劇場版エヴァンゲリオンも今回で4作品目で、遂に完結になりました。
劇場のエヴァが公開されてから、本当に長かったですが、ようやく無事終わったというか終わってしまったという感じが大きいです。
エヴァは、なんだかんだで「ハンターハンター」みたいに延期されまくって、作品が終わることがないような感じがしてました。
今回は、そんな「シン・エヴァ」の感想をまとめてみました。
他の人の感想などの意見も取り入れてまとめてます。
多少、「シン・エヴァ」のネタバレもあったりするので、ネタバレなし希望な方は、先に劇場にいって映画を視聴してください。
シン・エヴァ感想まとめ
シン・エヴァンゲリヲン、やっと終わってくれました。今までのシリーズでは賛否両論あるエンディングでしたが、今作は比較的誰もが納得できる結末だったのではないでしょうか。
私自身もエヴァに出会ってからずっとモヤモヤした気持ちを抱えていましたが、これでスーっと霧が晴れたような心持でいます。
今までのシリーズほどの難解さはなく(それでも専門用語や解釈の余地のあるシーンもありますが)、感動シーンや戦闘シーンが多めなので、最近エヴァに興味を持ち始めた人でも十分に楽しめるかと思います。
もちろんエヴァ名物の強烈な心情描写も健在です。まあ、特に昔からのエヴァファンからすればその感慨もひとしおでしょう。
新劇場版シリーズから新たに加わった謎設定(アスカの姓が惣流から式波に代わっていた、など)の多くも今作で明らかにされ、我々のスッキリ感に拍車をかけてくれます。
エヴァの登場人物たちの過去も明らかにされ、各々が納得しながら退場していくシーンは圧巻で、複雑に絡まった紐が一つずつほぐれていくような感覚でしたね。
彼らの満足げな表情に、長らく今作を待ちわびていた我々が重なるようでしたよ。もう成仏できます。
何よりも、シンジ君が幸せになってくれてよかった…。
「さよなら、全てのエヴァンゲリオン」
30代男性の感想
#シン・エヴァンゲリオン劇場版
— ゆーかぐ@お絵描き垢 (@_ukag_eva) March 9, 2021
『さよなら、全てのエヴァンゲリオン』 pic.twitter.com/5k9LbY2qYL
入場者特典として、アスカが印刷された、小パンフを手に入れる為に、映画館前に開演1時間前から並びました。
中身は今回の新劇場版のワンシーンと多くのネタバレする言葉が多く描かれていました。それを見るだけでも直接映画館に足を運ぶ価値はあると思います。
10年前に公開された新劇場版【Q】があまりにも?が浮かぶ内容でしたので、その分今回の新劇場版は多くの伏線回収が行われていました。
【序】では赤い海や渚カオルの登場と意味深なセリフが、 【破】ではアスカの名前の変化や 【Q】では特にアスカの眼帯、ミサトの豹変、コア化した世界など謎めいた部分を一気にスッキリさせてくれました。
それだけでも大満足なのにさらにアスカの名前がアニメ版だと「惣流」新劇場版だと「式波」と変わっていることの疑問にはホントに驚きでした‼︎
「アヤナミレイはアヤナミシリーズ」というのは、アニメ版からも引き継いでいましたが、アスカも同じように「シキナミシリーズ」というクローンだった事が一番の衝撃で、まとも(?)な人間がシンジとマリだけという展開には切なさを感じました。
それでも10年待った甲斐があります。
大満足です。気になっているなら是非観るべき作品だと思います。
20代男性の感想
小さなころからテレビアニメ・旧劇場版を何度も見てきた、大のエヴァファンである私には、たいへん満足できる内容でした。
見る前は、テレビアニメ・旧劇場版からガラリと変えたような展開になるのだろうと思っていました。
本作には、過去作ではほとんど出てくることのなかった様々なアイテム(「相補性L結界浄化無効阻止装置」「エヴァンゲリオンイマジナリー」等、普通のロボットアニメのようなネーミングです)や「マイナス宇宙」や「量子テレポート」など、SFらしいワードが頻出します。
ロボットアニメとしての「エヴァ」(正確にはロボットではありませんが)に物足りなさを感じていた人は必ず満足のいくストーリーだと思います。
ですがやはりテーマは旧劇からも引き継がれた「虚構と現実」や主人公・碇シンジの自己批評的な面、ところどころに散りばめられたキリスト教のモチーフ(「無人式全自動型の方舟」「地獄の門」「ネブカドネザルの鍵」「神化」「浄化」「知恵の実と生命の実」「ゴルゴダオブジェクト」等々)でした。
これらのテーマはもちろん大変に魅力的でしたが、私が最も強く惹かれたのは、シンジ・アスカ・レイが彷徨の末にたどり着いた村です。
その村では住人それぞれが村のためにできることをやり、「KREDIT」というアンチNERVの組織の援助を受けながら、住人全員で村を経営しています。
まさにユートピアです。そこでシンジ達は旧友に再会し、レイは村人との交流を通して「ヒトらしい」心を手に入れていきます。
アスカは、何もしゃべらないシンジに対して苛立ちを見せながらも世話をしてやります。
レイは、うつ状態に陥ったシンジとの交流を試みます。
そしてシンジはだんだんと回復、人類補完計画を止めるため、そして父親・碇ゲンドウと対話をするため、再びアンチNERV組織・Willeに戻ります。
WilleとNERVとの戦い、Wille内でのゴタゴタの末、シンジはついにゲンドウと対面します。
父親・ゲンドウとの対話・対決、それらは旧劇でも大きなテーマになっていました。しかし本作ではそれらがハッキリと、目に見える形で終結へと向かっていきます。
本作は、「エヴァQ」あたりから見られた不徹底さ(肝心なところをすべて語りきってしまわないこと、それが新劇場版の魅力だと思います)、テレビアニメ版・旧劇場版からのテーマである「母の不在」「父への反抗」がよりはっきりと描かれていて、新劇場版からの人も、テレビアニメ・旧劇場版からの人も、漫画版からの人も大変満足のいく映画だったと思います。
2時間35分もある映画ですが、キーワードを読み解き、ストーリーへの理解を深めるためにも、もう一度見たいです。
何度でも見る価値のある映画だと思います。
シン・エヴァンゲリオンの不評な感想
🎉本日3月10日、#シン・エヴァンゲリオン劇場版 テーマソング「One Last Kiss」を含むこれまでの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に提供された宇多田ヒカルさん関連楽曲すべてを収録したEP/LP発売日です!
— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) March 9, 2021
ジャケットは映画本編の原画を使用。どこのシーン(カット)か探してみてくださいね#HikaruUtada pic.twitter.com/6aWSQJ1tqX
正直期待外れでした。とにかく長く感じました。
3時間ぐらいあったにも関わらず、さほど内容がなかったように思います。
本シリーズでは、破がめちゃくちゃ好きなんですが、今回は正直話に付いていけなかったです。
ただ、相変わらずキャラクターは可愛く魅力的でしたし、登場人物それぞれのシーンや動きもありましたし、その部分では評価できるかなと思います。あとは作画がやはり素晴らしかったです。昨今のアニメは作画に力を入れている作品が多いなと感じる中、本作品でも作画に力を入れているのが凄く伝わってきました。
作画のクオリティには脱帽です。しかし内容は、3時間の大作でありながら、微妙だったと思います。結局原作と同じで「夢落ち」かい、って感じでした。
自分を好きになろう、が本質として伝えたいのかなと思いました。人類補完計画とか色々ありますが、なんか自己啓発系の映画だったな、というのが感想です。
テレビシリーズから見てきて、今作も楽しみにしていましたが、ちょっと庵野監督、疲れたのかな?とか思ってしまいました。
ファンであり、応援したい気持ちがあるので、「この映画は見る価値無し」とは言いたくありませんが、「見るなら過度な期待はしないでください」と、これから見る人には伝えたいです。
まとめ
90年代のスタート以来社会現象を巻き起こしたエヴァンゲリオンの完結編を描いた劇場版として注目されていた作品です。
最初のエヴァンゲリオンから25年、最新の劇場版からも14年という長い時間が経っていて、本当に完結するのかどうかという疑問が真っ先に浮かんでしまうのは致し方ないのですが、結論から言えば観た後に観客の解釈に委ねる的なくだりは庵野監督らしいといえばそうなのですが、作品としてはきっちりとエヴァンゲリオンの「卒業」を謡っていると思いました。
個人的には「異色」という印象が大きいエヴァだったのですが、本作に関して言えば王道のキャラクターの成長ものという作風になっていて、碇シンジがちゃんと主人公となっている事、そして長い間謎のままだった碇ゲンドウが提唱していた人類補完計画の全貌も語られたりと、本当に決着をつける作品になっているんだなっと改めて感じさせられました。
上映時間は2時間55分とハリウッド大作並で、多少長期戦を覚悟しなければなりませんが、本作は全編に渡ってエヴァファンへの最後の贈り物といえる流れになっているのでファンは必見と思いますね。
25年もの間エンタメ業界に大きな影響を与え続けたエヴァが本当に終わるのか半信半疑でしたが、その実すべてのエヴァファンに贈る壮大な卒業式のような作品ですね。
今までの劇場版エヴァシリーズは、「プライムビデオ」で独占配信されているので、これを機にまとめ見してみてくださいね。
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