさが感じられました。
前述しましたが、鳥山明先生ご自身は、格闘漫画としての才能がありすぎたために一般的にはそちらを求められてしまいましたが、本来はゆるいギャグマンガがお好きな方。
ドラゴンボール以外の作品はゆるいテイストのものも多く、それらも好きなファンにとっては「ああ、鳥山先生らしいな」とじんわり滲むものを感じられる、良作でした。
ドラゴンボールDAIMA最終回のまとめ

かなり久しぶりの完全新作であり、鳥山明先生の遺作となった『ドラゴンボールDAIMA』。
賛否両論ではありましたが、初期や晩年の鳥山明先生らしさを感じられる作品としてあたたかく受け入れる声も多く聞かれました。
野沢雅子さん以外総入れ替わりとなった声優陣も、最終話では元の声優陣に戻り、一安心…
とはいえ、新声優陣もとても良かったので、またどこかでお目見えできるといいですね。
鳥山明先生、ありがとうございました。
スタッフの皆様も、鳥山明作品を愛されていることが伝わる作品でした。
完走お疲れさまでした。毎週楽しませてくださって、ありがとうございます。