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ゆっくり茶番劇の柚葉は何者?炎上経緯を解説まとめ

ゆっくり茶番劇』とは、東方projectという作品のキャラクターを頭だけの一頭身にディフォルメしたキャラクターを使って、それに『ゆっくり音声』等と呼ばれる棒読みの合成音声をあてて演じられる動画の総称です。(詳しい説明は後述します)

その『ゆっくり茶番劇』が柚葉(ゆずは)という人物によって2022年5月に商標登録を告知されたことが、大炎上を引き起こす騒ぎとなっています。

柚葉とは一体何者で、なぜ彼が『ゆっくり茶番劇』を商標登録することに非難が集まっているのか、まとめてみました。

目次

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VPNを使って、YouTubeプレミアムを月額200円台で契約する裏技まとめ


ゆっくり茶番劇の柚葉は何者?

「柚葉」という人物は、Youtubeチャンネル登録者22万人のYoutuberになります。

しかし、自分自身でチャンネル登録を伸ばしたわけでなく、アカウント買い疑惑もある人物です。

『柚葉』『たまゆら』の2つの名前を使っている

まず、騒動を引き起こした『柚葉』という人物が何者なのかですが、この人は過去に『たまゆら』という名前でYouTuberとして活動していたらしいことがわかっています。

後述しますが、所属するCoyu.Liveというライバーコミュニティのツイートで『登録名:たまゆら』と明記されています。

チャンネル登録者数と再生回数が合わない

また、2022年5月16日に確認した情報では、チャンネル登録者数22.8万人と表示されます。

しかし、動画の再生回数を見ると、『※重要告示※「ゆっくり茶番劇」商標使用に関する要綱…』の動画だけ83万回再生されてはいますが、

他の動画は下は3856から上は14万回、平均で28812.5回となります。

総再生数は22万を切っているのにチャンネル登録者数22.8万人ということは、動画を一つも見ていないのにチャンネル登録した人が万単位でいるということになります。

そのことに違和感を覚えたユーザーたちが調査し、どうやら元は登録者数の多い別人のアカウントを何らかの方法で柚葉のものとした可能性が浮上しました。

一般的には知られていないかもしれませんが、アカウントは売る譲渡することが可能です。

Youtubeでも現時点では違反行為にならないようですし、当事者の間で同意の上かもしれませんが、世間的には決して心象の良いものではないので、炎上の一因にはなり得ます。

ちなみに、16日時点では29件あった動画が17日には14件にまで減っています。

Twitterアカウントも元は別人

さらに、Twitterのアカウントまで元は別人だった可能性がでてきました。

もしも本当だとすると、これは問題です。

何故なら、Twitterは規約でアカウントの譲渡・売買を禁止しているからです。

UUUMとは無関係?

また、騒動まで柚葉本人のTwitterで『UUUM CREAS所属』と記載していたようですが、2022年5月15日20時までに削除されています。

UUUMとはYouTuberの大手事務所なのですが、そこが提供している『UUUM CREAS』は『申請して条件を満たせばだれでも加入できる』ものなので『所属』という言い方も適切ではありません。

UUUM専属クリエイターの中には有名なインフルエンサーが列挙されているので、その一員だと思わせたかったのでしょうが、このグレーな言い回しに立ち回りは、やはり『問題児』の印象を受けてしまいますね…

騒動直後に「UUUMのクリエイター検索に出てこない」という指摘が上がっていましたし、これらのことからUUUMまで巻き込んでの大炎上となってしまいましたが、UUUMからしたらとんだ災難です。

人物背景を整理するだけでも火種まみれな人物であることが見えてきましたが、『ゆっくり茶番劇』が炎上した流れは一体どういうものだったのでしょうか。

 

ゆっくり茶番劇の炎上経緯を解説

ここからは、「柚葉」がゆっくり茶番劇の商標登録をして炎上した件をまとめていきます。

そもそも『ゆっくり茶番劇』とは何か

ゆっくり茶番劇』を説明するためには、ネット上で俗に『ゆっくり』と総称されているものを説明しないければいけません。

が、その説明をするためには、まずその大元のネタになった『東方project』を説明しなければいけません。

「ややこしくて、意味わからん!」と思われるでしょうが、順を追って説明しますので、『ゆっくり茶番劇が何なのか』を知りたい方は少し我慢してお付き合いください。

『東方project』とは

1996年に第1作目ブロック崩しゲーム『東方霊異伝』を発表してから27周年を迎えようという2022年現在まで多くのファンを増やし続ける一大コンテンツです。

元はZUN氏の個人サークル『上海アリス幻樂団』製作の主に弾幕系シューティングゲームを初め、作品ごとに設定やキャラクターの性格などが違いながらも、独特の世界観、ストーリー、キャラクター、裏設定等に魅了されるファンが続々と増え、

二次創作、三次創作もそれぞれ独り歩きしてネット上に根付いてしまうほど大きなコンテンツとなっています。

東方project』とは、『上海アリス幻樂団』の作品群の総称なのです。

『ゆっくり』とは

2008年1月頃から巨大掲示板「2ちゃんねる」のゲーム関連スレではやり始めたAAが元になっています。

https://touhou-x.jp/

グラフィックデザイナー兼デザイナーのDプ竹崎氏が密かに書き込んだ『東方project』のキャラ霧雨魔理沙と博麗霊夢を丸くディフォルメした顔のAAに誰かが「ゆっくりしていってね!!!」と言わせただけなのです。

その顔の小憎たらしさと、キャラクターと無関係なセリフのミスマッチが受け、2ちゃんねるのAAをイラスト化している絵師まそ氏がイラスト化し、それらが2チャンネルを飛び越え、他のサイトや動画にも進出していきました。

このイラスト、キャラクターを俗に『ゆっくり』と呼びます。

特にニコニコ動画などの動画サイトで、『ゆっくり』にSoftalkという合成音声による読み上げソフトでしゃべらせた動画で人気が爆発。

その後はSoftalk事態に『ゆっくり音声』という通称までつけられるほどネット上での市民権を得ていきます。

こうしてDプ竹崎氏AAを元にしたまそ氏イラスト(ゆっくり)を使用しSoftalkの声をあてた動画を総じて『ゆっくり(動画)』等と呼ぶ文化ができてきました。

ここまでの経緯、『ゆっくり』文化の説明は東方project25年記念サイト(https://touhou-x.jp/)が詳しいので、興味を持った方はそちらをご参照ください。

そして『ゆっくり茶番劇』とは

数多あるゆっくり動画の中でも、『ゆっくり』のキャラたちに寸劇や喜劇をさせるものを『ゆっくり茶番劇』と呼んでいます。

二次創作に対する公式の見解

ここで確認しておきたいのが、東方projectが二次創作に対してどういう姿勢でいるかということです。

二次創作というものは当然のことながら、一次創作あってのものです。

元ネタとなった東方projectがNGを出したら、『ゆっくり』コンテンツはどんなに流行っていても違法となります。

東方projectが示した姿勢は、

個人でのファン活動としての二次創作は、常識の範囲内で基本的に自由です。
ただし、以下の条件を守ってください。

https://touhou-project.news/guideline/

条件付きではありますが、その条件もあくまでも常識の範囲内であり、かなり寛大なものなので、元サイトをご確認ください。

東方projectは、たくさんの二次創作やネタに対して、温かく共存してきてくれたコンテンツなのです。

東方projectは、原形をとどめないほどの二次創作三次創作すら公式が好意的に黙認してくれていたからこそ、これだけ長く、あまりにも多すぎる人たちに支持されることとなった、独特のサブカルチャーなのです。

炎上までの経緯

次に、柚葉の炎上までの経緯を整理します。

2021年9月13日『ゆっくり茶番劇』というタイトルを商標登録申請
2022年3月特許庁の許可を得て商標登録が有効
2022年5月15日『ゆっくり茶番劇』商標登録の告知
利用する場合は申請年10万円を要求
2022年5月17日「ゆっくり茶番劇」の使用料(ライセンス契約)不要
しかし、権利は手放さない

ここで注意したいのは、商標登録は、商標広報発行から2カ月までを「異議申し立て期間」として設定されているということ。

そう、柚葉は商標登録が有効になってから異議申立期間の2ヶ月を過ぎてから告知したのです。

それまで秘していたということは、異議申し立てをする権利を与える気がなかったととらえることができます。

柚葉炎上の問題点

『ゆっくり茶番劇』誕生までにどれだけの人たちの手が加えられてきたか、東方projectがなぜここまで多くの人に支持されるのか、その経緯を考えたら問題点が見えてきたと思います。

  • 柚葉は『ゆっくり茶番劇』が産まれるまでの経緯に全く影響を与えていない(大きく影響を与えたのは主に、元になったキャラクターの作者ZUN氏、それを元にディフォルメAA化したDプ竹崎氏、AAをイラスト化したまそ氏)。
  • 影響を与えた上記三者だけでなく、「ゆっくり」を作り上げてきた各種コンテンツ・コミュニティ(主に5ch、YouTube、ニコニコ動画、pixiv等)に確認も告知もせず、商標異議申立期間(2ヶ月)が過ぎてから告知した

二次創作に対しあくまでも寛大に接してきた公式に対し、あまりにも身勝手で不誠実な行動であるため、多くのファンが憤り大炎上へとつながったのです。

炎上による影響

ファンの怒りは激しく、告知された2022年5月15日当日の内にクラウドファンディングで『【ゆっくり茶番劇】商標登録の撤回』を求めるキャンペーンが始まりました。

柚葉が所属するCoyu.Live公式も翌日5月16日に警告処分、翌々日5月17日に四つの制約を要請

柚葉本人も5月16日に使用料の件は取り下げ、誤解の訂正などをしています。

殊勝な態度を取り始めたようにも見えますが、以下のような心配もされています。

柚葉 / Yuzuha「ゆっくり茶番劇」の抹消登録申請手続きをする

暫く、ツイッターの更新をしていなかった「柚葉」氏ですが、「ゆっくり茶番劇」の商標登録抹消の手続きをしたと発表がありました。

引用リツイート欄では、謝罪なしで自分は悪くないといってる感じがするという意見が多数ありました。

とりあえず、商標登録が抹消されたら、「ゆっくり茶番劇」の商標問題は無事に解決しそうですね。

柚葉 / Yuzuha「ツイッターアカウント削除」

2022年6月1日に柚葉氏のツイッターアカウントを削除したみたいです。

アカウントの復活自体は、また出来るのでほとぼりが冷めたころに復活してるかもしれません。

「ゆっくり茶番劇」の商標登録抹消がされたみたいなので、今回の商標問題は無事解決することになりました。

 

まとめ

あまりにも騒動が大きくなりすぎて、ネットを飛び出し地上波のニュースでとりあげられ、司法の専門家の目にも止まり始めたこの問題。

本来の権利者やファンが納得のいく方向にいきました。

今回の商標ゴロを見逃してしまえば、似たような事例がどんどん出てきてやりたい放題になってしまうので、この件が無事解決出来て良かったと思います。

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