ドクターストーンは、2017年3月6日から2022年3月7日までちょうどピッタリ5年間連載された週刊少年ジャンプの人気漫画です。
2023年春にはアニメ3期放送予定も告知され、原作漫画は最終話まで人気は衰えなかったのですが、最終話まで読んだファンの中から「ドクターストーンは打ち切りじゃないか」という悲鳴が聞こえてきました。
アニメ続編も約束されるドクターストーンが打ち切りと言われたのはなぜなのでしょうか。
ドクターストーン打ち切り理由は?
ドクターストーンっていきなり完結したけどあれって打ち切り?
— 八千穂アルデバラン田中脊髄剣 (@Sylphyt_) March 8, 2022
だとしたらなんで?
原作者想定通りの堂々の完結なのです。
それが読者の一部に「打ち切り」と感じられてしまった理由はいくつかあります。
ドクターストーンのアメリカ編以降が早足
連載終盤、特にアメリカ編終了後から早足感の否めない展開となり、早足のまま完結したことで「打ちきりの為展開が早くなってしまったのでは」と感じてしまった読者が多かったようです。
個人的にはドクターストーンめっちゃ好きだったんだけど最後の尻すぼみ感打ち切りだったのかそうじゃなかったのかは知りたい
— けーた👊@ゆるふあつぁいすちゃん (@keita_i_photo) July 25, 2022
特に、ドクターストーンの持ち味である科学知識を利用したクラフトが一瞬で終わってしまうことが多々あったことも、物足りなさの一つとなりました。
人気が衰えたわけではない為、むしろ逆に水増ししてもよかったくらいなのに、なぜ終盤が駆け足になったのかは定かではありません…が、一つだけその一因と考えられるものがあります。
仕掛けが緻密過ぎた?
ドクターストーンの話数は『第○話』ではなく『Z=○』と表記されています。
『Z=○』という表記の仕方は原子番号を表しており、例えばZ=1は水素、Z=2はヘリウムを表します。
教科書の周期表で元素記号と共に見かけた人も多いのでは?
細かな説明は割愛しますが、プロローグ~第二部完がZ=1~Z=82、第三部がZ=83~Z=137、Z=138以降で本章に入る、という構成は原子番号の示す意味と深く関わっているようです。
曰く、Z=1~Z=82は安定同位体を持つ元素。Z=83からは安定同位体が存在せず、Z=137は一説では『存在可能な最後の元素』だと言うのです。
つまり、Z=138以降は現人類にとって未知の元素であることと、話の核心に迫る本章突入がリンクするようになっている、という科学にこだわる作品だからこその仕掛けがあったのです。
終盤が駆け足になったのは、こういった伏線や仕掛けに縛られてしまった結果なのではないか、と指摘する声が上がっています。
冒頭でも触れましたが、連載きっちり5年で収めているのもあえて狙ったのではないか、と噂されています。
物語の目的が『復興』ではない
生物の石化によって文明が途絶えた世界が舞台ではありますが、ドクターストーンという物語の主目的は文明の復興ではありません。
それは、主人公たち一世代で成し遂げるには手に余る内容でしょう。
主人公たちはそれらも目指して活動してはいましたが、物語としては文明が現代に追いついたことで十分であり、
物語としての最も大きな目的『石化の謎・ホワイマンの正体を突き止めること』が達成されたので、ドクターストーンという物語はそこで終焉を迎えたのです。
物語の目的と、一部読者の求めた目的にズレがあったため、「(一部読者の)目的が達成されない内に終わった=打ち切りだ!」と言われてしまったのではないでしょうか。
ドクターストーン打ち切りって行ってる人いて笑った。あれは「人間の化学は終わらない!」って意味だから。
— ろっかく/エボニーアワビ (@Ebony_awabi) March 12, 2022
そもそもタイムマシンは実現不可能な存在だから漫画で描かなくて正解だと思う。
ドクターストーンのアニメは最後までやる?
実は放送順と時系列が一緒なので、放送順通りに見れば間違いありません。
- Dr.STONE(一期)
- Dr.STONE(二期)
- Dr.STONE 龍水(TVスペシャル)
- Dr.STONE NEW WORLD(三期)
龍水が登場する第三部は原作では54話となかなかの長さなので、龍水登場を先にまとめて単発アニメにして三期の話数を確保する流れだと思います。
TVスペシャル『Dr.STONE 龍水』は番外編ではなく、三期『Dr.STONE NEW WORLD』に繫がるプロローグなので、見逃さないようにしてくださいね!
アニメ三期で第三部に着手するということは、ここでの視聴率の良し悪しで本章~クライマックスまでアニメ化されるかどうかが決まってくると考えられます。
アニメでテコ入れや原作の補完がされることはままありますから、このままアニメ人気が続けば、原作終盤の駆け足感や物足りなさをアニメで補ってもらえることも期待できるのではないでしょうか。
まとめ
無理やりな引き延ばしをされず、惜しまれながらの幕引きは作品として幸運なことだと思います。
想像の余地を残しておくということは、ここから更なる展開の可能性も残っているということ。
アニメで上手に料理して盛り上げてくれるといいですね!