名探偵コナンの中でも、人気キャラクターである服部平次がはじめて主軸となった「劇場版名探偵コナン 迷宮の十字路」です。
2003年公開の第7作品目となったこの劇場版は、京都が舞台です。
そして、平次と幼馴染の和葉の恋の行方も気になる本作品は、ドキドキの展開でもありました。
名探偵コナン迷宮の十字路のネタバレ
この映画は、5人が東京・大阪・京都の三ヶ所で殺害される事件が発生します。
連続殺人事件と判断した警察は、合同捜査本部を結成するのです。
この殺人現場からは義経記が紛失していることがわかりました。
そして、被害者全員、神社仏閣の仏像や美術品のみを窃盗する集団「源氏蛍」のメンバーであったのです。
源氏蛍のメンバーには、源義経にちなんだコードネームがつけられていました。リーダーの義経をはじめ、義経の弟子などの名前がつけられていたのです。
殺害されたメンバーを調べると、リーダーの義経、弁慶、伊勢三郎のみが残っていることが判明します。
そして、源氏蛍のメンバー全員が源義経について書かれた本、「義経記」を持っていることがわかっていまいた。
しかし、殺害された現場には、この義経記がなかたのです。メンバーに謎が源氏蛍で分かっているのが、コードネームと、全員剣と弓、そして武術が優れているということだけした。
服部は京都に行く事に
この事件に興味をもった、服部平次は、ひとりで捜査をすべく、京都へ降り立ちます。平次は京都には忘れられない思い出がありました。
幼い頃に平次は、寺で見かけた着物姿の少女に、一目惚れしていたのです。
その着物姿の少女は、桜が舞うなか歌うをうたいながら、鞠をついていた。そして、少女が落としただろう、小さな水晶玉を今でも大切に持ち歩いていていたのです。
初恋相手を探しているとだけ話す平次に、幼馴染の和葉は複雑な表情を浮かべます。そんな二人の想いがすれ違うなか、起こる今回の事件は、もどかしさもありました。
そのころ、毛利小五郎へ依頼が飛び込んできます。それは、京都の山王寺の住職からでした。12年ごとに開帳される秘仏が8年前に盗まれていました。
その秘仏は今だに見つかっておらず、公開日が、間近に迫っていました。そんなときに、秘仏のありかがある暗号が送られてきたのだという。
この謎を解いてほしいという依頼を受けた小五郎とともに、蘭、園子、と一緒にコナンも京都に行きます。
山王子に到着
京都についたコナンたちは山王寺へ。そこで、出迎えてくれたのは、依頼者の僧侶の龍円と住職の円海になります。
御本尊が8年前に盗まれて、警察への被害届けはだしていないということでした。
それは、円海が、また縁があればもどってくるとの考えからだったのです。
しかし、12年ごとの御本尊の公開日が迫ってきていたため、今回依頼したということでした。
その場には、寺の檀家衆であり、剣道仲間でもある、古美術商の桜正造と能楽師の水原春太郎、古書店経営の西条大河もいたのです。こうして、暗号の解読をしはじめる一行。
しかし、コナンはそっと寺を抜け出します。
かつてその秘仏を盗んだ犯人が、源氏蛍であることを知ったのです。源氏蛍が犯人なら、弁慶にゆかりのある地が関係あると思ったのでした。
コナンが五条大橋に
そこで、さっそく、義経と弁慶が初めて会った場所とされる五条大橋へ向かいます。
ここでは、あの暗号の絵と関係あるものはなさそうでした。そこで、コナンと平次が出会います。
平次もまた、同じ事件を追っていました。そうして、二人は事件を解決するために、お互いに協力することになりました。
手掛かりを探すため、コナンと平次は鞍馬山を訪れます。
ここで事件がおこります。ライダースーツの男に弓を使って襲撃されて襲われます。
難を逃れたので、コナンは追いかけます。
ライダースーツの男をバイクで追いかけましたが、途中で見失ってしまったのです。幸い怪我はなかったが、なぜ服部が狙われたのかは分かりませんでした。
服部とコナンが山王時に
山能寺に帰ってきた2人は、蘭や和葉達に連れて、小五郎がいる茶屋へ。小五郎たち以外に山能寺に朝いた檀家の人達、お座敷に呼ばれた千賀鈴がいました。
しかしここで、新たな殺人事件が起きました。古美術商の桜正造が殺されたのです。
しかも、源氏蛍一員だった事がわかります。
この殺人事件は、連続殺人事件の犯人と手口が同じでした。そのため、犯人が京都に現れたのを確信した平次は、捜査を中断して、和葉と大阪に帰ろうとバイクを走らせます。
平次が襲われる
そこで、平次にまた襲撃されてしまいます。今度は、翁の面を被った人物が現れ、弓矢を構えていました。
平次は公園に逃げこみます。追ってきた人物と直接対決することになった平次でしたが、剣術で相手しても、防戦一方です。
和葉の起点で、その場を切り抜きますが、平次は頭から血が流れ、病院へ。平次は、手当てをうけますが、療養する必要がありました。
しかし、病室でも平次は、事件解決の事ばかり。対決に悔やんでいると和葉は、なにかを思い出し、蘭に平次を頼むといって、どこかへ出かけてしまいます。
コナンと一緒に事件を追う
今回の事件をどうしても、解決したい平次は、コナンと合流し、事件を追うのです。
しかし、捜査をしている途中で平次の電話がなります。
それは、犯人からの電話でした。なんと和葉が犯人に捕まり、人質になっていたのです。
和葉を返してほしければ、一人で鞍馬山に来いと要求されます。急いで向かおうとしましたが、怪我の影響で平次は倒れてしまいました。
平次はどうしても、行かなくてはなりませんでしたが、体がいうことを効きません。
そして、夜になります。
犯人と和葉の前には、平次の姿があります。
どうやって、どうやってこれたのか謎でしたが、和葉を助けるために、一人でやってきました。
犯人が判
そして、平次はそこで今までの謎解きを始めるのです。
今回の一連の事件の犯人は、源氏蛍のリーダーではなく、NO2、『武蔵野弁慶』の犯行だったという訳です。
そして、そのNO2は、西条大河だということを突き止めていたのです。
「源氏蛍」のリーダーは死期を悟っていました。
そのため、遺言を残していたのです。隠した秘仏を先に見つけた者を次の義経にすると。それを聞いた西條は、宝を独り占めにし、義経になるためメンバーを殺害していたのです。
さらに、平次を狙っていたのは、初恋の少女の持ち物だと思っていた水晶が狙いでした。秘仏を盗んだ際、白毫の額から水晶が落ちたのです。
その水晶が、平次が持っていたものだったのです。しかし、秘仏の隠し場所は、わかっていませんでした。
平次から、秘仏の隠し場所を聞いた西條は、和葉とともに平次を斬り殺そうします。
そこで、行動に異変を感じた和葉は、この人は平次じゃないといいます。
工藤新一の登場
目深にかぶっていた帽子が落ちると、そこに現れたのは工藤新一でした。
実は、コナンは灰原に連絡し、一時的に新一になって平次の代わりをしたという事です。
しかし、新一は剣術には弱いため、すぐに追い詰められてしまいます。そんな所を助けたのは、西条の配下に紛れこんでいた平次でした。
コナンに戻ってしまうことを察した平次は、急いで新一を逃がします。
そして和葉に新一に会ったことを誰にも言うなといい、蘭にも言うなと口止めするのです。和葉はあまり意味がわかっていませんでしたが、しぶしぶ約束を守ります。
新一はなんとか、配下に追われるなか何とか森のなかまで逃げ切ります。
ここで、効き目が切れかける寸前となっている新一は、蘭と出会ってしまうのです。もうコナンに戻ってしまう新一は、時計型麻酔針で眠らせます。
そうしてコナンに戻った体で、再び境内に戻ってきくると、敵の数が多すぎて埒が明かない状況となっていました。
そこでコナンは、火事を起こそうと、焚かれている松明を使いはじめます。
なんとか、ピンチを免れた平次は、直接対決へ。コナンのサポートもあり、連続殺人犯の確保となりました。
翌早、朝の山能寺にコナン達がいました。
小五郎は、仏像が見つけられなかったと謝罪をしていたのです。
小五郎達が帰ったあと、住職たちが本道を開けたらしっかりと白毫がついた秘仏がありました。
実は、コナンはあの西条達との戦いのなか、秘仏がある場所のヒントを見つけ出していたのです。
それをもとに、平次とコナンは、しっかりと秘仏をみつけていました。秘仏には、平次がかぶっていた帽子が。それをみた住職は、嬉しそうに帽子を被ります。
帰りの新幹線のホームで
事件を解決し、東京へかえる新幹線のホームでのこと。和葉が手毬歌を口ずさんでいました。一節を間違えて覚えている歌詞でした。
それは平次が聞いた、初恋相手が歌っている通りの歌だったのです。
平次が和葉にその歌はどこで覚えたかさりげなく聞いてみます。
すると、8年前に平次とともに京都の親戚に会いに行った時とのことでした。
さらに、和葉はそのとき、着物を着て化粧をしていたのです。
そして、平次が山能寺に先に行ってしまったため、後を追いかけたが、いなかったので、一人で鞠をつきながら遊んでいたと。
そのとき、気づいたのです。
平次が探していた初恋相手は和葉だったことに。
それを知らない、和葉は初恋の相手のことを聞きます。そんな2人はなんともはがゆく、もどかしい場面です。
一方蘭は、新一と会ったのは夢だったのかと思っていました。
コナンは持っていたサイダー降り始め、蘭の前でわざと拭きこぼします。蘭はコナンを拭こうハンカチを取り出すのです。
そこには、あの森で新一とあったときに、ついた汚れ。新一の汗を確かにぬぐっていたということは、あれは新一だったとのだと確信しました。
蘭は、新一と会ったことを喜びかみしめます。二組のもどかしい恋模様は進展することはなかったですが、それぞれの想いがわかった映画でした。
名探偵コナン迷宮の十字路のまとめ
この映画は、実際の京都の街が舞台となっています。
京都の通り名の歌や、観光名所や実際にある神社や仏閣などがたくさんあります。
そのため、映画を見終わった後は、京都へ行きたくなってしまいました。そしてなんといっても、平次のかっこよさが際立つ映画でもありました。
さらに、コナンと平次との信頼関係もみえます。お互いを信頼してるからこそ、事件を解決できたのではないでしょうか。
暗号の謎は、最後までわからなかったり、怪しい人物が多いこともあり、ゆっくり見返しても面白い映画です。
最初に流れるコナンのメインテーマのアレンジをはじめ、最後に流れる、倉木麻衣さんが歌う主題歌「Time After Time ~花舞う街で~」が、この映画の雰囲気がぴったりで、最後の最後まで楽しめる映画です。
また、ゲストのタレント声優がいないというのも、映画が人気の要因のひとつかもしれません。本職の声優とゲストの人では、全然クオリティが変わってきます。
さらに、各キャラクターの活躍をはじめ、推理だけでなくアクションシーンもある見応えがある「迷宮の十字路」です。
映画をみながら、コナン達と一緒に京都の街をめぐってみてはどうでしょうか。