チェンソーマンは、週刊少年ジャンプで連載し、過激な表現と先の読めない展開で物議を醸しました。
11巻と、人気漫画にしては短い巻数で幕を引いたため、過激すぎて打ち切りなのではないかと心配されましたが、それはあくまでも一部完という話です。
アプリ週刊少年ジャンプ+に移り、新たに二部がスタートしています。
問題作としても名高いチェンソーマンは、どこが面白いのでしょうか。
チェンソーマンにハマる人はどんな作品が向いているのかも探っていきます!
チェンソーマンのどこが面白い?
チェンソーマンは過激で見る人を選ぶ問題作ですが、ファンはどこに面白みを感じているのでしょうか。
戦闘シーンのカタルシス
チェンソーマンと言うと、まず挙げられる特徴がグロテスクな戦闘シーンです。
少年漫画だというのにごまかしようのない派手な出血量に、画面いっぱいにぶちまけられる臓物。
何せ悪魔も主人公デンジも何度でも蘇るので、惜しみなく凄惨に殺され続けます。
残酷な描写が苦手な人には、まず見せてはいけないグロテスク度です。
さらには、戦闘時の悪魔、特に主人公であるデンジ自身の理屈と言うか理論と言うか、感覚がぶっ飛び過ぎています。
女性の胸を揉む事や、ディープなキスを条件に血みどろの戦いに勤しんだり、
傷つけるほど増幅する悪魔を相手に「相手が自殺したくなるほど痛めつければいい」と言って本当に実践するし、「傷つけると増幅する敵+その敵の血を飲んで復活=永久機関の完成」だと勝ち誇ったり、もうむちゃくちゃです。
常人の発想では到底及ばないデンジや悪魔たちの謎理論に容赦ない戦闘シーンの合わせ技は、あまりにも埒外過ぎて、一種のカタルシスを感じさせるのです。
少しずれた少年と日常
しかし、常識外れなものしか描かれないのであれば、読んでいる人たちはやがて疲れてしまったり、もはやギャグとして受け取られてしまったでしょう。
チェンソーマンの双璧を成すのは、上記した非日常感とは逆の、普通ではないけれどどこか共感してしまう、デンジの少年らしさと早川家や仲間たちとの日常です。
「夢の中でくらいポチタを抱きしめさせてほしい」と願ったり、
マキマの大人の魅力にドキドキしたり、
相容れないと思っていた先輩や相棒と、不器用ながらもつきあい方がわかってきたり、
仕事に充実感を感じたり。
デンジを取り巻く日常は非常識ではありますが、それを受け取り考え成長するデンジの心は確かに年頃の少年であることが、だんだんとわかってくるのです。
修行と称して日に何度も殺してくる相手を「先生」と呼び、信頼し懐く様など、明らかに人間離れしているのですが、同時に無邪気な少年らしさも感じられる、独特な感性の作品なのです。
謎めくマキマ
マキマ pic.twitter.com/RGO4wrv19u
— 河CY (@kawanocy) October 11, 2022
チェンソーマンを語る上で避けては通れないのが、マキマです。
マキマは初登場時から謎に満ちており、読者は「チェンソーマンとはどういう話なのか」と「マキマは何者なのか」の二つを探りながら読み進めることになります。
不思議なカリスマ性と説得力があり、ミステリアスで、かと思えば子どものように無邪気で身勝手で、底が見えず恐ろしいことがわかる頃には、何故か目が離せず憎めなくなってしまっています。
あえて語らず
その説明不足っぷりについていけず「わけがわからない」と投げ出してしまう人も多いのですが、
そこで踏みとどまり「どこにヒントがあるんだ?」「これは何か意味があるのか?」と伏線を掘り下げ始めてしまったときにはもはや、作者の術中にはまっています。
わたしは最初は雰囲気漫画としてガンガン読み進めていたのですが、読み進む内にすでに通り過ぎた話やシーンやセリフに秘められた意味に気づき始め、一部を読み終わる頃にはすっかりドツボにはまってしまっていました。悔しい。
チェンソーマンにハマる人はどんな作品が合う?
チェンソーマンは独特のセンスがあり、画力も見せ方もうまいので雰囲気漫画として読んでもいいと思うのですが、
やはりどハマりする熱烈なファンとなる人は、下の二つのポイントが好きな人だと思います。
- ダークファンタジー
- 考察
つまり、チェンソーマンにハマる人は「考察のはかどるダークファンタジー」作品が合うと思うのです!
新世紀エヴァンゲリオン
新世紀エヴァンゲリオンはファンタジーではなくSFなのですが、ダーク路線であり考察のはかどる作品の代表格と言えます。
しかも、エヴァの考察には聖書ベースの専門用語が必要不可欠。
実はチェンソーマンも悪魔を扱うだけあって、後々聖書関連の専門用語や、聖書内の逸話を匂わせる設定がぞろぞろ出てきます。
考察の仕方がとても似ていると思うので、エヴァは特におススメです!
TYPE-MOON作品
こちらもまた、神話宗教ベースの専門用語目白押しなダークファンタジー。
何せ成人向け指定の作品から出発している作品群なので、グロさもお墨付きです。
順番で言うなら、空の境界 → 月姫 → Fate/stay nightとなりますが、今や入手困難な作品も含みますし、派生作品多すぎるで、どこから手を付けても大丈夫だと思います!
一番手軽に始められるのはアプリFate/Grand Orderなので、手始めにそちらをポチポチやりながら他作品を物色してもいいでしょう。
進撃の巨人
進撃の巨人もダークファンタジーの金字塔。
ストーリー展開が上手いので、難しいことを気にせずストーリーを楽しむだけでも十分面白いですが、
伏線の張り方もうまいので、考察しはじめたらドハマりすること請け合いです。
まとめ
考察のはかどるダークファンタジーチェンソーマン。
一部で張り巡らされた伏線が二部以降どう生きてくるのか、
きわどいシーンがアニメでどう表現されるのか、
どちらも楽しみですね!