垣根帝督(かきね ていとく)とは、『とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクターです。
『とある科学の超電磁砲』に少しだけ出たこともありますが、主な活躍は禁書目録の方になります。
軽そうな二枚目や三枚目キャラを演じることが多いですね。
今回は垣根提督の能力を掘り下げていき、ストーリーでの活躍をご紹介します。
垣根提督のプロフィール
超電磁砲Tの垣根提督#とある科学の超電磁砲 #とある科学の超電磁砲T pic.twitter.com/9WzDkvx0Cg
— Hardcoretopic (@Skrilex13571) November 11, 2020
初登場は禁書目録の旧約15巻です。
登場シーンは少ないですが、満を持して現れたレベル5の第2位になります。
強力な能力などからかなりの人気を誇るキャラクターです。
暗部組織「スクール」のリーダー
肩まで伸びた茶髪、長身のホスト風なイケメンです。
年齢は判明していませんが、おそらく高校生以上です。
学校に通っているシーンはなく、暗部組織に加わった経緯も含めて過去は謎に包まれています。
「スクール」のメンバーは彼を含めて以下のとおりです。
- 「心理定規(メジャーハート)」の獄彩海美(ごくさい かいび)
- 「念動能力(サイコキネシス)」の誉望万化(よぼう ばんか)
- 砂皿緻密(すなざら ちみつ)
- 弓矢猟虎(ゆみや らっこ)
彼らのほとんどは旧約15巻での暗部組織抗争で再起不能になったので、現在は壊滅しました。
つかめない性格
性格は一言でいうと気まぐれ。
第2位の立場から自分の能力に絶対的な自信がありますが、自分のことを「最低の人間」と卑下します。
そんな自虐的な一面の理由は明かされていません。
暗部組織に所属しているなだけあって、目的のためには手段を選ばず、邪魔する人間は女子供でも容赦しません。
作中では「とある科学の超電磁砲」でおなじみの初春を痛めつけたことがありました。
しかし任務優先の暗部の中では人間味が強い方でもあり、無関係な人間には極力手を出さず、「驚異にならない」という理由で敵対勢力の「アイテム」に所属する浜面と滝壺を逃したこともあります。
かなりつかみどころがなく、場面によっては信条を曲げることもできる矛盾した性格に見えますね。
後述しますが、そんな彼を象徴するものがカブトムシなんです。
学園都市第2位のレベル5
レベル5のランク付けの意味は「能力の強さ」ではなく、「学園都市に与える利益の高さ」に応じたものです。
第1位の一方通行(アクセラレータ)に次ぐ汎用性の高い能力を持ちますが、単純な強さも第3位の御坂美琴を遥かに上回り、一方通行と渡り合う実力者でもあります。
垣根帝督の能力「未元物質(ダークマター)」
作った物質の例を挙げると、白い翼、戦車のような巨大カブトムシ、さらには垣根帝督自身など。後に垣根帝督の新しい肉体そのものも作りました。
つまり人体を作れる可能性を秘めているんです。
作れる数に限界はほとんどなく、生産性が異常に高い能力です。
垣根帝督の「未元物質」の場合、本当に「この世に存在しない」物質のこと指します。
能力で作り出した物質はこの世界の物理法則に従わず、独自の性能を持ちます。
つまり物理法則そのものも捻じ曲げてしまうのです。
一方通行との戦いでは、作った白い翼に回折した太陽光が強力なビームになり、一方通行の「反射」を貫きました。
垣根帝督の禁書目録での経緯
まぎれもなく強キャラの垣根帝督ですが、禁書目録ではかなり壮絶な目に遭ってきました……。
暗部組織抗争
記念すべき初登場の旧約15巻の内容は、学園都市の暗部組織同士の熾烈なバトル。同じレベル5の麦野沈利も登場し、様々な人物の思惑が交差しているのが特徴のストーリーです。
14巻では上条当麻も向かうことになるアビニョン侵攻作戦が展開します。
一方その頃、アビニョン侵攻作戦で学園都市の警備が手薄になった隙を突いて、垣根達「スクール」と「ブロック」が反乱を起こしたのが始まりです。
抗争の中で多くの暗部メンバーが再起不能になっていきますが、垣根は第4位の麦野や他の暗部組織を圧倒しました。
垣根は一方通行も関わっているアレイスターの計画の第2候補(スペアプラン)でもあり、アレイスター・クロウリーとの直接交渉権を手に入れるために第1候補の一方通行と戦います。
一方通行(アクセラレーター)VS垣根帝督
めるめるへんさんのリクエスト~🥳
— マシュマロ気象観測所 (@toaru2019) April 18, 2021
「一方通行VS垣根提督」
垣根さんの翼は半透明感イメージで羽ばたく度にキラキラ(妄想)……黒翼は痛そうな感じに(笑)
描きたかった二人なのでがんばったよ😆#とある魔術の禁書目録 #一方通行 #垣根提督 pic.twitter.com/QE1In3h9mX
一方通行の「反射」を破るなど互角の戦いを繰り広げますが、一方通行の保護者である黄泉川を攻撃したことで一方通行の逆鱗に触れ、彼の「黒い翼」が発動してしまいます。
「黒い翼」の力には手も足も出ず、叩き潰されて敗北してしまいました。
一方通行との戦いで死んだと思われていましたが、19巻で生きていることが判明しました。
しかし無事と言える状態ではなく、グチャグチャの体に生命維持装置をつけて、無理やり生かされているも同然のようでした。
具体的に説明すると、脳は三分割され、潰れた内臓に機材をつけている……考えるだけでおぞましいですね。
思わぬ復活
再登場したのは新約5巻。ボロボロの本来の肉体は「超能力を引き出すための塊」同然で、とても動けるような状態ではありませんでした。
しかし「未元物質」で自分の臓器や肉体を作るという方法を思いつき実践したことで、ついに復活しました。
「未元物質」で作った垣根帝督は真っ白な姿をしていて、翼を生やすとより天使に近い見た目になります。
しかも「未元物質」で何人もの垣根帝督を作れるので、一人が倒されてもすぐに代わりを作れる不死に近い状態になりました。ものすごく強い影分身みたいですね。
ただしそれぞれの垣根帝督は完全に本人をコピーできているわけではありません。
一人一人にはそれぞれ本人の一面が分かれていて、全員が垣根帝督らしい振る舞いをするわけではありません。
とても冷酷な垣根がいれば、とても優しい垣根もいる、みたいな感じです。
善良な垣根帝督の誕生
復活した後は、自らの力を証明するために因縁のある一方通行と麦野と再戦します。
無限に自分自身を生み出せる不死性はもちろん、巨大なカブトムシの形をした兵器による数の暴力で一方通行達を追い詰めます。
しかも妹達(シスターズ)の複製も使い、妹達に罪悪感を持つ一方通行は精神的にも追い詰められます。
しかし「未元物質」で生み出した兵器カブトムシ05が、打ち止め(ラストオーダー)とフレメアを守るために垣根自身に反逆するという異常事態が発生。垣根帝督の本来の精神をカブトムシ05が乗っ取ったことで、元の人格は消えて新たな垣根帝督が誕生しました。
新たな垣根帝督(カブトムシ05)は、常に敬語で話しフレメア達を気にかける、穏やかで善良な性格です。本来の垣根帝督にもこんな一面があったのかもしれないということですね。
それ以降はフレメアの保護者になり、彼女を守るために上条と共闘したこともあります。こうして上条達の味方になりました。
垣根帝督のスピンオフも開始!
とあるシリーズには御坂美琴や一方通行を主役にした外伝作品もあります。
なんと垣根帝督のスピンオフ漫画が、2019年の夏から始まりました!
タイトルは『とある科学の未元物質(ダークマター)』。
オリジナルキャラクターの杠林檎(ゆずりは りんご)も登場しますが、いったいどのような展開になっていくのでしょうか?
垣根帝督まとめ
過去が未だに謎に包まれている垣根ですが、端正な外見や強い能力、ミステリアスにも見える矛盾した内面が、読者を惹きつけているのかもしれません。
晴れて主役の外伝作品も始まったので、垣根がどのように掘り下げられるかが気になりますね。
もしかしたら、とある科学の一方通行みたいにアニメ化する可能性もあるかもしれないですね。
禁書目録でも今後の活躍に期待です!
ここまで閲覧、ありがとうございました。